SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.104
「「LINE Creators Market」のスタンプ販売」2014.07.26
【1】当社オフィスが移転いたしました
この度、当社オフィスが移転いたしました。
6月16日(月)より新住所にて業務を開始いたします。
これを機に、社員一同、皆様のご期待に添えるよう
業務に精励する所存でございます。
今後とも何卒変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
【移転先】
530-0052 大阪市北区南扇町1-5 UAKビル2F
電話番号:06-4792-8281 FAX:06-4792-8291
(電話・FAX番号は変更はございません。)
【2】クレアネットでもラインスタンプ作りました!
今回スタンプの紹介ですが、 告知しておきます。
クレアネットの漫画キャラクター「呉くん」「轟部長」などを 使った、ラインスタンプ作りました。 これは今ラインに申請しております。 正確には下にも説明てんこ盛りの、LINE Creators Marketに 申請し許可待ちです。いつか世に出ます、羽ばたきます。
下のメルマガに「スタンプ長者」など書いてますが、 長者になるつもりは全くありませんけれども 愛されるキャラクターとしてスタンプに利用して もらえれば制作関係者みんな嬉しいかなと。
その際には大々的に告知します!
【3】WEBマーケティング4コマ漫画
■ 第109話 オーバーレイ広告
■ 第108話 ブランド・ロイヤリティ
【4】「LINE Creators Market」のスタンプ販売
■スタンプ長者も現れた?
テキストや画像を使ったチャットだけでなく、ユーザー同士で音声 ・ビデオ通話までできるコミュニケーションアプリ「LINE」。
スマートフォンユーザーならほとんどの人が知っていて、 実際に使っているのではないでしょうか。 LINEのメッセージのやり取りで楽しいのは、スタンプ と呼ばれる機能です。 LINEのオリジナルキャラクターと、アニメキャラ、 企業のスポンサードによるものなど、500種類以上もの スタンプが提供されています。
このスタンプはLINEユーザーにとても人気があり、 多いときでは1日に18億回以上の送受信が行われているそうです。 LINEが新たに開設した、ユーザーが制作したスタンプを 販売できるオープンプラットフォーム「LINE Creators Market」 が注目されています。
今回はLINEのスタンプと「LINE Creators Market」を 取り上げてみたいと思います。
■ LINEとは?
LINEは、LINE株式会社の運営する無料通話・無料メッセージの スマートフォンコミュニケーションアプリです。
LINEのユーザー数は2013年11月25日で3億人を突破、 それから約4ヶ月後の2014年4月1日時点で4億人を突破。 そしてサービス開始から3周年を迎えた2014年の 6月24日には、4億7000万人を突破しています。 日本国内のユーザー数は5000万人。 海外の主要市場である東南アジアやスペインなどでも 利用が拡大し、アメリカでもユーザー数が1000万人を突破しています。 多いときでは1日で「約170万人」の新規登録を記録した そうですから、世界規模でユーザー数が増加している のがわかりますね。
当然、LINEでのコミュニケーション量も増加しています。 2014年の全世界での1日のトークやスタンプの送受信数を見てみると……
「トーク送受信数:100億件」
「スタンプ送受信数:18億件」
「通話回数:1,200万件以上」
と、それぞれ過去最大値を記録しています。 たった1日でこれだけの膨大なやり取りがされているわけですね。
スマートフォン市場はこれからさらに拡大し、それに伴って サービス競争も激化していくと予想されています。 そこで「BEYOND LINE」をテーマに、LINE株式会社がさらに利便性 と事業展開を強化させるため新たに始めたものの一つが、 ユーザーが制作したスタンプを販売できる「LINE Creators Market」です。 ちなみに、2013年のLINEの売り上げ518億円のうち、 無料通話・無料メッセージ事業の割合が343億円だそうです。 その20%がスタンプ系事業だといわれているので、スタンプ市場は 70億円程度と見ることができるようです。
これからもLINEが普及し続ければ、このスタンプ系事業の 市場も拡大するでしょうね。
■ LINE Creators Market (クリエイターズマーケット)とは?
今までのLINEで使えるスタンプは、LINE株式会社自身によって 提供されてきた、LINEのオリジナルキャラクター、アニメキャラ、 企業のスポンサードによるものだけでした。
しかし今回の「LINE Creators Market」によって、LINEスタンプは オープン化されることになり、プロ・アマチュア・個人・企業など に関係なく、LINEアカウントがあれば誰でも、自分が制作した スタンプを「LINE ウェブストア」上で、グローバルな規模で 販売することができるようになりました。
誰でも、世界中にいる4億7,000万人のLINEユーザーに向けて、 オリジナルのスタンプを販売することができるのです。
それは多様なニーズに対応することが可能になることにも繋がります。 LINE株式会社はそれを期待しているようです。
■LINE Creators Marketへの登録と販売価格
LINE Creators Marketへの登録と申請は無料で、40種類の スタンプ1セットが100円のパッケージで販売されます。
スタンプ登録の際には、ユーザーの自作したスタンプが 「公序良俗や法令に反していないか」「著作権を侵害する ものでないか」などがチェックされます。 イラストでないもの(写真など)や、宣伝を目的としたもの、 単なる企業ロゴなどはNGとなっています。
審査に通ったスタンプは、従来のスタンプが販売されていた 「スタンプショップ」ではなく「LINEウェブストア」での 販売となります。
そして、最も気になるのが販売価格は100円で、LINEが半分、 作者が半分ずつという形になるそうです。
対応国と対応言語
LINE Creators Marketの販売対象国は、日本・タイ・台湾・ インドネシア・アメリカ・スペイン・イギリス・ドイツ・フランス ・イタリア・カナダ・オーストラリア・ブラジル。
対応言語は、日本語・英語・中国語(繁)・中国語(簡)・韓国語・ タイ語・インドネシア語・スペイン語・ドイツ語・フランス語 ・イタリア語・ポルトガル語。
そのとき、そこには新たなビジネスチャンスが 生まれてくるはずです。 しかし、製品やサービスが爆発的に広まってからでは、 チャンスを手にするには手遅れになっていることが多くあります。
今回のSIMロック解除の義務化だけでなく、新しい商品やサービス すべてに敏感になり、そこから生まれるビジネスチャンスを 見逃さないようにしたいものです。
売上10位のスタンプの平均販売額470万円!?
4月17日から登録受付を開始して以来、6月7日時点での結果は、
「登録クリエイター数:80000人」
「登録スタンプ数:12000セット」
そして、スタンプの販売と購入が可能となった5月8日から 6月7日までの1ヶ月間では、
「販売を開始したスタンプ総数:1200セット」
「購入されたスタンプ総数:170万セット」
「販売総額:1億5千万円を突破」
だそうです。
興味をそそられるのが、販売金額上位のスタンプ平均販売額ですよね。 「売上上位10位までの平均販売額:470万円」 「30位まで:260万円」 「100位まで:120万円」 「200位まで:70万円」 と、かなりの高額になっています。
スタンプを製作したクリエイターにはこの売上の約50%が分配 されるのですから、売上上位のクリエイターは、かなりの収入 を得ていることになります。 一握りの、才能のあるクリエイターだけが収入を得ているのか といえばそうでもないようで、販売されているスタンプ総数の うち、61.7%が1万円を突破しています。 一部の人気のあるスタンプだけでなく、それ以外のもの も幅広く購入されていることがわかります。
LINE Creators Marketで購入されたスタンプがユーザー間 で送信された回数は 「8100万回以上」 だそうですから、既に多くのユーザーに活用されているようですね。
いいスタンプ、悪いスタンプ
推奨するスタンプとNGなスタンプがガイドラインによって説明されています。 ちょっと引用してみましょう。
推奨されるスタンプは、
「1日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの」
「2表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの」
NGなスタンプは、
「1日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)」
「2イラストでないもの(例:写真や顔写真など)」
「3視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)」
「4スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの(例:淡色ばかりのもの、 単なる数字の羅列など)」
「5公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、 性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの」
1日で「パリ5日間の旅に行けるくらい」の大金を手にした会社員
LINEの自作スタンプで大金を手にした「スタンプ長者」も現れています。 ランキング1位となった「返事をくれない彼氏を追い込む LINEスタンプ」を製作した、一般の会社員である 森もり子@mori_MORIKO_さんです。
「既読じゃん……」「返事マダ?」「何してんの?」 「だれといるの?」とつぶやく、詮索ばかりするちょっと 重くて面倒くさい女性キャラのスタンプが話題を呼び、 ランキング1位になった作者の告知ツイートも1万件以上リツイートされています。
彼女へのインタビューのコメントを引用してみます。 「もともとTwitterで自分の面倒臭い恋愛観について語って いたのですが、それに対して結構反響がありました」
「自作スタンプが作れるなら、そういったメンヘラ的 恋愛観を楽しく表現してみようと思って制作しました」
「LINEのトークの既読表示のような部分と面倒臭い女の 恋愛が上手くマッチするとも思いました」
「モデルはもちろん私自身です」
身近に居そうで、こんなこと言われたらめんどくさいな~! と思わずにはいられないキャラだから人気がでたのでしょうか。
そして、気になる売り上げは、1日足らずで 「パリ5日間の旅に行けるくらい」 だったというから、すごいですね。 プランによって変わるでしょうが、20~40万円くらい?
スタンプで不労所得も可能!?
こういう話を聞くと、自分もスタンプの販売を手がけて みたくなりますよね。
自分で作ったり、そうでなければデザイナーを 雇ってさせてみたり。 自作スタンプの販売価格は、画像40個セットで100円で、 そのうち50%が報酬。 となると、自作のスタンプを1人が買ってくれれば 50円手に入るわけですね。
1000人に売れれば50000円。
世界中のLINEユーザー4億7000万人もいるのですから、 無理な数字ではない気がします。 スタンプにはタイトルと説明文が必要ですから、 海外のユーザーも狙うなら、英語も必須になってくるでしょう。 LINEはアジア圏で特に普及しているので、日本語 や英語以外にも、登録できる言語は、中国語(繁体字)、 中国語(簡体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語などがあります。
英語だけでなく、これらすべてをカバーできれば、 1000人くらいはいける気がします。
まとめ
個人的にはとても興味深く、魅力を感じた「LINE Creators Market」。
金のニオイをかぎつけてか、スタンプ製作に関する仲介業者も現れ、 Twitterで話題になっていました。
「LINE Creators Market」は誰でも簡単に登録・販売できる ことが売りであるはずなのに、その仲介業者は、 「4~5万円であなたの作ったスタンプの登録と販売を代行します」 「スタンプ提出時にはチェックを行い、何度でもやり直しさせます」 「売り上げは全部もらいます」 「著作権も譲渡してもらいます」 と言っており、
「クリエイター個人がLINEと直に取引出来るシステムなのに、 仲介業者が素人騙して金と権利全部持ってくっていう話だ」 とTwitter上で拡散され批判されているようです。
普通にやったのでは売れないスタンプを、業者側のサポートと ノウハウで、例えば各国の説明文などを準備するなどして、 それなりに売れるようにできるなら、クリエイターが手堅く 5万円もらえるこういうビジネスもアリなんじゃないかなと は思うんですけどね。
でも、自分がスタンプを作る側だとすると、スタンプが大ヒットし 1日足らずで数十万円稼いだ森もり子さんのような例もあるし 「売り上げと著作権を手放すのは……う~ん」と、 取らぬ狸の皮算用をしてしまいます。
いずれにせよ、スタンプを作る側、買い取る側、 どちらになったとしても、LINE Creators Marketからは すごいビジネスチャンスがありそうです。 うちで作ったこのスタンプですが、 数字なんかも全部公開しようかと思っています。
少し売上上がるのは嬉しいですが、 このクリイターズマーケットだけでビジネス成り立つ わけないですし、このスタンプをきっかけにいろいろ 販促や広報をしないといけないわけです。
知ってもらうきっかけにはなりそうですので、 審査が通った後が楽しみです。
参考:森もり子さん スタンプ紹介
http://matome.naver.jp/odai/2139976833285932801
記載:クレアネット谷
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(次回につづく)