SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.95
「Appleの特許と、流行に流れること」2014.05.16
【1】クレアネットでは朝礼をやっている話
クレアネットの谷です。
昨日はあまりに暑いので、とうとう今年初で初日になった『クールビズ』(7年連続7回目)を決めました。
このクールビズは10月末まで予定では続きます、何卒ご了承ください。
で、朝礼について研修生企画ができました。
■ 研修生企画 ザ★朝礼
何で朝礼をするのか、なのですが理由もあります。
『組織の拡大で発生する目に見えないコストに、センシティブな者だけが、単純化や仕組み化に成功し、次のステージに進むことができる。』
■ ヤナティさんの言葉
柳沢さんはファンコミュニケーションズの社長。 最近ファンコミュニケーションズは一部上場鞍替えしました。 コミュニケーションを社名に入れるだけあって、その分野に 関してはいつも鋭いヤナティさん。 目に見えないコスト=日本の得意の腹芸に近いようなイメージも もてますが、多様化しすぎると価値観違って些細な行動の意識 ずれが多く出てマネジメントコストあがるのはほんとわかります。 そんな悩みがあれば、朝礼の役割がしっくり来ると思います。
■朝礼は会社にとってメリット
【2】WEBマーケティング4コマ漫画
■ 第99話 ヒアリングが大事
■ 第98話 IEの脆弱性
■ 第97話 コンバージョン
「こんなネタも書いてほしい!」などあればお気軽に
スタッフまでお声かけください。
【3】Appleの特許と、流行に流れること
タブレット型情報端末のiPad、スマートフォンのiPhone、 パーソナルコンピュータのMacintoshシリーズと、革新的製品 を次々と生み出し世の中を変えてきたApple。 「曲のダウンロードと取り込み」を行うiTunesの大ヒットで、 破産寸前だったAppleを救うきっかけとなった携帯音楽 プレーヤーのiPodシリーズなんかもありますね。 (個人的にはスマートフォンのiPhoneより、ある意味 ではiPodの登場の方が衝撃的でした!)
■Appleがこだわるタッチパネル
タブレット型情報端末のiPad、スマートフォンのiPhoneなどをはじめとして、銀行のATMや駅の切符販売機など、画面に直接触れてコンピューターを操作するタッチパネルはすっかり私たちの生活に溶け込んでいます。
タッチパネルのメリットは数多くあります。表示と入力をまとめることで機器を小型化できますし、 画面に表示されたアイコンに直接タッチして入力できる ためコンピューターに慣れていなくても直感的に 操作できるというメリットがあります。
そして何より、ハードウェアのボタンが必要ないことから、 ソフトウェアの変更を柔軟に行えるというメリットがあります。
これから先の私たちの生活は、キーやボタンといった ハードウェアとは無縁となり、タッチパネル方式 に移行していきそうです。 Appleの特許もタッチパネル関連のものが目立ちます。
■iPhoneのタッチパネルは「静電容量方式」
タッチパネルによく使われるのは「抵抗膜式」と 「静電容量方式」です。 「抵抗膜式」は主にカーナビで使われており、 指先が触れることで画面に掛かる圧力を検知します。 圧力さえかかればよいため、指でもプラスチック の棒でも反応します。
それに対し、iPhoneのタッチパネルは「静電容量方式」を採用しています。こちらはパネルの電気容量の変化を感知するため、指にしか反応しません。 電気を通さない爪やプラスチックはもとより、 手袋をしていても反応しないので操作できません。 「静電容量方式」は寿命や反応速度など総合的な 性能が最も高いとも言われ、ATMや駅の切符販売機に 最適なタッチパネルといえます。
■Appleが申請した「圧力も感知するタッチパネル」
「圧力センサーによるジェスチャー&タッチ入力感知」 という、圧力の強さを検知できるセンサーの特許 をAppleが申請したことが明らかになりました。
圧力センサーによりタッチパネルの入力感度と ナビゲーションを向上させることを目的としています。 しかしここで「圧力で検知するなら抵抗膜式で いいんじゃないの?」と感じる方もいると思います。
しかし調べてみると、iPhoneやAndroidなどの スマートフォンにおいては「抵抗膜式」 はほとんど使われていません。 「静電容量方式」の方が表面の強度が高いと いうこともありますが、それ以上に「抵抗膜式」では、 圧力のかかりやすい硬くとがったものほど検出 されやすくなるため、指で操作するスマートフォン には向いていないという理由があるようです。 また「抵抗膜式」のタッチパネルでは「静電容量方式」 ではできる2点以上の多点検出が出来ないか、劣っています。
「抵抗膜式」では地図を拡大縮小するときに2本の指で 行うような「ピンチイン」「ピンチアウト」などの 操作に向いていないようで、スマートフォンの タッチパネルには使われないようです。
圧力も感知する新しいタッチパネルで、より思った ように操作でき、手袋をしていても操作できる スマートフォンが登場することになるかもしれません。
■画面が曲がる「カーブしたタッチセンサー」
「カーブしたタッチセンサー」と題された文書 により、Appleが曲面型デバイスを検討中だとわかりました。
サムスンとかLGからすでに発売されている曲面型 ディスプレイ搭載のスマートフォンは、曲面に なっているガラスカバーに、フラットな基板を あわせて使うことで曲げているだけだそうです。 技術的なことは省きますが、このAppleの技術なら、 基盤まで歪みや変形を最小化して曲げることができ、 従来のものより薄くなった曲面型タッチパネルを作れるそうです。
曲面をつくることができるなら、マウス にも応用できそうですね。 マウスまでタッチパネルになれば複雑な 操作を手元でできるようになるかもしれません。 曲面型iPhoneの噂は以前からあって「曲面のスマート フォンなんかいるの?」と言われ続けていましたが、 スマートフォンに使われるかどうかは置いておいて、 こういう技術が進歩するのを想像したら楽しいですね。 例えば、日本列島をクリックしたら日本の映像やデータ が映し出されるような、球体のタッチパネルで できた地球儀なんかできたら面白いと思います。
■姿勢制御で落としても割れないスマートフォン!?
これもタッチパネル関連?の特許と言えるかも知れません。 iPhoneを落としたとき、内部に組み込まれた ドロップセンサーで姿勢を検知し、モーターなどで重心 を変化させ、液晶が割れない角度に本体を回転する 「Protecting an electronic device」という特許 をAppleが申請した事がわかりました。 この技術が実用化されれば、落としてしまって クモの巣みたいにひび割れたスマートフォンをガマンして使い続ける人も いなくなるかもしれませんね。
■太陽光で充電できるバッテリー
ディスプレイから離れて、今度はバッテリー。 Appleがフレキシブルバッテリーの特許を申請しました。
最近注目されているウェアラブルデバイスである 腕時計型コンピューター「iWatch」に向けて開発したようです。 今回、特許申請されたこのバッテリーには、充電池 の他にも太陽光電池などを埋め込むことができるそうです。 ウェアラブルデバイスの時代が来ると言われており、 Appleは日本をはじめ世界各地で「iWatch」の商標 登録を出願しており、2014年には「iWatch」と 呼ばれる腕時計型のウェアラブルデバイスが 発売されるとウワサされています。
しかし、ウェアラブルデバイスの一番の 関門はバッテリーの問題です。 毎日充電しなければならない腕時計なんか 誰も使いたがりませんしね。 この太陽光での充電技術も、実用化されれば iWatchをはじめとするウェアラブルデバイスに最適な バッテリーとなり、ウェアラブルデバイス市場の 活性化に一役買うこと間違い無しでしょう。
■手ブレもしないし、後でピント合わせも出来るカメラ!?
Appleが、光学式手ぶれ補正(OIS)を実現する技術 特許や、iPhoneへの搭載も可能な写真撮影後にピント 合わせ可能な特許を、申請したり取得したりしているようです。
撮影後のピント合わせには「ライトフィールドカメラ」 や「Lytro」と呼ばれる撮影後でもピント修正を可能 にする技術が応用されていて、画像上の場所をクリック するとその場所にピントを合わせることが可能なのだとか。 せっかく撮影したのに、ピントがズレてしまって いたような場合に便利な技術です。 ハイスペックを求め高画素化するより、カメラと しての使い勝手を追い求めているのでしょうか。
■「おサイフケータイ」を超えるか!?Apple独自の決済システム
以前からウワサのあった「Apple独自の決済システム」に関する新しい特許が申請されたようです。
決済システムといえば「NFC」ですが、較的通信速度が 遅いことがネックとなっています。 今回のシステムは、NFCのデメリットを補いより実用的 なものになっているそうです。 iPhoneではなくandroidスマートフォンを選ぶ理由として 「おサイフケータイ」の機能を挙げる人が日本では 少なからず存在します。
「iWallet」とも呼ばれる今回の決済システムが 「おサイフケータイ」以上の使い勝手の良いものになり、 iPhoneの人気が圧倒的な日本でサービス展開される ようになれば、かなり普及するのではないでしょうか。 そうなれば今まで以上にandroidスマートフォンより iPhoneを選択する人が増えるでしょう。 iPhoneとiWalletが日本の買い物の風景まで変えて しまうかもしれません。
まとめ
いちユーザーとしての目線でみた場合、ただ単に「Appleは未来的ですごいなぁ、将来こんな製品ができるのかなぁ!?」で済みますが、 世界一iPhone人気が高い日本で、Appleがこれらに関する製品やサービスを展開した場合、その影響力も高く、ビジネスとしてなにかができるのではと企業家としての目線で考えたくなります。
Apple独自の決済システムなんかまさにそうですよね。 生活の隅々に行き渡りつつあるタッチパネルが これらの特許でまた違ったものになっていくとしたら、 どれだけの金額が動くのかと気になったりもします。 Apple社の共同設立者の一人で、大衆がイメージ することもできなかったような製品を開発し社会を 変革してしまうことで高いカリスマを持つスティーブ・ジョブズ。
彼は次のように言っています。 「顧客が望むモノを提供しろという人もいる。 僕の考え方は違う」 「欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、 それが欲しいなんてわからないんだ」 「顧客が今後なにを望むようになるのか、 それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ」 彼は、市場調査によって得られる消費者の意向などよりも、 自身の感性やセンスといったものを信じていたのです。 そして同じ例として、アメリカの自動車会社フォード ・モーターの創設者ヘンリー・フォードの次の言葉を引用しています。 「なにが欲しいかと顧客にたずねていたら、 『足が速い馬』と言われたはずだ」 要するに、馬車が主流の時代の人々は車を イメージすることすらできなかったろうと言っているんですね。 大事なのは、馬や車ではなく、人々の 「速く移動したい」という欲求そのものなのかもしれません。
「顧客が今後なにを望むようになるのか、 それを顧客本人よりも早くつかむ」ことができるような 感性が自分の中にすでにあるのならいいのですが、 そうでなければ、Appleのような革新的企業の特許に注目し そのヒントを探していくのは、新しい製品やサービスを考えるのに役立ちます。
そう考えながら、今日も新しいアプリを入れてゲームしてみます。 スマホゲームなんかも正にそうですね、クラッシュオブクラン だけは未だに地道にレベル上げをやってしまいますが、 流行に乗り切るのは新しい視点と言う意味でも非常に大事です。 ほんとによく出来てます、操作性や時間とか微妙なはまり方も、 よくできてるし面白い。
クラクラ。http://app.famitsu.com/category/game-tips/clash-of-clans/
こういったゲームによって、広告が見え、バナーで追っかけられて、 キャッチコピーを楽しんで、パロディ商品が生まれ、そして さらに面白いゲームが出てくる。 流行を追うのも乗るのも流されるのもほんと大事ですね。
記載:クレアネット谷
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(次回につづく)