「Windows XPのサポート終了と「2014年問題」とビジネスチャンス」2014.04.20
【1】TOSANDO music CM 披露宴編
TOSANDO music CM 披露宴編 full
進撃の巨人を面白いマンガと言うよりも「気になるマンガ」としての評価が高い、 とスライム弁護士で有名な大西先生が言ってます。
その言葉そのままに、この動画CMが最後まで何を訴求したいのかわからない部分に広告の妙味があります。
ぜひ一度見てください、広告は伝えたい人に伝わるから広告。
● スライム弁護士の大西先生
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【2】研修生企画などいろいろ
■ 話題のハンドアウトを作ってみました
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http://www.ohta-dental.com/
4月8日大安にオープンしました、口腔とは歯だけではなく口全体に
ついてを意味します。高い専門性を有する大田先生。
堺市や三国ヶ丘駅のお近くのみなさまぜひいかがでしょうか。
【3】Windows XPのサポート終了と「2014年問題」とビジネスチャンス
「適切にセキュリティ更新プログラムを更新するだけで、98%以上の脅威からPCを守ることができる」
という言葉があるそうです。
これまで何度も何度も延期されてきたWindowsXPのサポート期限が、2014年4月9日でついに終了しました。WindowsXPが発売されたのは、今から13年も前の2001年。時差の関係で、全世界で日本が最初の発売だったそうです。13年間も現役のOSとして支持され続け、Microsoftでも最高の販売記録を持つ製品のひとつであったため、WindowsXPのサポート終了は大きなニュースになりました。
WindowsXP以前は2~3年置きに新しいOSが発売され、企業も5~6年置きに新しいOSに乗り換えるのが当たり前だったのですから、WindowsXPの寿命がいかに長かったかということがよく分かると思います。
WindowsXPはどういう存在だったか
「XP」の由来は「Experience(経験・体験)」が由来だそうです。
「ユーザーの一人ひとりへ最高の体験を提供する」という意味が込められているそうです。WindowsXPより以前のOSは、以下のような特徴がありました。
「個人向けのOS(Windows95やWindows98)は不安定でフリーズが頻繁に発生」
「企業向けのOS(WindowsNTやWindows2000)は安定性は高いが専門的な知識が必要で、一般家庭でニーズの高いマルチメディア機能が弱い」
しかし、WindowsXPは、「抜群の安定性」「専門的な知識が無くても使える」「個人で楽しむためのマルチメディア機能をさらに拡充」「プラグ&プレイなどの機能も持つ」という特徴があり、個人も企業も使えるOSとして爆発的なヒットとなりました。そのために、今でも使い続ける人が多く、Microsoftもサポートの終了に踏み切れなかったのです。
WindowsXPの歴史
爆発的なヒットとなったWindowsXPも、発売された当初は性能の高いOSとは見なされず、さほど注目もされていなかったようです。それどころか、WindowsXPに様々なセキュリティホールが見つかり悪用されるという事態まで起こっていました。しかし、Microsoftは、WindowsXPのセキュリティ面だけでなくパフォーマンスを低下させていた部分の改良も行う大幅なアップデートをしたSP2(ServicePack2)を発売から3年後の2004年に提供したのです。
WindowsXPを大幅に書き換えた新しいOSとも言えるWindowsXPSP2の登場により、WindowsXPは一気に評価されるようになりました。2006年にはWindowsXPのメジャーアップデート版となるWindowsVistaが発売されましたが、WindowsXPのアプリケーションの多くが動作しない上に、当時のPCのハードウェアの性能では快適に動かせず、とても評判が悪かったそうです。そのため、多くの企業はWindowsXPからWindowsVistaへのアップデートを行いませんでした。WindowsXPが10年以上にもわたって使われ続けたのは、こうした理由があったからでした。
2009年に発売されたWindows7はこうしたWindowsVistaの反省を踏まえ、アプリケーションの後方互換性を重要視したため、多くの企業で採用されることになったそうです。ユーザーがいかに互換性を重視するかというよい具体例だと私は思います。
WindowsXPの利用率
アメリカの調査会社NetApplicationsによれば、2013年12月の時点でも、WindowsXPは28.98%のシェアを占め、いまだに多くの企業や個人に利用され続けているそうです。
このWindowsXPのシェアは、日本ではさらに多く、IDCジャパンの調べによれば、日本において現在利用されている7742万台のPCのうち、約3分の1にあたる2589万台がWindowsXPで、その2589万台のうち27.7%を占める1170万台が個人ユーザーのPCで、40.3%を占める1419万台が企業のPCだそうです。個人ユーザーのPCより、企業向けPCの方がWindowsXPのシェアが高いことがわかります。
これには面白い傾向があるそうです。企業向けPCのうち、NEC、富士通、パナソニックといった国内PCメーカーのPCはWindowsXPからWindows7などへの移行がスムーズに進んでいて、WindowsXPのシェアも4割もいかないそうです。その一方、HP(ヒューレット・パッカード)やDELLといった外資系PCメーカーのPCにおけるWindowsXPのシェアは4割以上だそうです。どうして、国内PCメーカーと外資系PCメーカーでこのような違いが生まれるのでしょうか。外資系PCメーカーがWindowsXPを搭載したPCの販売が終了する2010年10月にあわせて、駆け込み販売キャンペーンを大々的に実施した影響と見られるそうです。慌てて買い換えたWindowsXPをまだまだ使い続けたい!という心理が働くのでしょうね。
また、業務用に使われているPCは、個人ユーザーのパソコンより買い替えのサイクルが長いためWindowsXPの比率がより高いというのもあるかもしれません。総務省が地方自治体を対象にした調査によれば、全地方自治体の保有パソコン数の合計約203万台のうち、13.1%を占める26万6000台がサポート終了までにWindowsXPの更新が完了しないそうです。
WindowsXPのサポート終了とセキュリティホール
冒頭でも述べた「適切にセキュリティ更新プログラムを更新するだけで、98%以上の脅威からPCを守ることができる」という言葉は、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター早期警戒グループリーダーの満永拓邦氏のものです。
サポートが切れる2014年4月9日以降も、WindowsXPは問題なくそのまま利用できますが、セキュリティ更新プログラムの提供は停止されます。そうなれば、セキュリティホールはそのまま放置され、WindowsXPがウイルスに感染しやすい丸裸の状態になり、その危険性はWindows7の約10倍近くに上昇するとも言われています。システムやデータの破壊や改ざんだけでなく、悪意をもった第三者に遠隔操作されたり、最悪のケースでは個人情報流出に発展し、ビジネスに致命的なダメージとなることも考えられます。これらは、過去に実際にあった事件ばかりです。決して他人事ではありません。
もし実際に個人情報流出などの事件が起きてしまったら、サポートが切れたWindowsXPを利用し続けていたことによる企業責任を問われる可能性が高く、大きな経営リスクとなります。OSの入れ替えに及び腰になっている中小企業も、このことは知っておかなければなりません。中には、インターネットにつなげていないから安全だと、スタンドアロンでWindowsXPを使い続けようとする企業もあるかもしれません。しかし、USBメモリーからウイルスに感染した例もあります。ネットにつないでいなくても、ウイルス感染の危険性はあるのです。
消えていくWindowsXPと「2014年問題」
Microsoftからセキュリティ更新プログラムが提供されないことだけでなく、Microsoft以外の企業からもWindowsXPはサポートされなくなります。周辺機器のドライバーの更新ファイルも提供されなくなるでしょうし、アンチウイルスソフトでもWindowsXPのウイルス定義ファイルのアップデートは行われなくなるでしょう。
新しく発売されるアプリケーションではWindowsXPのサポートは元からされなくなり、Windows95のように、WindowsXPも徐々に世の中から消えていくのは、変えようの無い流れだと言えます。
こうしたWindowsXPのサポート停止によって引き起こされるトラブルを「2014年問題」と言います。
「2014年問題」もビジネスチャンスに
今まで述べたように、WindowsXPのサポートの停止により、2014年問題と呼ばれる様々なトラブルの発生が予想されています。
しかし、それは、ビジネスチャンスに変えることができます。2014年問題を回避するためには、単にWindowsXPからWindows7や8への移行だけでなく、PCの入れ替え、OSの入れ替え、デスクトップの仮想化、アプリケーションの仮想化……などといった様々な方法が考えられます。また、現在のWindowsXPの環境を新しいOSに移行させる場合も多くの手順が発生します。WindowsXPのデータを移行時にストレージに保存したり、バックアップソフトなどを使ったり、動作検証を行わなければなりませんが、それは、様々な移行ソリューションやITツールを、その企業の規模や業務やニーズに応じて提案できるということでもあります。
WindowsXPを使い続ける自治体が多いというのも、ビジネスチャンスにつながるでしょうね。もしそうしたビジネスをする時は、サポートが終わってしまうから嫌でもWindowsXPから違うものにしましょうよ、などとネガティブな提案をするのではなく、セキュリティの強化や効率化につながりますよと、ポジティブに捉えてもらえるような営業をしていきたいなと思います。
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(次回につづく)