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キンドルまんがで旅も最高

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『SEOマーケティングの未来を読む vol.172』
「成人式は一生に一回、参加してない組からの意見 」

【1】特攻の島9巻 完結編 出ました!

今回は漫画です、まんが。

日本の歴史や世界の歴史はマンガを読むことで記憶が抜群に残るので、日本史得意なのは小学校の頃から
小学館日本の歴史20巻をしょっちゅう読んでいたから、と
豪語してるのですが。

「まんがばっかりはあかん!」

「読み過ぎは注意!」

いわれながら今に至ってしまいました。

そんなわけで、ブラックジャックによろしくの佐藤秀峰先生が描く

「特攻の島」9巻完結編でました。

人間魚雷回天の話です、内容はぜひ読んで欲しいのですが、

この9巻を販売し、1巻~8巻までを無料で3月2日明日まで読めます、という販促をしてるのがすごいなと。

佐藤先生のこういったやり方などは、マンガ業界の新しい形を感じます。

というわけで今回はまんがです。



【2】 WEBマーケティング4コマ漫画 毎週金曜日更新

■ 第289話
サーバーが落ちる有名度
名前+サービス名で開業するのはビジネスでは有効です
■ 第288話
メルカリ経済圏
アクセス数を想定してサーバを対処させる必要があります。
■ 287話
ビールの「ゴクゴク音」
広告の規制についていろいろ知っておかなければなりません。

 

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キンドルまんがで旅も最高!

日本の誇る文化、マンガ。

日本のマンガは海外でも非常に人気が高く、マンガ家を目指す外国人も増えているそうです。

まあ漫画好きですね。

クレアネットも漫画好き多いですし、三国志なんかは横山光輝先生と言っても過言ではありません。

タカラヅカといえば、歌劇ではなく、手塚先生だと、地元宝塚スタッフまでも言ってます。

その日本のマンガですが多くなりました、無料で読めるやつ。

その海賊版が結構難しい話になってます。

海賊版と言っても、かつてのように怪しげな店でマンガの海賊版が売られているというわけではなく、
昨今では、マンガをスキャンし、そのデータをインターネット上に違法にアップロードする、という形になっています。

「漫画村」などの海賊版サイトの名前を耳にした事がある人は多いでしょう。

こうした海賊版サイトは、2017年の秋頃から急増していて、いまこうしている間にも、日本の人気マンガがアップロードされ続けています。

そしてその利用者も、若い世代を中心にジワジワと広がっており、出版業界に深刻な被害をもたらしています。

今回のメルマガは、マンガの話です。

 

日本の誇る文化「マンガ」

ウサギやカエルを擬人化し、当時の世相を風刺した平安時代の絵巻物「鳥獣戯画」。

京都市右京区の高山寺に伝わる絵巻物で、国宝にも指定されているこの鳥獣戯画が「日本最古の漫画」だと言われています。

そして時は流れ1968年、集英社から「少年ジャンプ」が創刊されました。

少年ジャンプの特徴と言えば、読者アンケートを重視した、徹底した読者目線でした。

アンケートの結果が悪ければ10週で早々に打ち切り。

長期人気連載作品であろうとも、アンケート結果による打ち切りからは逃れられませんでした。

この過酷なアンケート結果至上主義は批判も多かったのですが、それによって少年ジャンプは順調に部数を伸ばし、
1995年3~4合併号(1994年の年末に発売)では、ついに653万部という脅威の発行部数を達成しました。

これはギネスにも登録され、今後恐らく破られることは無いだろうと言われています。



 

「ジャンプ黄金期」とその終わり

ジャンプ黄金期と言う言葉があります。
ドラゴンボール、スラムダンク、北斗の拳、キン肉マン、
キャプテン翼、シティーハンター、るろうに剣心、聖闘士星矢、ジョジョの奇妙な冒険……こうした数々の人気作品が
週刊少年ジャンプという1つの雑誌にひしめき合っていた時代を、俗に「ジャンプ黄金期」と言うそうです。

これらの作品をひとつも知らない、なんていう男子はいないのではないでしょうか。

年代で言えば、「北斗の拳」の連載が開始された1983年から「ドラゴンボール」の連載が終了した1995年までを指すようですね。

653万部を達成し、ギネスにまで登録された週刊少年ジャンプの発行部数は、看板作品であるドラゴンボールやスラムダンクの連載終了から激減。

この時からマンガ市場は衰退していくこととなります。

かつては653万部を達成した週刊少年ジャンプの発行部数も、現在では200万部弱ほどという状態になってしまったのです。

 

低迷するマンガ市場

かつては2兆円市場だった出版業界ですが、デジタル化が進み紙の出版物は長期低迷、雑誌はスマートフォンの普及で
売れ行きが激減、マンガもジャンプ黄金期のようなかつて程の輝きは失ってしまいました。

しかしそれでも、マンガの単行本は出版業界において稼ぎ頭であり、最後の砦と言うべき存在でした。

しかし、出版科学研究所による「2017年の出版市場の状況」を見ると、それすらも危うくなっていることがわかります。

内容をわかりやすく3つだけ箇条書きにすると、

・紙の出版物は前年比6.9%減の1兆3,701億円(ピークの1996年の約半分)
・13年連続で前年割れ
・マンガの単行本の売り上げが約13%減

マンガの単行本が2桁も減少するのは初めてのことだそうで、いかに深刻な事態に陥っているかがわかります。

 

最後の砦「マンガ」の陥落

長期低迷にあえぐ出版業界が持ちこたえられていたのは、マンガの単行本があったからだそうです。

「雑誌でマンガを宣伝し、マンガの単行本を買ってもらう」

これがマンガのビジネスモデルだと言われています。

雑誌がたとえ赤字だったとしても、単行本が売れれば黒字になるというわけですね。

(ちなみにマンガ雑誌の売り上げだけで黒字というのは週刊少年ジャンプだけだそうで他はすべて赤字なのだとか)
雑誌などの出版市場が13年連続で前年割れしている中で、マンガの単行本だけは前年より増える年もあり、堅調だったそうです。

しかし、このマンガの売り上げも2015年に急激に落ちはじめ、ついに2017年には2桁もの減少を記録したのです。

 

原因のひとつは「海賊版サイト」

2015年を境に急激にマンガの売り上げが落ちはじめた原因のひとつは、マンガをスキャンしインターネットにアップロードする海賊版サイトだ。

日本経済新聞によれば、関係者の多くがこう語っているそうです。

突然コミックスの売上が鈍ったため調査したところ、海賊版サイトに読者が流れていたことが判明した出版社もあったそうです。 被害額は月4億から5億円にも上ったのだとか。

海賊版サイトでは、日本の人気マンガが毎日のように次々とアップロードされており、スマートフォンやパソコンで閲覧することができます。

そして、その利用者は若い世代を中心にジワジワと広がっているそうです。

 

摘発された海賊版サイト

スキャンしたマンガを海外のサーバーにアップロードし広告収入を得る。

これが海賊版サイトの手口ですが、それらすべてを摘発するのは非常に困難です。

そのため、何ヶ月もアクセス出来るようになっていることも珍しくありませんし、閉鎖されてもまた別のサイトが生まれる、というイタチごっこが続いています。

しかしそれでも出版社も削除要請を送ったり、捜査機関と連携したりするなどの対応を続けており、摘発された海賊版サイトもあります。

2017年5月に「フリーブックス」というサイトが、同年10月には「はるか夢の址」というサイトが摘発され、運営者らが逮捕されました。

また、そうしたスキャンしたマンガをアップロードしている海賊版サイトへのリンクをまとめた「リーチサイト」の関係者
9人も著作権法違反容疑で、逮捕されています。 「マンガをスキャンしアップロードしたわけじゃなくて、そうしたサイトのURLを載せただけでも罪になるのか?」と疑問がわきますよね。

この点について文化庁の文化審議会で検討されており、そこで著作権法違反の幇助に当たるとの見方が示されたようです。

 

海賊版サイトの被害額

5万点もの作品が公開されていたフリーブックスの被害額は、その時のアクセス数が1750万件だったことから、閉鎖までのたった1カ月で100億円に上ると報道されています。

そして海賊版サイトなどの年間被害額は、500億円に上ると推計されています。

正規の方法でインターネットを使ってマンガを読む
「電子コミック」という市場がこの数年で急速に成長していますが、出版科学研究所によれば、その電子コミックの平成29年の国内の売り上げが1711億円だったそうです。

正規の売上額が1711億で、海賊版の被害額が500億。
この被害の深刻さに出版業界は頭を悩ませているそうです。

 

日本マンガ家協会が声明発表

マンガ家で作る日本マンガ家協会はこうした事態を深刻に受け止めているようで、海賊版サイトを利用しないよう読者に呼びかける声明を発表しました。

日本マンガ家協会の理事長であり、声明をまとめた「あしたのジョー」で有名なマンガ家のちばてつやさんは、こう語っています。

「マンガがいろんな形で読まれることは、とてもうれしい」

「ありがたいんだけど、海賊版サイトで読まれてしまうと単行本にならないし、雑誌が売れない」

「そうすると、いろいろな取材をしたり、資料を集めたりということができなくなってしまう」

「いいアイデアがあって、いいキャラクターがいて、おもしろい話が作れるのに、マンガ家がそれを続けることができないということが現実に起こってきている」

「特に、若いマンガ家たちが、かわいそうだなと思う」

「いい才能を持った若い人たちが、今、一生懸命、いいものを書こうと頑張っているけれども、海賊版サイトで読まれてしまうと、若い作家が、どんどん死んでいってしまうことに気が付いてほしい」

「マンガ文化をこれからも育てていくという意味でも、どうか海賊版サイトでは読まないということを、お願いしたい」

 

出版業界と同じく違法アップロードに苦しめられてきた音楽業界

音楽業界も出版業界と同じように違法アップロードに苦しめられてきました。

日本レコード協会によると、2007年では3272億円だったCDの生産金額が、10年後の2016年ではその半分の1749億円になってしまったそうです。

これは違法ダウンロードや動画共有サイトへの違法投稿が原因となっており、現在の出版業界と似たような状況になっています。

音楽業界はすでにCDには見切りを付け、定額配信サービスやライブによって収益を伸ばす戦略にかじを切っているそうです。

生きのこるために、出版業界でも似たような戦略が取られるようになるかもしれませんね。

 

「まとめ

フリーミアムまんがで旅も最高!

なんてタイトル書いてますが、キンドルなどの電子書籍で旅でもアイパッドで漫画読めますし、

『旅で何の漫画読もうかな』と

結構ワクワクしたりできるものになっているのも事実です。

「ちょっと読む」 とか 1話目、2話目読めるとかも多いですし、漫画のようなコンテンツ産業では違法コピーできるのなら、後はやり方を変化させないといけないんでしょう、きっと。

ひとごとのように思うのは、漫画に関しては本当にユーザー視点でみてしまうので、

「コミックス買わなくてもアイパッドでいいやん。旅行も軽いし」

は仕方ないのでしょう。ほんとに。

(記載 谷 美輝)

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