■【SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.21】
2009.6.22
「差別化の罠」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1 とにかく早いブラウザ~グーグルクローム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Name
おはようございます。クレアネットの谷です。
「最近インターネットを見る際に何か表示速度が遅い・・」
真剣な顔してブラウザが開くのを待つのは時間の無駄。
時間をコストとして捉えるならグーグルクローム。
● グーグルクローム
コピーも「早い」。シンプルだけどこれが最も大事ではないでしょうか。
インターネットエクスプローラー、ファイヤフォックスありますが、
グーグルクロームはほんと早い、です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2 メディア掲載情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■bplatzpress(ビープラッツプレス)掲載されました。
毎月6万700部発行、大阪市内の各主要施設、地下鉄の駅等で配布中の
「bplatzpress(ビープラッツプレス)」に掲載されました。
■ラジオ関西「谷敦のジャスト・フォア・ユー」 にゲスト出演
ラジオ関西「谷敦のジャスト・フォア・ユー」
~関西経済を熱くする、魂のメッセージ~番組にゲスト出演しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 3 差別化の罠
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● SEO対策とweb制作を行っていくことも多いクレアネットですが、
サイト制作する際に考慮する条件に「差別化」があります。
● 先日、引越会社の社長さんと打ち合わせを行っていました。
商売のことや業界のことを長々と話していたので、話が飛んで引越業界の
「差別化」の話になりました。
引越の世界で言うと、個人レベルでいうと差別化要因などなくて、どれだけ
CMやら認知されたかで決まるとのこと。
引越のサカイ、ありさんマーク、アート引越センターなどなど。
CMを流している大手が仕事を請けて、下請けに流すような場合がほとんどで、
差別化は図りにくいとのこと。
引越は結局「あっちからこっちに運ぶ」という形が決まったものなので、
どこの会社がやっても同じものなので、差別化してブランディングでき
ないし、マーケティングがやりにくいという話をされていたので、これについて
書いてみます。
● 結論からスタートしますが、サービスや商品が差別化できないから
といってブランド化ができないということは全くあり得ません。
※もちろん、商品・サービスで差別化できていればブランディング
がしやすいのは当然ですが。
ちなみに缶コーヒーブラックの味の違いは分かりますか?
自販機業界ではナンバーワンの売上がコカコーラの赤い自販機らしいですが、
ここ南森町周辺では100円の自販機が乱立しています。
コカコーラの自販機はなかなか安売りはしませんが、サントリーの自販機は
全て100円で売っています。他にもサンガリアやアサヒなど100円で価格が
オフィスプライスになってますがコカコーラは120円を保持しています。
コーヒーの違いは分かっても、缶コーヒーの味の違いはほぼわからないでしょう。
味の差別化がないなら、後は商品ではない部分でブランド構築しているわけです。
こういったものは枚挙がありません。
ソニーのパソコンとマウスコンピュータのパソコンは5万くらい値段違いますし、
コクヨのオフィス家具とイケヤの家具は全く値段が違いますし、
USコーラはダイエーで38円ですがコカコーラは150円ですし、
と商品価値自体が異なることなく、差別化を図っています。
さらに、商品自体が全く同じで差別化が不可能であるものでさえ、
差別化は可能です。
「お金を貸して金利をもらう」ビジネス、が銀行の本来的業務ですが、
銀行の差別化もこの1つです。
単なる金貸し、ではなく、金利も大幅に変わるわけではなく、
大手都銀から地銀から
信金さん、そしてカードローンと差別化がどのように図っているのか考えると、
差別化を見事に図っているといえます。
とすると、商品の差別化はブランディングのための絶対必要、ではありません。
● 差別化とは商品自体の差別化ではない。
銀行だけでいうと「金利が安いから」だけでサービスを受けるわけではありません。
今後の会社の成長や、将来のサービスを受ける前提など複雑に考慮した
うえで融資を依頼するわけですし、まずは信金さんとお付き合いであったり、
大手3行に口座は用意しないとだめ、など各種あることでしょう。
また地元密着している銀行さんは、「ついでに保険も入ってもらえないですかね」
と他の営業も行い、足で稼ぐ営業を行ってますがこれも正に差別化です。
差別化は商品そのもの お金を借りれる だけで勝負していません。
考えてみても商品やサービスについて「商品・サービス」だけで提供していない
のが通常だと思いますがいかがですか?
商品提供に伴ったサービス、他の商品やサービスとのパッケージ化や
アフターサービス、商品の提供方法であったり、支払方法自体を融通利かせる、
など多くの差別化要因が潜んでいます。
商品自体にそれほど魅力がなくても、このような商品を含めた全てのサービスが
提供するサービスなので、これら全体を含めて魅力が出ればいいわけです。
● この中で引越というサービスを考えてみればいいわけです。
(ぼく自身が引越、という業務の根本を理解しているかは置いておいて)
例えば、引越に付随する段ボールやガムテープなど、お客様側で必要な一切
備品をサービスして提供する、また土日にも忙しい人向けの夜間引越サービス、
引越で必要な手続書類代行サービス、またネット回線などPC設定サービス、
などなど一度会社でも個人でも引越した方はわかりますがドタバタでほんとに
疲れます。
あのドタバタから少しでも開放されればサービスの満足が高くなるわけです。
魅力ある商品・サービスは「あっちからこっちにものを移動させる」以外にも
潜んでいますし、本質以外の部分でも全体的に見れば満足できることも
多くあるわけです。
商品価値に価値がない、と悩むと解決しません。
堂々巡りをして頭が疲れるだけです。
商品価値自体に差別化ができず勝てない、と割り切ればそのほかで差別化要因が
見えてきます。
差別化とは商品自体の差別化ではない、わけです。
商品のクオリティ、以外で勝てる要素を探すほうが早い場合もたくさんあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 4 最後までお読みいただきありがとうございました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございました。
日本代表はめでたくワールドカップに出場決定しました。
ただ、日本代表なんて中村・長谷部以外の選手は正直ぱっとしません。
さらに言えば彼らも世界の中では「中の中」か「中の上」くらい、です。
まずはその実力をしっかり知った上で、戦い方を考えていくことが大事です。
世界をあっと言わせる、岡田監督のコンセプトは非常に親和性を感じます。
●クレアネットもワールドカップ出場決定した六月六日に、
1年ようやく過ぎました。
六月六日の六は八と同じく将来に末広がるようにという気持ち
で設立日にしましたが、皆様のおかげで二年目に進むことができました。
これからも皆様に選ばれる組織であるように精進いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
(次回につづく)