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大阪城とブレークスルー

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SEOマーケティングの未来を読むvol.32 大阪城とブレークスルー

■【SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.32】
  2010.1.26

  「問題はそれを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」
   (アインシュタイン)

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■ 1 2010大阪ハーフマラソンすぐ
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   Name 、おはようございます、クレアネットの谷です。

 ● 「健全な精神は健全な肉体に宿る」
 
   今年もマラソンを行います、まずは今週の2010大阪ハーフマラソン。
   大阪の街を長居陸上競技場から大阪城公園まで公道を走る
   大阪縦断コースです。

 ● マラソンにはまった理由がこのマラソン。
   沿道の応援と大阪の街を走る気持ちよさはたまりません。
   大阪の長居から桃谷・玉造を越えて大阪城までの市道を走るコース。

   今回はその大阪城に関する話です。

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■ 2 大阪城とブレークスルー
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 ● 大阪城の周りは東京の皇居前と同じくですが、結構ランナーが多いです。
   城の周りの周回コースは路面電車が走ってたり、また観光客も多いことと、
   四季の移り変わりもあって走っていて楽しいんです。

 ● 最近は夜も走りますが結構ジョガーは多いかな、と。
   老若男女いろいろですが、外国人の方も多いですね。

 ● 大阪城の周りを走る外国人の方が多い、ということからすると、
   もちろんネットでも外国人向けにサイトを運営していく、
   というユーザー視点の発想がビジネスの着眼点になります。

 ● ある社長は
   「景気は内需ではなくて外需。海外から金を入れればいい」
   ということで 「狙いは海外の観光客」で大阪観光をしてもらえれば、
   大阪の景気にいいんじゃないかと話しておりました。仰るとおりですね。

 ● サイトの運営を行う際にはターゲットを選定しますが、
   大阪の街にあるサービスという観点で考えると、大阪城周辺の
   ホテルなどはターゲットを海外向けに設定するのもいいかもしれないですね。

   といっても海外向けのサイトを作る際には結構ターゲットがぶれます。
   海外の日本や大阪好きの外国人、に絞ってしまいがちなんです。

   
 ● というわけでちょっとエピソードを。

   ホテルが英語のサイトを持っている、ということも増えましたが、
   海外の方が直接大阪の街のホテルを探す、というケースを狙っての
   集客体制では正解ではありません。

 ● 通常ホテルなどに宿泊する海外の方は、ツアーで組まれたプランで来るの
   が多いのでそれならばツアーの宿泊決定権者は
   旅行代理店だということに気付きます。

   もっと考えれば、中国の旅行代理店が大阪の旅行代理店に依頼をかけ、
   その大阪の旅行代理店が大阪のホテルを探す、ただ、中国人でも宿泊可能な
   ホテルを探すとすれば、結局ターゲットは日本の旅行代理店だったりします。

   依頼を受けた日本の代理店のスタッフさんは

   「このサイトは中国語のページが存在している。
   とすれば、中国人観光客の受け入れも大丈夫だな・・電話で聞こうかな」

   というユーザーの意識の流れ・導線になるんです。

 ● 京都の老舗の料亭とりよねさんも同じような話をしておりました。

   「京都に来たエンドユーザーを狙って一見さんも多いけど、
   バス旅行会社さんや旅行代理店さん
   なんかから予約や問い合わせが入ることも多いかな」と。

   こういった経緯から新しいページを追加することになったというわけです。
   BtoB向けの 「観光会社・バス会社の皆様へページ」です。

   
  ■ 京都嵐山とりよね様
    http://www.toriyone.com/
     
  ■ 観光会社・バス会社の皆様へページ
    http://www.toriyone.com/info/bus.html
 

 ● ターゲットをペルソナのように設定を行うのは必ずしもwebの可能性を否定するものにも
   なりかねないので肯定はできません。

   
   また、BtoB、BtoCという大枠の設定はできますが、必ずしもその設定のみに依存する、
   もしくはターゲットユーザーを1つに絞るのもよくありません。

   webは不特定多数に広める媒体ですので、通常想定している狙ったユーザーだけでなく
   意外なところからwebサイトのコンバージョンに繋がることもあります。

  
 ● ホテルサイトで海外向けの英語サイトを作って英語でお問い合わせが来たらどうしようか、
   と思ってたら、結局日本の旅行代理店さんが多く依頼があったという内容のように、
   意外なところから意外な取り引きに繋がることのほうが多いんです。

 ● webの可能性を1つに絞るのは「不特定多数」という意味合いを殺すことになります。
   ネットの世界で「ペルソナ」という言葉も意識しないこともないですが、
   SEOとペルソナは大きな親和性があるわけではありません。

   
 ● SEOが全てだともいいませんが、その意味では接点作りには便利なんです。
   制作過程で机上の空論をいくら並べても、結局意外な販路で広がってしまうことがあります。
   webだけでビジネスを極め尽くそうとしても一定の限界があります。

   だから、狙ったターゲットとはまるっきり異なるターゲットにも目を向ける必要があ
   ると思うんです。
  

   「将を射んと欲すれば馬を射よ」

   
   たとえ話ですが、ニッサンのディーラーに行けば普通子供にお菓子はくれますし、風船はくれますし、
   遊ぶ空間はありますし、コーラは飲めますし。ご家族連れの子供さんをキーマンとして
   子供に快適な空間を用意してくれます。

   と考えれば、トヨタの「こども店長」というキャラも理解できるんですね。
   親を射んと欲すればまずは子供から、的なわけです。

 
   web特有のセッション数やコンバージョン、メタタグにCMSなどいろんな用語と問題を潰していっても、
   次から次へと新しい用語やサービスが生まれる際にはどうすべきなのか。

   そんなときには、目の前に集中するのではなく、別の角度や視点から物事を見ることが
   最も大事です。

 ● とすると、今まで悩んでいた問題や回答は全て自分の作った虚像に過ぎない場合もあります。
   また自分のイメージや先入観だけで考えていた内容の1つに過ぎなかったりもします。
   
   とすると、そのイメージや先入観や虚像を壊していくと、結局到達するポイントは
   誰もが知っているスタート地点だったりするわけです。

   そうなると今まで考えていた内容が全てストンと心の腑に落ちて、
   パーツをはめ込んだパズルのように一気に物事が解決する場合があるわけです。

   いわゆるブレークスルーですね。

    
 ● 「問題はそれを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」
     (アインシュタイン)

   webに悩んでいる場合はそういった違う視点でのビジネスの発想も大事です。
   悩んでいる際には、ちょっと違う視点を考慮してみてはいかがですか?

 ● webの異なる視点を考えてみたい場合はこちらまで!⇒ tani@clarenet-contents.com

   【次回に続く】

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