『SEOマーケティングの未来を読む vol.183』
トランプ大統領とスタバとマクドのある帝国ホテルの話

【1】日本初のG20大阪サミットがスタート

いよいよG20大阪サミットです。
首相官邸のインスタがまあかっこいい。

■　首相官邸インスタ　G20大阪サミット
https://www.instagram.com/p/By_wN2Qg9Ky/?utm_source=ig_web_copy_link

そんなわけで大阪市民、大阪企業で仕事でいろいろ行き来しますが
まあ警察の警備の方が多くて、本当に頭が下がります。

梅田、天王寺、なんば、鶴橋、南森町に京橋、大江橋のほうと
淀屋橋、北浜などいろいろ移動するんですが、電車も駅も警察の方が
多くて本当にご苦労様です。

東天満公園はもう閉鎖になってますし、天神橋筋三丁目から
帝国ホテルに抜ける道もなんか閉鎖するようで、厳戒態勢です。

いちおう南森町にある帝国ホテル大阪には「主要人物」が泊るらしく、
千葉県警や秋田県警と背中に書いた警察の方もみかけます。

政治のことは正直それほど詳しくないですし、どうこう言えるものでも
ないんですが、警備の厳戒態勢ぶりにちょっと感動です。

ちょこっとよったリーガロイヤルホテルでも厳戒態勢ぽかったですし、
他大きなホテルなどで言えばたくさんありますが、まさか
「帝国ホテル大阪に、トランプさんとプーチンさん両方泊る」
みたいなことありえないので、20カ国あれば20箇所に泊るような気がします。

さらに！南森町には東横インとかアパホテルなど結構ホテルもあって、
朝みると警察の方もいなくて平和だね～と思ったら、夜通ると
東横インにも警察の方めちゃくちゃいました。

警備の一環なのか、大統領ではなく事務次官とかそういったスタッフ
の方などの宿泊なのかもしれません、夜中ももちろん南森町周辺警備されていますので
交代制でやるんでしょう、とりあえず警察の方ご苦労様です。

【2】【ブログ】

■　高野山・龍神温泉ウルトラマラソン50キロ無事完走。
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/14379

■　和歌山研修旅行！！山に海、南紀を満喫！！
https://www.clarenet.co.jp/column/staff/2019/05/08/2847.html

■　ワードプレスの創始者マット・マレンウェッグさん
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/14448

■　企業対抗駅伝に参加してきました！
https://www.clarenet.co.jp/column/staff/2019/05/20/2874.html

トランプ大統領とスタバとマクドのある帝国ホテルの話

映画にも登場する世界的に高い人気を誇るスターバックス

ジャーナリストを目指すために田舎からニューヨークへとやってきた
野暮ったい主人公が、夢のための足がかりとして何の興味も無い
ファッション雑誌の編集部へ就職。

そこで傲慢で横暴な鬼の様な女編集長の要求に
必死で応えながら成長していく……という映画をご存知でしょうか。

映画好きな女性なら、すぐに「ああ、プラダを着た悪魔ね」と気づくかもしれませんね。

「プラダを着た悪魔」は、友人と仕事、恋と夢の板ばさみになる
ヒロインの姿が女性の共感を呼び、ベストセラーとなりました。

鬼の様な女編集長役のミランダ・プリーストリーの演技は批評家からも絶賛されています。

その「プラダを着た悪魔」にもスターバックスが実にさりげなく、
しかし印象深く登場しています。

鬼編集長ミランダが出社する前には部下は必ずスターバックスを買って
準備しておかなくてはならないシーンなどですね。

これは、スターバックスがいかにアメリカ社会に溶け込んでいることを
表しているかのようです。

実際にアメリカのワシントン州シアトルに本社を置くスターバックスは、
アメリカでは1万2000店舗もあるそうです。

スターバックスはアメリカだけでなく世界30ヶ国で展開されている
ワールドワイドな企業で、世界全店舗では18000店舗以上、
日本でも1000店舗以上あるそうです。

けど南森町にはありません。

スターバックスの名前の由来は？

スターバックスの名前の由来はなんでしょうか。

自分の片足を食いちぎった白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を
悪魔の化身とみなし、復讐心から狂気に陥っていくエイハブ船長を描く
ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」。

スターバックスの創始者はその「白鯨」に登場する捕鯨船の名前から
「ピークォド（インディアンの一種族の名だそうです）」にしようと
したそうですが、ビジネスパートナーはセンスが悪いと反対し、

代わりに「航海士（スターバック）」とシアトルの南西部の鉱石採掘場
「スターボ」からスターバックスとしたそうです。

航海に関するネーミングからなのかスターバックスのロゴはマーメイドになっています。

日本全県に進出したスターバックス

1996年8月に銀座に日本第一号店「銀座松屋通り店」が開店した
スターバックスは、現在では日本全県にあります。

2010年以降にもどんどん増加、日本国内1000店を超える店舗数を達成。

分布地図を見ると、スターバックスは家賃が高い地域やマクドナルドの
多い地域に多く、高齢者が多い地域に少ないという傾向があるそうです。

2015年には、日本で唯一スターバックスのなかった鳥取県のJR鳥取駅の
南側にスターバックスがオープンし、ちょっとした話題になりましたね。

現在鳥取県にはスターバックスは4店舗あるようです。

最近のデータでは、1位の東京都には約299店舗、
2位の神奈川県には98店舗、3位の大阪府には94店舗。
ちなみに2017年は日本上陸20周年記だそうです。

けど南森町にはありません。

スターバックスのライセンス事業とマニュアル

展開した当初はすべて直営店だったのですが、現在ではライセンス事業
を開始し、大々的にチェーン展開しています。

スターバックスの店舗数が多いということは、それだけ成功する
ケースが多いということです。

スターバックスはアメリカのサービス企業ということもあって、
経営方針から実際の店舗運営までマニュアル化されているそうです。

こういったマニュアルの存在と、独自の人材教育プログラムによる
高レベルなホスピタリティの提供が、ライセンス事業での成功の鍵だと
言われています。

厳しい状況になっているスターバックス

アメリカの飲食業界は不振に直面しているそうで、スターバックスも
例外ではないようです。

スターバックスの常連客を奪おうと、コーヒーを提供するマクドナルド
やダンキンドーナツは、飲み物を値引きする等のキャンペーンを展開しています。

競合他社のこうした値引きキャンペーンが、結果として業界全体を
圧迫しているようです。

混雑を生んだ？スターバックスのモバイル注文問題

スターバックスは新たにモバイル注文アプリを導入しています。

アプリによる注文は全体の4分の1を占めるほど好評なようですが、
そのモバイル注文により受け取りカウンターがあまりにも混雑するようになったそうです。

そのため客離れを引き起こし、売り上げに響いていると言われています。

アメリカ大統領ドナルド・トランプ VS スターバックス

アメリカ大統領に就任後、ドナルド・トランプ氏はイスラム圏7カ国から
の移民の入国を禁止する大統領令に署名しました。

これに対抗する形で向こう5年間の難民1万人の雇用計画を発表したのが
スターバックスです。

スターバックスのこの難民の雇用計画は世界75か国で実施され、
主にアメリカ軍で通訳や支援の業務を行っていた人が対象です。

１万人という人数は従業員全体の5％にも満たないのですが、
このスターバックスの発表にトランプ支持層が猛烈に反発。

「アメリカ人や退役軍人を1万人雇わないで、難民を雇うのか」
とソーシャルメディア上で批判を繰り返す者が続出し、不買運動をしたりしました。

「全ての愛国主義者に#BoycottStarbucksを呼びかける」
とTwitterではスターバックスのボイコットを呼びかける
ハッシュタグまで拡散され、トレンドのランキング1位にまでなったそうです。

この騒動CNNやウォール・ストリート・ジャーナルといった
多くのアメリカの有力メディアにも取り上げられ注目されました。
こうしたことも売り上げに響いた可能性があるそうです。

LGBT擁護で不買運動？イスラム団体とスターバックス

また、インドネシアとマレーシアのイスラム団体がスターバックスの
ボイコットを呼びかけた事もあります。

その理由は、スターバックスのLGBT（性的少数者）に対する姿勢。

スターバックスはLGBT擁護の姿勢で知られており、2012年に同性婚の
合法化を定めたワシントン州の法案へも支持を表明しています。

また2017年の3月に勃発した「トイレ論争」でもそれは顕著です。

トイレ論争とはアメリカ・ノースカロライナ州の、心と体の性が
一致しない所謂トランスジェンダーの生徒に対し
「出生証明書の性別に基づくトイレ使用を義務付ける」という州法の
制定により勃発したもので、

「体の性」によって男女どちらのトイレを使うべきか決めてよいのか、
というものです。

この論争に先頭に立って州知事に抗議するなどしたのがスターバックスだったのです。

このスターバックスに対し、
「スターバックスが支持する思想、ビジネス、価値観はわれわれのものと異なる」

「利益がLGBT擁護活動に使われないよう、利用を控えるべきだ」
とインドネシアのイスラム団体幹部が非難しています。

イスラム教では同性愛はタブーとされており、マレーシアや
インドネシアでは男性同士の性行為などが法律や習慣として
禁じられており、マレーシア政府がディズニー映画「美女と野獣」に
同性愛のシーンがあるとしてその部分のカットを計画し、
ディズニー側が上映を中止した事件まであったそうです。

どこらへんが同性愛のシーンなの？と思いますが、
どうやらヒロインのベルに言い寄るハンサムで筋肉質な男ガストンに、
子分のル・フウが憧れているのが同性愛だと受け取られているようです。

なんかいろいろ調べてますが、南森町にスタバはありません。
 

日本国内でも「満足度」は4位に転落

日本の調査でもスターバックスの顧客満足度が低下しています。

2017年に発表された、スターバックス、カフェ・ベローチェ、
コメダ珈琲店、サンマルクカフェ、タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、
ミスタードーナツの計7社のブランドを対象にした、
日本生産性本部サービス産業生産性協議会によるJCSI
（日本版顧客満足度指数）のカフェ部門の調査結果によれば、
顧客満足1位は3年連続でドトールコーヒーとなっており、
スターバックスは上位4社から外れています。

この調査は、利用前の期待、利用した際の品質、価格への納得感、
満足、推奨できるか、継続的に利用したいか、
というそれぞれ6つの項目で会社やブランドの満足度や業界内での
ポジショニングを調査するもので、

スターバックスは顧客満足上位４位から外れていると言っても、
期待・品質・推奨の3項目ではいまだ首位だったそうです。

ならなぜ顧客満足度だけが低いのか、それが気になりますね。

なんかいろいろ調べてますが、南森町にスタバはありません。
 

スターバックス人気の陰り

4年前の調査ではスターバックスは顧客満足で1位を獲得し、
その他の4項目でも首位だったことからもわかるように、
圧倒的なブランド力と顧客満足度を誇り、トップを独走してきたのが
スターバックスでした。

しかし、3年前には3位、2年前には4位に後退していたそうです。

店舗数が増えすぎて付加価値が下落、店舗数の拡大でバイトが増え
ホスピタリティの質が低下、スターバックスと同じように他の
ドトールやタリーズでも禁煙・分煙を徹底されるようになった、
などが原因としてあげられています。

他のカフェと大きな違いが無いのなら、値段が高く混んでいる
スターバックスに固執する理由も無いのかもしれません。

「おしゃれなスターバックスでなくては！」という人よりも
「ドトールで十分！」という人が増えたのかもしれません。

南森町在住の市民としてはドトールもスタバもあると
選択できるからいいんですが！

まとめ

そういうわけで、南森町にはスタバはありません。

何と言ってもビジネスの町、商売の町に
天神橋筋商店街にスタバなんておシャンティなものは似合いません。

商店街が許してないのか、場所があかんのか、その辺は不明ですが、
そんなわけでスタバはありません。

大阪天満宮さんの隣、繁盛亭の落語の隣にスタバあっても
いいじゃないですか、落語終わった後に珈琲のみますよ、ほんと。

とかとか思いますがありません。

・ホリーズカフェは安いし
・会社近くの珈琲苑は喫煙OKで、落ち着くし
・会社近くの喫茶マイルドは550円のランチ美味しいし
・会社近くの喫茶麗華は弁護士先生だろう人が「200から300、場合によっては150」
　（何が？）
　のような会話をがんがんしてたりするし、なくても困ってません。

などなどでそれほどスタバ利用はありませんが、
やっぱりスタバの話は興味引くということで、今回はスタバです。

シェアがトップだから、満足度がトップだから、といっていつまでも
安穏とはしていられないのですね、企業は。

今回のスターバックスの件でもそうですが、企業の栄枯盛衰というものは、
調べているといつも考えさせられるものがあります。

栄枯盛衰盛者必衰です、企業も。

そんなスタバがない南森町では、もうすぐG20。

トランプ大統領は南森町近く、帝国ホテル大阪に泊るとか噂で（噂）
南森町は警備や警察でいっぱいですし、与力町公園も装甲車などでいっぱい。

さらに東天満公園は閉鎖中で、谷町筋は検問あって二車線道路が一車線に
なって、いまだかつてない厳戒態勢です。

「トランプさんスタバの珈琲飲みたいとか言わないのか？」

とふと思ったのですが、帝国ホテルのOAPには

「マクドナルドがありました！」

これが帝国ホテルに決まった理由か・・・。

（このへんは一般市民の推測ですので
どのホテルに泊るのかは知りません）

いい政治を期待、そして同じ仕事人として、警備ご苦労様です。

（記載　谷 美輝）