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大好きなマリオとスマホのマリオ

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SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信 vol.127
『大好きなマリオとスマホのマリオ』

【1】 人はニンジンぶら下がるとやる気出す話。

クラッシュオブクラン、そろそろ勝てなくなってきましたが、スマホゲームやってますか?
 

マリオ大好き、ゲーム大好き、私の周りには小学校・中学校はこんな友達であふれていました。夏休みは清水くんの家に行き、ゲーム。いとこの家でゲーム。

海に行き、プールに行き、山に行き、ゲームして。

多少年齢が進むと、三国志などのシミュレーションものに浮気はしましたが、(シブサワコウさんに憧れてました)マリオカートで友達集まって何人もで盛り上がるあの楽しみは忘れません。

・ファミコンウォーズ
・ゴルフ
・エキサイトバイク

あとシムシティにもはまりましたし、スーパーファミコンとシムシティを友達のところで見て、「絶対にしたい!」とココロ踊り、試験の成績でよかったら買ったげるというニンジンにぶらさがった瞬間の集中力と熱意は今でも覚えています。

※ ホンマに頑張って買ってもらいました。

人はニンジンぶら下がるとやる気出します。実話です。

今回はそんな話です。

【2】 WEBマーケティング4コマ漫画

■ 第160話
LINE@を使おう!
広告・クーポン配信に便利なツールLINE@。しかし効果を最大化するにはまず必要なものが…。

■ 第161話
グーグルのお客さん
検索大手グーグルの広告サービスを最も利用している会社とは?今回はそんなお話です。 

【3】大好きなマリオとスマホのマリオ

任天堂の前の代表山内さんが、京都大学の病院に70億円の寄附を行うという記事をみました。

仕事で名を馳せ、そして地域に貢献する、事業家でもあり経営者はこのようにあるべきで、事業を通じてみなさんに喜んでもらい、そして余ったものはまた還元していくことで世の中が豊かになる。

口達者に感じて思うことはできても実行はなかなかできません。素晴らしいことだと思います。

ということを前に感じたと思った最近、任天堂の岩田社長が亡くなったという記事をみました。山内さんの後継者として岩田さんが就任してそんなに経ってないことと、年齢がまだ50代なかば。

任天堂のファミコン、ゴルフは岩田さんが20代のときに考えたなど今更ながらにしってびっくりしています。

そして改めて任天堂のスゴさやゲームにはまっていた小学校、中学校、高校生の時代を思い出してまとめてみます。

パズドラとマリオ

「マリオを他社に貸し出し収入源にする」という任天堂の新しい戦略を少しみました。パズドラなどです。

「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」というゲームを知っていますか?

2012年2月にiPhoneやAndroidといったスマートフォン向けとして誕生した、ガンホー・オンライン・エンターテイメントから配信されているゲームアプリです。

収集したモンスターを育成し、あの「落ち物パズルゲーム」の元祖「ぷよぷよ」のように、同じ色を三つ以上そろえることでドロップを消し、コンボを繰り出すというパズルでバトルしながら、ダンジョンを攻略するというパズルRPGです。

これまでに3200万ダウンロードを配信している人気のゲームアプリであり、スマートフォン向けなので電車内でしている人も多く、知っている人も多いのではないでしょうか。

2013年12月には、スマートフォン向けゲームアプリだけではなく、ニンテンドー3DS向けに移植され、追加要素としてストーリー性のあるゲームソフト「パズドラZ」も発売されています。

そのガンホー・オンライン・エンターテイメントが、ニンテンドー3DS用ゲーム、「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション」を発売すると発表しました。

ガンホーのパズドラと、任天堂のスーパーマリオがコラボしたわけですね。

この発表会にはマリオの生みの親である任天堂の宮本茂氏の姿もあったそうです。

そういえば、少し前もメルセデスベンツの新車とマリオがコラボレーションした広告が話題になっていましたよね。


「これまでライセンスしないと決めていた分野でも、直接の競合関係ではなく、Win-Winでやっていけるものについては柔軟に対応していく」

「(ベンツのCMのように)価値のある場所にキャラクターが露出できれば、うちのゲーム事業にも相乗効果が期待できる」

「スーパーマリオなどの任天堂の人気キャラクター活用を外部企業に認めて使用料を得るライセンス事業を新たな収益源にしていく」

「時代の変化に対応し、収益機会を最大化する」

パズドラとのコラボも、その戦略の一環のようです。

この任天堂の戦略について調べ、語ってみたいと思います。

任天堂のキャラクター「マリオ」

赤い帽子に青いオーバーオール、そしてヒゲ。

誰でも一度は動かしたことのあるマリオを今さら説明する必要もないかもしれませんが、あえて説明してみます。

マリオとは「ゼルダの伝説」「ポケットモンスター」などのゲームやキャラクターで世界的な大ヒットを起こし、家庭用ゲーム機の歴史を築き上げてきたゲーム業界の王者、任天堂を代表するキャラクターです。

初めてゲームに登場したのは1981年のアーケードゲーム「ドンキーコング」(1981年)です。

(ただし、このときはマリオではなく「ジャンプマン」と呼ばれていたそうです)

その続編「ドンキーコングJR.」では悪役として登場し、この時、マリオと名付けられたそうです。

そして1985年。

ファミリーコンピュータ向けのゲームとして発売された「スーパーマリオブラザーズ」は、マリオというキャラクターはいうに及ばず、その操作性からくるゲームの完成度や軽快なBGM、最初は簡単で後の方は難しくといった絶妙な各ワールドの難易度調節、そしてキノコ王国という独特の世界観などが受けに受け、世界中で大ヒット。

こうして、今ではマリオは世界的に有名なキャラクターにまでなったのでした。

ちなみに、マリオが帽子やオーバーオールを着て、ヒゲを蓄えているのは、当時の荒いドット上でドット数を節約したり、キャラクターの向きや動きをわかりやすくしたりするために、そうデザインされたためだそうです。

帽子があれば髪の毛を、ヒゲがあれば口を描かなくてもよいし、向きもわかりやすいというわけですね。

話は飛びますが、このような制限のある中でいかに良い物を作り出すか、という技術に日本人は長けているような気がします。

パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション

ガンホー・オンライン・エンターテイメントのパズドラと、任天堂のマリオがコラボしたニンテンドー3DS用ゲーム

「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション」とは、どんなゲームなのでしょうか。

「パズドラ」の特徴であるパズルバトルはそのままに、あのマリオが、あのマリオのBGMの流れる各ワールド大冒険し「クッパにさらわれたピーチ姫を救い出す」という、あのおなじみの内容になっているそうです。

「スーパーマリブラザーズの世界でパズドラを楽しめる」というのがコンセプトのようです。

「スマートフォン向けアプリ」と聞くと、心配なのは「課金」です。

このゲームは買い切りで、課金の要素はないそうです。

ちゃんと任天堂のマリオとしても遊べる内容になっているだけでなく、子どもが安心して遊べるような配慮がなされているのは、マリオのイメージを壊さないようにという、任天堂からの要望なのかもしれません。

異例だった「他社のゲームとマリオのコラボ」

しかし、今までマリオが他社のゲームとコラボしているのって、見たことないですよね。

それはガンホーの森下一喜社長も同じ思いであったそうで、「パズドラとマリオのコラボは通常はありえないと思った」と語っていました。

「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション」

はパズドラのキャラクターをマリオに置き換えただけではなく、マリオへのリスペクトを忘れないよう気を遣い、マリオキャラありきでパズドラを作り直しているそうです。

こうしたガンホーのゲーム開発の姿勢などがマリオシリーズを手がけた任天堂の宮本茂専務に「ゲームが好きで、どっぷりゲームを作っている人たち」と評価され、今回のコラボにゴーサインが出たそうです。

マリオという、世界的に有名な人気キャラクターの力を借りることで、スマートフォンを持たない子どもたちにもパズドラを浸透させるのがガンホーの狙いです。

「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション 日本版」はガンホーから発売されますが「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオエディション 世界版」は任天堂が販売する予定だそうです。

ガンホーと任天堂は販売の面でもタッグを組み、世界的なマリオの知名度を生かして海外市場への進出を狙っているようです。

「収益機会の最大化」と「キャラクターを活用したビジネス」

ガンホーがスマートフォンを持たない子どもたちにもパズドラを浸透させることを狙いとしているように、当然、任天堂にも狙いがあります。

「時代の変化に対応し、収益機会を最大化する」

「これまでライセンスしないと決めていた分野でも、直接の競合関係ではなく、Win-Winでやっていけるものについては柔軟に対応していく」

任天堂は新たな収益源を開拓するために、キャラクターのイメージや価値を損なわないことを条件に、キャラクターを活用したビジネスを積極化すると話していました。

それが、外部の企業にマリオの活用を認め使用料を得るライセンス事業で、先ほど説明したベンツの広告や、パズドラとのコラボなのです。

ベンツのマリオとコラボCM

まとめ

今では、メルセデスベンツの新車とマリオはコラボするわ、スマートフォンゲームアプリの代名詞と言ってもいいパズドラとコラボするわという状況。

時代の変化に柔軟に対応し、新たな収益源を貪欲に模索し、収益機会を最大化させて行かなければならないのでしょう。

それが中小企業なら、なおさらです。

ここまで書き上げた後に、任天堂さんの財務諸表を財務の勉強のときに見ましたが、内部留保や健全性などすごすぎました・・。 (;_;)
素晴らしいいい会社です。

よその心配せんと自分とこしっかりやろうと、改めて決意させてくれました、夏の炎天下37度に負けず今日も頑張ります。

(記載 谷 美輝)

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