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ICTの影響?タブレットPCを使った授業

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『SEOマーケティングの未来を読む vol.148』
世界で大人気の「ポケモンGO」

 

【1】 ポケモンGO!

ポケモンGO!やってますよ。

ポケスポットになっている会社のビル。

ビル自体目立つからいいんですけど、グーグルストリートビューのときのような「何でこんなものまでしっかりポケスポットなってるんだろう」感のすごい部分があります。

何となくですがおかげさまで、ビルの下に止まっている車が増えたような気もします。

すごいですよね。

◆ポケモンGOでくれのすけGO

ポケモンGOでくれのすけGO

◆ポケモンGOでなんもりGO

ポケモンGOでなんもりGO

夜の扇町公園は一度行かれるとびっくりします!

ほんとに多いです。文化ですね文化。

 

【2】 WEBマーケティング4コマ漫画

◆第208話
ハロー効果
呉君がハロー効果について轟部長と話しているようです…

◆第207話
センスある営業活動
呉君が営業活動をするようです。さて、どんな切り口で営業するのでしょう…

◆第206話
iPhone6Sと6Plus
呉君が携帯を買い替えようとしていますが…

 

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【3】  ICTの影響?タブレットPCを使った授業

グローバル化を意識し、2011年度から小学校での外国語(英語)活動が必修になりました。

知ってましたか?知らなかったですよね。

それだけでなく、英語以外にも様々な取り組みが行われています。

その中のひとつがタブレットPCを使った授業です。

文部科学省の新学習指導要領では、

「小学校から高校までの各段階を通じてコンピューターやインターネットの積極的な活用を図る」

「中学校・高校では、情報に関する教科・内容を必修にする」

としています。

それを反映し、近年国内の小学校や中学校、高校で、タブレットPCによる授業が広がっています。

そうした授業では、意見交換も活発になり、学力の向上も見られるそうです。

授業だけではありません。

多摩市立愛和小学校では、色んなデータが詰め込まれたAppleの「iPad卒業証書」が渡されたそうです。

授業に使うのはわかりますが、卒業証書までiPadと聞かされると、どういうことなのだろうと興味を持ちますよね。

今回のメルマガでは、全国の学校で広がるIT化についての話です。

 

全国の小中高校で広がるタブレットPCを使った授業

全国の小中高校で、生徒一人一人にタブレットPCなどの情報端末を使わせた授業が広がりをみせています。

そうした授業では、生徒たちが積極的に授業に取り組むようになり、学力の向上にもつながったなどの声が上がっているそうです。

東京に「広尾学園中学校・高等学校」という私立の中高一貫校があります。

この学校では、全生徒がAppleの「iPad」を持ち、授業や研究活動だけでなく、文化祭などにも活用しているそうです。

授業では、教科書には載っていないことでもiPadなどを使って自分で調べ、グループで議論し、内蔵されている英単語辞書を使って海外論文まで読みこなすそうです。

「生徒は主体的に授業に関わるようになり、日々問題解決の能力を育んでいる」
と教育担当の教諭は語っているそうです。

事実、デジタル環境を整備した結果、大学合格実績は毎年上昇しているそうです。

例えば、北海道大学などの国公立大は平成22年では4人だったにも関わらず、25年は20人に。

早稲田大学や慶応大学などの上位私立大は、6人から77人に増えたそうです。

 

総務省の「フューチャースクール推進事業」

「ICTを使って児童・生徒が教え合い、学び合う『協働教育』等を推進するため、

タブレットPCやインタラクティブ・ホワイト・ボード等のICT環境を構築し、学校現場における情報通信技術面等の課題を抽出・分析するための実証研究を行い、

その成果をガイドライン(手引書)としてとりまとめ、普及展開を図る」

という概要の「フューチャースクール推進事業」というものが、2010年から総務省から始められました。

ICTとは情報通信技術、すなわちパソコンやタブレット、そしてネットワークなどに関連する様々な分野の技術や設備、サービスなどの総称です。

要するにIT(情報技術)とほぼ同義語です。
総務省などの行政機関や公共事業などでは、2000年代半ば以降から、ITではなくICTを使っているようです。

(ちなみにICTのCはcommunicationのCです)

経済成長の切り札であるICT分野への関心を呼び起こしたいという目論見があったようですね。

東京都多摩市立愛和小学校では、協賛企業の協力で、児童1人に1台のiPadを約1年間貸し出し、ICT教育を推進し、21世紀を切り拓くために必要な

「表現力、思考力、判断力、恊働学習力等」の育成を図ったそうです。

また、この「フューチャースクール推進事業」の実証校として選ばれた東京都葛飾区立本田小学校でも、22年度から全生徒が1台のタブレットPCを持って授業を受けています。

4年生の算数では、立方体の展開図を生徒自らが考え、タブレットPCに書き込み、それが正しいかどうかをタブレットPC上で何度も組み立てることで検証します。

タブレットPCをこうして活用することで、生徒の理解力が深まったそうです。

「視覚を使って楽しく学習できるようになり、算数と国語の基礎学力が向上した」と本田小学校の筒井厚博校長は効果を評価しているそうです。

また、

「『子供たちが自分の意見を持てるようになり、活発に意見交換をするようになった』と各校から報告がある」

「1人1台のタブレットを持つメリットが非常に大きく、数人に1台だとこうはいかない」

と、22年度から3年間、総務省と協力しフューチャースクールを実施した「内田洋行教育総合研究所」からの報告もあるそうです。

 

タブレットPCを独自で導入する自治体も

タブレットPCの値段もピンキリですが、AppleのiPadなら1台6万円程度ですよね。

かなり高価なものですから、

「私立校や国の実証校だから実施できる」
「公立校での導入は難しいのでは」

という声もあります。

しかし、自民党の教育再生実行本部が安倍晋三首相に、以下の様な提言をしています。

「27年をめどに小中高校や特別支援学校で児童・生徒1人に1台のタブレットPCが整備された拠点を全国100カ所程度指定する」

これを受けてか、既に一部自治体では独自にタブレットPCを先行して導入しています。

東京都荒川区では、26年度から区内の全小中学校に授業用のタブレットPCを配布しています。

タブレットPCを導入することで、生徒同士の会話が減ってしまったり、いじめなどを誘発したりするのでは、と懸念する声もあったそうですが、実際に導入している学校の教諭によると、そうした報告は今のところはないそうです。

 

小学校のロボット授業にみる「理想の授業」

「プログラミングを学んでロボットを動かす授業」

が大阪市阿倍野区の市立苗代小学校で取り組まれており、教育関係者などの注目を集めています。

6年生の「災害救助」をテーマにしたロボットの授業は「タイヤの回転数」や「止まれ」などの命令プログラムを組み合わせ、車両走行型ロボットに転送し、障害物をよけながらゴールまで自律的に走行させる、という内容になっています。

生徒は4人チームで協力し、話し合いながら、プログラムを構築し、試行錯誤を繰り返し、論理的思考を刺激されながら、自分たちなりの答えを導き出そうと努力する。

こうした授業によって、生徒たちは主体的に学ぶ態度や問題解決能力が培われていくそうです。

授業の評判は良く、保護者や教育関係者の視察が相次いでいるそうです。

聞いているだけでも楽しそうな授業ですよね。
今どきの子どもはいいなぁと、ちょっとうらやましくなります。

ちなみに、基本的に教師は見守るだけですが、トラブルを解消したり、さらなる工夫を引き出したりする助言は必要と考え、一定の指導力を身に付けられるよう教員用のマニュアル作りにも着手しているそうです。

マニュアル化されれば、全国でこうした授業が行われた時に役立ちますよね。

 

Skypeを使った授業

ICT教育推進のために児童1人に1台のiPadを約1年間貸し出している東京都多摩市立愛和小学校では、Skypeを使った英語授業にも取り組んでいます。

単語の並んだ資料を基に質問を、Skypeを接続する前に用意しておき、アメリカ、カナダ、セルビアなどの欧米人とライブで会話するそうです。

「前回より気持ちが伝わったような気がする」
「次はもう少し話せるようになりたい」

と、生徒たちにも概ね好評のようです。

 

各国のIT教育 海外のパソコン授業

海外では、教育にパソコンを活用するためにどのような取り組みが行われているのでしょうか。

ポルトガルでは「マゼラン」と呼ばれる小中学生のために設計された、教育用ソフトウェアが収録された低価格のノートパソコンを2005年から4年間で約100万人の小中学校の子どもたちに普及させました。

低所得者には補助金も用意されており、小学校で 90%、中学校で 40%、高校で 50% の普及率を達成したそうです。

このプロジェクトはマゼランプロジェクトと呼ばれています。

イギリスでは、2008年9月に

「家庭からのインターネット環境を持っていない国内のおよそ 100 万人の子どもたちに対し、コンピューターとブロードバンド環境を提供する」

と3億ポンド(約425億円)を投入することが首相から発表されました。

このイギリス政府が実施したインターネットアクセス支援プログラムは、ホームアクセスプログラムと呼ばれています。

アメリカでは「the School of the Future」という、IT化された実験校を2006年に設立しています。

授業では紙の資料は使われず、通常の授業中もカメラとマイクを使って「見えない」「聞こえない」をなくしているそうです。

教室や家庭からもデジタルコンテンツにアクセスし使用することが可能となっています。

 

メッセージのつまった「iPad卒業証書」

多摩市立愛和小学校では、タブレットPCによる授業だけでなく、卒業生8人に向けて「iPad卒業証書」を贈ったそうです。

「iPad卒業証書」とはどのようなものでしょうか。
以下の様な内容になっているそうです。

・「iPad卒業証書」の裏面はレーザーカッターで賞状の柄が彫り込まれている
・「クラスメート」「担任」「下級生」「職員室」のメッセージを収録
・小学校6年間の写真や身体測定データを保存
・未来の自分に向けたタイムカプセルメッセージ

一番面白いなと感じたのは、タイムカプセルメッセージ。
未来の自分に向けたメッセージは、それぞれ「3年後」「6年後」「12年後」しか開けない設定になっているそうです。

 

まとめ

経済成長のために、子供の頃からITに触れさせるというのは、正しい政策だと思います。

それに「iPad卒業証書」のような試みを実践していく柔軟性もまあいいのかな、と。

みんなのメッセージや写真や身体測定などの過去の記録、そして自分へのメッセージは、タブレットPCなどを使わなければできないことですし、そうした取り組みが全国で行われるようになれば、ビジネスチャンスも増えますしね。

ほんとどうでもいいんですが、子供ってiPad大好きですよね。

「iPad渡してたらとりあえず静かで黙ってる」

よく聞きます。狙い通り知育できるのかわからないですが、子供目線からすれば最高のメカですよ。

私も子供のときにiPadあれば、たぶんずっと動画ばかり見てたに違いありません。
ゲームの攻略動画とか、サッカーのスーパープレイとか。

それだけ魅力で楽しいものだからこそ、教育にもビジネスにもチャンスがあります。

(記載 谷 美輝)

 

 

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