『SEOマーケティングの未来を読む vol.147』
世界で大人気の「ポケモンGO」
【1】 もうすぐ天神祭
暑い日が続きますね。
もうすぐ天神祭です、天神祭。
あのきよし師匠とハイヒールのお二人あたりが屋形船とかで花火を中継するあの天神祭。南森町周辺や天神橋筋商店街が賑わいまくりのあの天神祭。
天神祭の影響で、タイムズのカーシェアリングが「7月24日、25日は近辺周辺利用いただけない場合がございます」と南森町駅近くの与力町カーシェアリングがまさかの休業予告。
天神祭は一大イベントですから。
ちなみに、天神祭は大阪天満宮さんのイベントでもあるんですが、大阪天満宮さんサイトがリニューアルされて素敵になってますね。
大阪天満宮さんサイト
http://www.tenjinsan.com/
天神祭について
http://www.tenjinsan.com/tenjin.html
素敵です、素敵。
【2】 WEBマーケティング4コマ漫画
第207話
センスある営業活動
呉君が営業活動をするようです。さて、どんな切り口で営業するのでしょう…
第206話
iPhone6Sと6Plus
呉君が携帯を買い替えようとしていますが…
第205話
回文ライティング
呉くんが轟部長へ言った回文とは?
第204話
返3秒アイキャッチ
呉くんが訴求力の重要性について考えております。
第203話
訴求力のあるアップの顔
商品広告の魅力を出す方法を呉くんが悩んでいるようです。
【3】 世界で大人気の「ポケモンGO」
「ポケモンゲットだぜ!」のセリフで有名な任天堂の生み出したゲーム、ポケットモンスター。
登場するコミカルなモンスターは現在までに800種類を超えており、ゲームだけでなく、アニメ化やキャラクター商品化が繰り返され、それに伴って派生作品や関連作品も数多く生み出されています。
20年ほど前に登場してから現在まで日本だけでなく海外でも人気を維持しており、2016年現在で同タイトルを冠したゲームソフトの販売本数は全世界で2億7900万本以上に達するそうです。
そのポケモンの最新作で、世界各地で順次配信が始まったスマートフォン用の新作位置情報系ゲーム「ポケモンGO」が海外でとてつもない人気となっています。
アメリカのApp Storeではたった1日で、アメリカのGoogle Playでは4日で、どちらももちろん世界最速でトップセールス1位に輝いたのです。
海外の子供たちが初めて目にする日本語は、一説によれば「Nintendo」だそうです。
任天堂のゲームで遊んだことがない日本の子供が珍しいように、海外の子供も子供のときから任天堂のゲームに親しんでいるからです。
「ファミリーコンピュータ」を始めとして「ゲームボーイ」
「ニンテンドーDS」「Wii」などのゲーム機や「ポケモン」「スーパーマリオ」などのゲームやキャラクターを世に送り出し、世界的な大ヒットを起こしてきたゲーム業界の王者任天堂.
今度はスマートフォンの普及に伴い、スマートフォンのアプリやゲームにユーザーを奪われ、ゲーム機自体が売れなくなってきている状況に陥っていました。
その任天堂が送り出したスマートフォン用の新作ゲームが世界的な大ヒットであっさり世界一になったのですから、任天堂に親しんで育った日本人としてはうれしい気持ちになります。
今回のメルマガは任天堂とポケモンGOの話です。
ちなみに私、任天堂ゲームではファミコンウォーズがやっぱり大好きでした。
「ファミコンウォーズが出るぞ!♪」
「かあちゃんたちには内緒だぞ♪」
ゲームをスマホでインストールしてもその癖なのかだいたい内緒にしてます。
ポケモンと「ポケモンGO」
1996年2月27日ゲームボーイ用ソフトとして発売された「ポケットモンスター 赤・緑」は小学生の口コミから火が点き大ヒットとなりました。
ポケモンの特徴は、なんと言ってもピカチュウを代表するポケモンと呼ばれるモンスターたちでしょう。
プレイヤーは「ポケモントレーナー」となり、ゲーム内の世界を旅しながら各地に生息するこのポケモンとよばれるモンスターたちを捕獲し、そのポケモンを使役して他のポケモントレーナーと対戦をし、ポケモントレーナーの頂点を目指すというストーリーです。
また「伝説のポケモン」と呼ばれる高い能力を持ったポケモンが存在しており、こうした伝説のポケモンを捕獲したり、通信機能を使って友達同士で対戦やポケモンを交換したりするのもポケモンゲームの醍醐味のひとつです。
スマートフォン向けの新作のポケモンGOはモニターの中だけで完結しません。
GPSなどの位置情報を活用することにより現実世界そのものを舞台としています。
また端末のカメラでゲームのポケモンたちをユーザーの目の前に映し出すことも可能になっており、ポケモンを捕まえるためにプレイヤーは実際に家の外に出てポケモン探したり、交換したり、バトルしたりするゲームになっています。
またポケモンGOは他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができます。
プレイヤー同士が繋がるという今までのポケットモンスターシリーズの特徴を、ポケモンGOはリアルとバーチャルを行き来させることでさらに広げたといえるでしょう。
アメリカの全Androidユーザー約3%が遊んでいるポケモンGO
このスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」は、リリースからわずか1日でいずれの国でもランキングの首位に躍り出ており、多数のポケモンファンを虜にし、爆発的な人気で今現在もユーザー数を拡大しています。
7月6日にアメリカで先行リリースされてからわずか2日でアメリカ国内の全Android端末の5%強にインストールされた上に、ダウンロードしたユーザーの60%以上が毎日使用しているそうです。
しかも1人1日当たりの利用時間は43分23秒で、これはSNSも含めたスマートフォン用の全アプリのうち現時点で最長だそうです。
計算ではアメリカの全Androidユーザーの約3%がポケモンGOで毎日遊んでいることになるそうで、ポケモンGOは有名SNS「Twitter」と互角なのだとか。
キャラクター探しに夢中になるあまり、他人の敷地に入り込んでしまったり、移動中に転倒してけがしてしまったりする人が出ているというからすでに社会現象と言えますね。
推定ではアメリカでのアイテム販売収入は現在一日約160万ドル(約1億6000万円)だそうです。
こうしたポケモンGOのアメリカでのヒットなどにより、任天堂株が一時ストップ高になり年初来高値を更新しました。
スマートフォン向けゲームの開発には消極的だった任天堂
スマートフォン全盛期に、投資家たちは任天堂に対し再三要請し続けていました。
「スマートフォン向けのゲームを出せ」と。
しかし任天堂は、スマートフォン向けゲームの開発にはずっと消極的でした。
その理由はなんだったのでしょうか。
「スマートフォンでマリオやポケモンが遊べてしまったら3DSやWii Uが売れなくなる」
という考えや、家庭用ゲーム機の歴史を築き上げてきた任天堂の三代目社長 山内溥氏と、任天堂元代表取締役社長の岩田聡氏の存在があったようです。
山内溥氏は「ゲームウォッチ」「ファミリーコンピュータ」「ゲームボーイ」という歴史的な家庭用ゲーム機を手がけてきた人物であり、スマートフォン向けのゲームについては否定的だったようです。
その山内溥氏に見出され、後任社長に指名されたのが「ニンテンドーDS」や体を動かして遊ぶ「Wii」を生み出し世界的な大ヒットにした岩田聡氏でした。
ネットワーク的なゲームを否定してきた先代社長山内溥氏や、その彼に見出された岩田聡氏の家庭用ゲーム機へのこだわりや強烈な成功体験が、スマートフォン向けのゲームの制作に障害になっていたと言われています。
家庭用ゲーム機に固執する岩田聡社長を退陣させようと、さながらお家騒動の様相を呈していたそうです。
その任天堂がついにスマートフォン向けのゲームを始めることになりました。
2016年に任天堂が独自で開発しリリースした初のスマートフォン向けゲームはソーシャルアプリ「Miitomo(ミートモ)」でした。
これにはポケモンもマリオも登場しない、ただのチャットアプリのようなもので、このゲームの売り上げはたったの約1億円弱だったそうです。
しかし今回の任天堂のポケモンGOは世界的大ヒット。
アメリカのApp StoreとGoogle Playでトップ。
世界のモバイルゲーム市場に颯爽と躍り出た任天堂をみて「さすが任天堂!」といった気持ちにさせられますね。
これからのモバイルゲーム市場
実はポケモンGOの開発に任天堂は携わっていません。
このゲームを開発したのは株式会社ポケモンと、グーグルから独立したナイアンティックです。
(株式会社ポケモンは、ポケモンのプロデュースと関連ゲームの販売やライセンス管理などを手掛ける、任天堂など3社の共同出資により1998年に設立された会社です)
しかし任天堂は株式会社ポケモンとナイアンティック2社の少数株式を保有していますし、ポケモンシリーズの知的財産の大半も保有しています。
ポケモンGOの大ヒットは任天堂が進むべき道を指し示していると言えるかもしれません。
モバイルゲームが大流行しているゲーム界に二の足を踏んでいた任天堂でしたが、ポケモンGOの大成功は、さらなるリリースを後押しすることになり、今後、次々とアプリがリリースされることになるでしょう。
USJには「任天堂エリア」がオープン予定
任天堂といえば、さらにこんなニュースも流れています。
大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)の運営会社株式会社ユー・エス・ジェイは、任天堂と提携し、東京五輪が開催される2020年までのオープンを目指しUSJ内に任天堂エリア建設を計画していることを明らかにしました。
任天堂エリアは正面ゲートを入ってすぐ左側の、現在はイベントスペースなどに使われている場所になるとみられており、マリオなど任天堂の人気キャラクターが多数登場する予定で、26年にオープンしたハリー・ポッターのエリアの投資額400億円を超える500億円を超える可能性もあるそうです。
任天堂エリアは株式会社ユー・エス・ジェイと任天堂が共同で事業展開することで基本合意していて、数々のアトラクションやグッズ販売店を融合させるそうです。
「日本発のキャラクターを使うので、世界に誇れるものにしたい」とUSJの投資戦略を担当する運営会社の森岡毅執行役員は意気込みを示しているそうです。
東京オリンピックに任天堂エリア。
USJにはもっと外国人が訪れるようになっているでしょう。
まとめ
ゲームとゲーム機に関してすさまじい実績を築き上げてきた任天堂は、これからもスマートデバイスに経営の中核を移すことはなく、距離を置き、面白いゲームのためなら専用のゲーム機を購入する人達のためにこれからもそうした人たちのためにゲームを作っていくのだろう、と思っていました。
が、スマートフォンの普及に伴い、変化することを期待された任天堂は、スマートフォンゲーム開発へ方針を転換し、提言した通りの道を辿り、ポケモンGOを大ヒットさせました。
こうした変化は企業にとってとても重要ですが、スマートフォンゲームへの転換は諸刃の剣だという意見もあります。
ポケモンなどの任天堂のキャラクターを使用する専用ゲーム機がさらに売れなくなるのでは、と危惧する専門家もいるそうです。
日本が誇る、世界中で愛される任天堂という企業が、どうかこれからもうまく変化し続け発展し続けることを日本人の一人として願ってやみません。
USJに任天堂エリア、マリオカート???
おじさんのココロ高ぶり揺さぶられます。さすがです。(∵`)
そんな企業作りを行いたいものです。
(記載 谷 美輝)