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アメブロからLINEブログへ……芸能人ブログの行く末は

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『SEOマーケティングの未来を読む vol.136』
アメブロからLINEブログへ……芸能人ブログの行く末は

【1】 新年明けましておめでとうございます

新年もちょっと経ちました。

2016年はサル年。

サル年なので、というのと、キャラクターの呉くんや轟部長などを用いる、コンセプトで年賀状デザイン作成しました。

こういったデザイン作成のときに考えるのですが、競合他社比較検討などで、カラーリングが紫ベースはあまりないはず(推測)なので色そのもので差別化を図っています。

紫は聖徳太子の冠位十二階でも最も高貴なカラー、そういった意味も踏まえて作成。

>> 年賀状デザイン

年々年賀状も減ってるような気もしますが、もらうほうはこれはこれで嬉しいものだったり、送る方は送るほうでせっかくなので読んで欲しい、そんなもの。

そんなコミュニケーション媒体についてのテーマです。

【2】 WEBマーケティング4コマ漫画

第180話
ドメインや商標登録
サイトビジネスにおいて、時に死活問題にもなるドメインや商標登録。今回はそんなお話です。

第181話
Pタグ
WEBを代表するプログラム言語といえばHTMLですが、その一つ一つは単純な英単語だったりします。

【3】アメブロからLINEブログへ……芸能人ブログの行く末は

様々な人間が様々な目的でインターネットを利用しています。

テレビに出ている多くの芸能人も同様に、ブログなどでインターネットを利用しています。

芸能人ブログと言えば、かつてはサイバーエージェントの運営するAmebaブログ「アメブロ」がよく利用されていました。

多くの芸能人や著名人、スポーツ選手がブログを開設し、その更新頻度の高さから「ブログの女王」とも呼ばれた中川翔子(しょこたん)や、「世界で最も1日の閲覧ユニークユーザー数が多いブログ」としてギネスに世界記録認定されたタレントの上地雄輔氏が話題になったこともありました。

そのアメブロを利用している芸能人の数はおよそ1万6000人と、アメブロ一強の時代が続いてきました。

しかしその「芸能人のブログ=アメブロ」という図式が崩れようとしているそうです。

「国内利用者数5000万人以上(日本人口の約4割)」

「利用者のうち12歳~39歳が7割」

というブランド力を活かし、LINE株式会社が運営するLINEがついに芸能人を対象にしたブログサービス「LINEブログ」を開始し、アメブロを追い上げているからです。

LINEブログでブログをスタートさせるタレントも増えつつあります。

これからは「芸能人のブログ=LINEブログ」となり、今までの勢力図を塗り替えることになるのでしょうか。

今回のブログはそんなアメブロとLINEブログについての話です。

芸能人がブログをする理由は?

そもそも、なぜ多くの芸能人や有名人はブログを開設するのでしょうか。
ファンを増やし、交流するためです。

またライブや番組出演などの自身の芸能活動の宣伝や告知などに使うためです。
しかし最も大きな理由は、やはり「お金」です。

ではブログで収入を得る仕組みはどのようなものでしょうか。
大きく分けると「PV収入」「記事マッチ収入」「アフィリエイト広告収入」の3つです。

「PV収入」「記事マッチ収入」「アフィリエイト広告収入」とは?

「PV収入」はブログへのアクセス数により報酬が支払われるものを言います。

PVとはページビューのことで、ブログを見られた回数を指し、それに比例して報酬が支払われます。

「記事マッチ収入」は商品のPR記事を書くと支払われるものです。

「アフィリエイト広告収入」はブログに貼られた広告バナーのクリック数に比例して報酬が支払われます。

当然、これらの報酬は、タレントの影響力や知名度などにより大きく変わります。

業者の内部資料には芸能人の名前と値段、アクセス数などがリスト化されたものもあるそうです。

元モーニング娘。の辻希美さんクラスだと、ある商品の記事を1回書いただけで何百万円も支払われるのだとか……。

芸能人は記事を書くだけで収入を得ることができるのです。

「ペニーオークション」……詐欺に利用された芸能人ブログ

数年前、ペニーオークションなるインターネットをしたオークションが流行ったことがありました。

ペニーオークションでは入札するたびに手数料が必要になるため、手数料オークションとも呼ばれます。

手数料が無料の通常のヤフーオークションなどと比べると、表示上の開始価格や落札価格ははるかに低額であるという特徴がある反面、商品を落札できなくても入札手数料が発生し、返金は一切されません。

具体的に説明すると、ヤフーオークションでは数万円ほどで落札できるテレビが、ペニーオークションでは数百円で落札できる可能性がありますが、落札できなかった場合は、商品が手に入らないどころか、入札手数料だけ取られて終わりです。

2010年頃のペニーオークション最盛期には150程もサイトが乱立し、それぞれ月に2000から3000万円の売り上げがあったそうですから、すごいですよね。

しかしペニーオークションに関する国民生活センターへの相談が多数寄せられ、2012年12月7日、ペニーオークションサイトを運営する「ワールドオークション」から詐欺容疑で逮捕者がでました。

参加者に落札させずに手数料を騙し取るため、ボットに自動入札させていたのです。

つまり、Aさんが手数料を払って100円で落札しようとすると、ロボットが自動的に110円で入札する、といった具合です。

最初はわざと商品を安く落札させて客を信用させてしまえば、その客は高額商品を狙って何度も手数料を払って入札を繰り返すようになるそうです。

このペニーオークション詐欺事件に利用されたのが、芸能人ブログでした。

この業者が運営していたペニーオークションサイトから金をもらった何人かの芸能人が、自身のブログに「商品をたった○○円で落札できました!」と虚偽の内容を投稿していたのです。

ペニーオークションに疑いを抱いていても、そのブログを見て「芸能人のAさんでもやっているのだから、自分もやってみよう」という気持ちになった人もいたでしょう。

その芸能人たちはブログに虚偽を書き込んだとして謝罪し、ペニーオークションは次々と閉鎖していきました。

ちなみにこういう宣伝方法をステルスマーケティングといいます。

高い宣伝効果を持つ「芸能人ブログ」

ペニーオークションに限らず、ブログを使ったステルスマーケティングは芸能人や芸能事務所にとって大きな収入源になるようです。

「〇〇の商品、使ってみたけど、いいよ!」
といった内容を、2ちゃんねるなどの掲示板やまとめブログに書き込み、業者はステルスマーケティングを行ったそうですが、効果は芳しくなかったそうです。

ところが、芸能人ブログは広告効果が異常に高かったそうです。
芸能人に自社の製品を宣伝してほしい企業と、芸能人。

このパイプ役となったのがアメブロというわけです。
中にはアメブロを通さないブローカーのような存在もいたそうです。

宣伝効果が高く、芸能人はブログを書くだけで数十万、知名度の高い芸能人なら数百万を得ることができるのですから、芸能人ブログを使った宣伝は、企業にも芸能人にもメリットがあるわけです。

芸能人の取り込みに成功したアメブロ

多くの芸能人を囲い込むことに成功した日本最大級のブログサービス「アメブロ」。

しかしここに来て事態が変わってきました。

「国内利用者数5000万人以上(日本人口の約4割)」

「利用者のうち12歳~39歳が7割」

(LINE株式会社公開の「2014年4-9月媒体資料」より)

というブランド力を活かし、LINE株式会社が運営するLINEがついに芸能人を対象にしたブログサービス「LINEブログ」を開始し、アメブロを追い上げているからです。

アメブロからLINEブログへ移籍する芸能人も多数現れています。

LINEブログは、LINEのようにアプリ上ではなく、ウェブブラウザ上で展開され、芸能人がブログを更新するとLINEの芸能人の公式アカウントに自動で投稿されるようになっています。

アメブロでブログを更新した後、手動でLINEにそれを告知していた芸能人からすれば、一手間省けるわけです。

そして、芸能人の公式アカウントを友達として追加しているLINEユーザーは、芸能人の新着記事を見逃すことなくすぐにアクセスできるというメリットがあります。

PV収入はブログへのアクセス数に比例して支払われるものですから、より多くの人にブログにアクセスしてもらいたい芸能人にもありがたい機能ですよね。

芸能人がアメブロからLINEブログへ移行する大きな理由

アメブロをビジネスモデルにしたであろうLINEブログは、ブログをしていない芸能人を新規に呼び込むだけでなく、アメブロからの引き抜きまで積極的に行っているようです。

スマートフォンやインターネットに慣れ親しんでいる若い層に普及しているLINEですから、そちらのサービスの方がファン獲得に好都合と考える芸能人は多いと思われます。

また、多くの芸能人がアメブロからLINEブログへ移行する理由には、もっと大きな理由があると言われています。

それはやはり「お金」です。

アメブロから移籍した場合、LINEブログから移籍金が出るそうです。

また「ブログ更新」にも報酬が支払われると言われています。

ブログを更新しさえすれば収入が得られるのであれば、すでにアメブロで確固たる地位を築いている芸能人以外の、大したPVを望めない芸能人や、PR記事をうまく書けない芸能人の、安定した収入源になり得ますので、アメブロから移籍するメリットも十分あると業界関係者に言われているそうです。

しかし、サイバーエージェントも、改めてクリエイティブを強化するべく、コーポレートおよびAmebaのブランドロゴを一新し、総合クリエイティブディレクターにNIGO?氏を迎えるなどしていますから、一筋縄でいかないのかもしれません。

これからの動向が気になるところです。

まとめ

LINEは多くの人が利用しているアプリですので、スマートフォンを持つ若者のうち、LINEを利用していない人を探すほうが苦労するかもしれません。

スマートフォンの標準装備のように利用されているLINEアプリと連携させることによって、芸能人のLINEブログへの誘導は容易くなります。

それは利益につながる大きな可能性を秘めているとも言えます。

今後も多くの芸能人がLINEブログに乗り換えていくのか、これからどのように競争が激化していくのか、LINEブログはアメブロに追いつき追い越せるのか、アメブロやLINEがこれからどのようなコンテンツを提供していくのか……など気になることがたくさんあります。

「芸能人のブログ=アメブロ」という図式が生まれるほど芸能人の取り込みに成功したアメブロでしたが、LINEというたった1つのアプリの登場でそれは脅かされるようになりました。

何事も、とくにITは、ビジネスチャンスが多い分、移り変わりも早いものです。
それに順応していくのが行く残る鍵だといつも考えさせられます。

ちなみに。

私やっているブログはアメーバブログでも、LINEでもなく
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/
自社に組み込んだブログです。

アフィリエイトのようなものもなければ、お金の発生もなければ、宣伝にも囲い込みにも全く役に立たせようとも思ってませんし、してません。

会社をやっていると利益関係をもたれる方が増えます。
取引先、スタッフ、リクルートなど採用関係。

他にもたくさん。

なので、必死のパッチで余裕もない文章が時おり出たりしますし、記載を見ればそのときの「大したことなかったけど焦りがあった」時期をはっきり思い出します。

記録に残して次への反省に活かせれば。

なので、

「近くの一寸一杯で今日も美味しいかつとじ定食最高!」

書いてますが、一切利益生まれておりませんので、安心してください。

食べたものをそのまま書いてますよ。

(記載 谷 美輝)

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