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「.tokyo」ドメインなら「.hanshin」ドメインあってもええやん

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SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.108
「.tokyo」ドメインなら「.hanshin」ドメインあってもええやん 2014.09.20

【1】カンヌで受賞作品

クレアネットの谷です。
■ 祝!九州 九州新幹線全線開CM180秒

■ Dumbs Ways to Die(あほらしい死に方)

ぜひ一度見てください、広告は伝えたい人に伝わるから広告。
朝礼でカンヌで受賞作品の広告などのプレゼン発表してますが、
素晴らしい作品には素晴らしい理由が。そのエッセンスがあります。

【2】インターン生の企画などいろいろ

■ 朝礼の「美容院経営企画」
  
■ 「アプリ企画」の提案書
  
【3】「.tokyo」ドメインなら「.hanshin」ドメインあってもええやん

tokio

東京
ホームページやメールアドレスのドメインの最後の項目には、 皆さんもご存知の通り「.com」「.net」などが使われていますよね。
これに、東京を意味する「.tokyo」が追加されることになり、 2014年春先より登録が開始されました。
先に「.nagoya」の受付が開始されていたため「東京はまだか!」 待ちわびていた人も多かったそうです。
(名古屋の方が首都である東京より先って意外ですよね、 なにか事情でもあったのでしょうか)
東京は日本の首都であるということ以上に、 伝統文化や最先端テクノロジー、クールジャパンを代表する アニメ・マンガの発信地として、世界中の国々から注目 されるに相応しい、様々な魅力に溢れる都市だと国際的に認知されています。
さらに6年後の2020年にはオリンピックも開催されるため、 東京の価値や注目度はこれからますます高まっていくでしょう。
東京に関するサービスということを明確にできるメリットが あるため「.tokyo」ドメインはこれから需要が高まっていくはずです。
今回のメルマガでは、この「.tokyo」ドメインについて語ってみたいと思います。

■ドメインとTLD

そもそもドメインとはなんでしょうか。
ドメインとは、簡単に言えばインターネット上の住所のようなものです。
ネットワークに接続されているコンピュータの場所を、 ドメインを使って示しています。 ですから当然、ドメインは世界に一つだけです。
ドメインは早い者勝ちですので、すでに登録されている ドメイン名は使えません。
インターネットで利用されているこのドメイン名は ドットで分割されています。
その最後の項目の事を、TLD(top level domain: トップレベルドメイン)といいます。
例えば、弊社のURLである「http://www.clarenet.biz」 の場合、TLDは「.biz」になります。 これまで「.com」「.net」「.jp」などのような一般的 なTLDは22種類しかありませんでした。
ここに、2014年から東京を表す「.tokyo」が新たに加わるというわけです。

■ドメインの種類

世界中の国々や様々な目的のために、ドメインは国や 目的により分類されています。
このドメイン名やインターネットのIPアドレスなどの 調整と管理をしている国際的機関が米ICAN N(アイキャン=The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)です。
TLDには、「ジェネリックトップレベルドメイン」 (gTLD)や、「国別コードトップレベルドメイン」 (ccTLD)があります。
TLDについてより理解が深まるように、 この二つについても説明してみます。

■「ジェネリックトップレベルドメイン」 (gTLD=generic top level domain)

gTLDは組織別に用途が定められたもので、国籍や業種に 関係なく、企業でも個人でも取得することができます。
主なgTLDドメインを挙げてみます。
営利組織向けの「.com」
非営利組織向けの「.org」
ネットワーク関連向けの「.net」
情報サービス向けの「.info」
ビジネス用途向けの「.biz」

■「国別コードトップレベルドメイン」 (ccTLD=country code top level domain)

ccTLDとは国や地域に特化したドメインで、 日本に割り当てられたドメインは「.jp」です。
gTLDとは違い、日本国内に住所を持つ組織・ 個人・団体しか取得できません。
ちなみに「.jp」のつくドメイン名には、汎用JP ドメインと、属性JPドメイン名があります。
汎用JPドメイン名の「.jp」
属性JPドメイン名で企業向けの「.co.jp」
属性JPドメイン名でネットワークサービス向けの「.ne.jp」
属性JPドメイン名で教育機関向けの「.ac.jp」
属性JPドメイン名で政府機関・特殊法人向けの「.go.jp」

■海外からも取得できる「.tokyo」?

日本国内に住所を持つ組織・個人・団体しか取得できない 「.jp」と違い「.tokyo」は東京在住者に限らず、 海外からも取得することができます。
なぜ制限がかけられていないのでしょうか。
「各国のアニメファンが取得を希望したときなどを想定したため」 だそうです。
クールジャパンを牽引している秋葉原を擁する 東京らしい理由ですよね。

■拡大されるgTLD

こういった新しいgTLDは昨年末頃から次々と誕生していて、 地域名では「.tokyo」は「.london」「.paris」 「.nagoya」に次いで4番目だそうです。
世界中の都市から名古屋と東京が3番目と4番目に 選ばれているのは、日本人としてちょっと嬉しい気がします。
これもまた意外なのですが、世界への知名度を考えれば、 東京の次くらいに京都が選ばれてもよさそうなものですよね。
選考基準を知りたいものです。
こういった新しいgTLDが次々と誕生しているの には理由があります。
「.com」や「.net」のようなメジャーなgTLDは 22種類しかなく、インターネットが拡大するに つれ空きが無くなってしまい、使用したい文字列 での登録が困難になりました。
それを解消するために、2012年にドメインの管理 団体であるICANNがルールを大幅に自由化したためです。

■東京ドメインで得られる「3つのメリット」

会社名や商品名を使った独自ドメイン取得し、その ドメインで企業のWEBサイトを公開すれば、お客様にも 覚えてもらいやすいし、信頼感やブランドイメージを アップさせることにもつながります。
「.tokyo」ドメインを取得することには、 さらにメリットがあります。
それは大きく言えば、 「東京に関するサービスだとアピールできる」 「ビッグワードで登録できる」 「東京のブランドイメージを利用できる」 の3つでしょうか。
この3つのメリットを詳しく説明していきます。

■東京に関するサービスだとアピールできる

「.tokyo」は、言うまでもなく東京の地名を表すドメイン ですから、東京に関連する商品やサービスを扱っている企業や、 東京に拠点を持つ企業の公式WEBサイトには最適なドメインと言えます。
ドメインにある「.tokyo」を一目見ただけで、東京に 関連する店だとストレートに伝わりますからね。
東京で店舗を開いているカフェの公式サイトで例えるなら http:// ●●cafe.comよりもhttp:// ●●cafe.tokyoの方が、 2020年の東京オリンピックに関連するWEBサイトで例えるなら 「olympics.com」より「olympics.tokyo」の方が、より「 東京にあるカフェ」「東京オリンピック」と伝えやすくなります。

■ビッグワードで登録できる

先ほども言ったように、ドメインの登録は早い者勝ちですので 「.com」や「.jp」では、検索エンジンでよく検索されている キーワード、すなわちビッグワードを使ったドメイン名や、 わかりやすい英単語や名前を使ったドメイン名は、 もうすでに登録されてしまっていて使えません。
しかし「.tokyo」なら登録することが可能になります。

■「東京」のブランドイメージを利用できる

魅力的な都市として東京は世界から注目されています。 「東京」とつけるだけで、なんとなく、世界有数でアーバン で……といった雰囲気を醸し出せます。
有名な話ですが、東京ディズニーランドは東京にはありません。 千葉県浦安市にあります。
「千葉ディズニーランド」だったら、これほどの 人気はなかったかもしれません。
こういった例はディズニーランドだけではありません。 千葉県にあるのに「東京」の名が冠された施設が 他にもたくさんあったりします。
「ららぽーとTOKYO-BAY」「東京ドイツ村」 「東京ベイシティ交通」「東京歯科大学」などなど。
それだけ「東京」「TOKYO」が世界に通じるブランド だと認知されている証拠なのかもしれませんね。
しかも2020年にオリンピックの開催が決まり、 海外からの関心もさらに高まっています。
国内だけでなく海外からもたくさんの人間が東京 を訪れることになり、19.4兆円と言われるオリン ピックの経済効果にもあやかれるかもしれませんね。

■市場競争を促進し、都市や企業にチャンスを生むgTLDの多様化

ICANNが申請を受理した新しいgTLDは2000件にも上るそうです。
不適切なものとして不合格になるものや、複数の申請者が 同じ名称を申請している例もあるため、最終的には1300種類 ほどに落ち着くと見込まれています。
これまで22種類しかなかったgTLDが、一気に約1300種類に 拡大するわけですから、gTLDの自由化はインターネット 環境に大きな影響を与えるでしょう。
急激に増えたgTLDはインターネットユーザーを混乱 させるのでは、という意見があります。
しかし、gTLDの拡大は、インターネットの世界に多様性 や選択の機会を与え、市場競争を促進し、新しい活用法や 変革というビジネスチャンスを都市や企業にもたらすはず だという意見もあります。
私もそう思います。

■「.tokyo」ドメインで転売狙い?ドメインバブル再来か

簡潔で、馴染みのあるワードを使ったドメイン名には、 高い価値があります。
「.com バブル」と呼ばれた現象が2000年前後に起きた のをご存知でしょうか。
世界でひとつしかないというキャッチコピーに踊らされ、 いくつかの「.com」ドメインが日本円にして億単位という 信じられない高額で取り引きされていたことがあるのです。
例としては、次のようなものがある。 「business.com」:750万ドル(約7億5000万円)
「pizza.com」:260万ドル(約2億6000万円)
などです。 「business.com」が750万って……すごいですよね

■ドメインの買取をする「ムームードメイン

インターネットユーザーがホームページを開設した ときなどに利用していたドメインの買取を行っている企業もあります。
「ムームードメイン」では、ムームードメイン以外のドメイン サービスで契約されたドメインも対象に、ドメインの査定と 売却を行っています。
ドメインの買取価格は最低で100円、最高はなんと10万円です。
使わなくなったドメインにも、もしかしたらものすごい 価値があるのかもしれません。
ちょっと査定してもらおうか、という気分になりますよね。

■まとめ

今回の「.tokyo」ドメインに関連して、IT業界にもかなりの 動きが出るのは確実です。
人気が出そうだったり、需要の高そうなドメイン名を先に 取得しておいて、それを他の企業に高く転売する。
一般ユーザーからドメインを買い取って、それを企業に高く転売する。 こういった転売もすでに始まっています。
「.tokyo」で新しくドメインを取り直したついでに ホームページも新しく作り直そうとする企業も多く出てくるでしょう。
日本人として「.tokyo」ドメインの出現により、東京ひいては 日本への国際的な関心が高まり、東京や日本の魅力が海外 にも伝わるのを嬉しく思います。
しかしそれ以上に、ビジネスチャンスとして利用できること はないか、という面に関心が向きますし、利用できるなら それを大いに利用したい、と思っています。
そういうわけで、「.tokyo」ドメインなら「.hanshin」ドメインあってもええやん。
例えば、岡田さんなら okada@tigers.hanshin みたいなドメインがメールで来るとびっくりしますね。 そんな可能性も今後あるわけです。
記載:クレアネット谷
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(次回につづく)

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