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【SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.45】 2010.8.30
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「ヤフーとグーグルの検索事業の提携発表」
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■ 1 十三淀川花火ボランティア行ってきました!
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● おはようございます、クレアネットの谷です。
● 夏も終わりですね、この前の十三花火行ってきました。
ボランティア活動です。
「淀川花火」
● 淀川花火の実行委員長であるがんこ寿司の小嶋さんは、
もともと和歌山県の田辺市の隣の町出身。
よくよく考えたら高校生のときに、小嶋さん一度講演に母校の田辺高校に来てました。
母校にそのような形で招かれて講演するというのは、何かいいですね。
若い将来の子供たちに伝えていく。そういったもの大事です。
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■ 2 クライアントインタビュー
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● 関大でロースクールの特別任用准教授されている尾島先生、
「尾島法律事務所様インタビュー紹介」
● もうすぐ14期目、中古機械市場で着実な成長を続けるワークシップ様、
「ワークシップ様インタビュー紹介」
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■ 4 ヤフーとグーグルの検索事業を巡る提携発表からはや1ヶ月。
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● 先月7月27日にインターネットサービス大手ヤフーと、
米ネット検索最大手グーグルが提携することを発表しました。
● 日本の検索市場1位と2位が手を組むことになったわけで、
業界でもユーザー間でも、またFM802でも中島ヒロトさんが、
ニュースの原稿を読むなどかなりのセンセーショナルな記事の発表がありました。
● グーグルが検索事業の中核技術である検索エンジンを日本のヤフーに
提供するわけで、2位が1位に提供することになるわけです。
● 今の日本の今年3月末時点でソフトバンクが38.6%、米ヤフーが34.8%の
株式を保有しています。そして、アメリカのヤフーが開発したエンジンを搭載して
いるわけですが、米ヤフーの開発した検索エンジンはアメリカのマイクロソフト社
のBINGと提携しており、そのBINGを搭載するために準備を進めています。
■ アメリカのヤフー → マイクロソフトのBING
■ 日本のヤフー → グーグル
● ここで疑問がなんでBINGじゃなくてグーグル?ということですが、アメリカのヤフー
と日本のヤフーは独自路線をとっており、アメリカの提携関係に影響を受けることがない、という事実がまずあります。
● 検索市場に目を向ければ、世界的に見ればグーグル、ヤフー、マイクロソフトのBING、
他には中国のバイドゥ、韓国のネイバーがありますが、いくらアリババグループとソフトバンク
の孫さんが協業している点が多くても、中国でシェアを取った検索エンジンをそのまま日本に
持ってくることは時間もコストもかかるはずです。
そしてそのことは韓国もしかり。となると、グーグルかマイクロソフトか、という2社択一になってきたわけです。
● そもそも、日本は携帯市場もそうですが、世界的視点から見れば「ガラパゴス諸島」状態です。
ひらがなカタカナ漢字と、多様な言語が混じっているため、英語1つのアメリカなどの検索エンジン
よりも開発にはかなりのコストがかかるため、検索エンジン自体の開発を止める決定になったわけ
ですが、その中でBINGとグーグル、どっちが今後も使われるかなど複合的に考えてグーグルになったわけです。
● このグーグルの検索エンジンですが、ビッグローブやライブドアなどいろいろなポータルサイトでは
すでに利用されています。
検索結果の隣に「powered by google」 と記載されていますので、今後のヤフーもこのような形になる
のでは、と予想されるわけです。ただ、各社ともロゴマークや広告の位置、カラーなどは別途異なるので、
ユーザーの視覚的な部分のユーザーインターフェイスはそれほど影響がないと思われます。
● 今の日本の検索エンジンシェアは
■ ヤフーが57%
■ グーグルが40% です 参考サイトはこちらです。
http://www.sem-r.com/images/stat/google-yahoo-nielsen-201004.png
● 公式発表がグーグルから出ています。グーグルはこういったこと情報発信が多いです。
「 Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために 」
http://googlejapan.blogspot.com/2010/07/yahoo-japan.html
● クレアネットでもいろんな情報はキャッチしているものの、提携の話には基本的には前向きです。
ヤフーは「不思議」と思われる順位変動が多々あったため、
理にかないにくい検索順位変動だらけです・・・。
● グーグルのほうが性能もそうですが、「このようにすればこのようになる」という
判断がつきやすいと感じています。
● 検索を搭載と言う話も、ライブドアなど昔からグーグル搭載してますが誰も何も言わないですし、
クルマでもマツダのキャロルにスズキのアルトのエンジン積んだりしてますし。
● 特段ユーザーさんには影響のない話なんだろうな、と感じてます。
● あとは気にかかる点が
いつの時点での本格的な移行になるのか?
ですね。この点はまた、情報が入り次第みなさまにお届けしたいと思っています。
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■ 4 あとがき
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● 余談ですが「派遣」関連の仕事をしている社長さんと前に話する機会ありました。
話はとても参考になることが多かったのですが、あるときふと、。
「法律変わったらいきなり仕事全てなくなる恐れもあるんで。先が明確に見えるってわけでもね・・」
と話されて「あ!」と頭に1つの考えがよぎりました。
● また別の、ある法律職関連の方が
「いまやっている仕事の内容が今期改正予定とか法制審議会でも出てるんですよ。
改正が正式に決まって可決したらビジネスの柱はなくなるね・・」
と話しているのを聞いて、また「あ!」と頭に1つの考えがよぎりました。
● 法律で有無も言わさずぶっ飛ばすということもビジネスではもちろんありえます。
最近でいえば金利のグレーゾーン撤廃なんて正にビジネスの根幹を揺らす
大打撃に違いありません。
● と考えればヤフーとグーグルの提携も、以前2005年頃までは提携していたのだから
「昔に戻った」と考えればいいだけなんです。
法律によって検索がぶっ飛ぶ、ということはこの日本の国ではありえません。
そんなリスクがないわけです。
● 提携なんで明日「提携消滅」になる可能性もあれば、ヤフーとグーグルの気が変わり、
2年後に「提携消滅」になる可能性もあるわけです。
もう少し俯瞰的に見れば、やっぱりユーザー視点で検索エンジンを作るグーグルが
生き残るのだろうな、としみじみ思います。
顧客に正しいことを続ければいい、とグーグルの理念的なことを徹底してるので。
● 昔なんてそんなことばっかりだったんでしょうね。戦国時代とか考えるとほんとに思います。
突如楽市楽座になったと思ったら10年経って天下が変わったら、税金が多くなった、なんて
こと多々あったように感じます。
● 視野を顧客に向けて地盤を固める、そういったサイトつくりとSEOができれば
検索エンジンのシェアやヤフーだグーグルだなど影響はあまり受けません。
そんなサイトを提供して運営のお手伝いをしていきたいですね。
(次回につづく)