『SEOマーケティングの未来を読む vol.166』
「新規上場 UUUM(ウーム)のIPO」
【1】広島県呉市PR動画に便乗した、呉君4コマ漫画読んで呉
公式キャラクターにはくれのすけというのがあったのですが、
それ以外にもいろいろあります。
轟部長などもそうでしてこのたび、
【呉氏】人形をゲットしました。
【呉氏】ですから男です、
ヒズネームイズ【呉氏】。
この【呉氏】はキレキレのダンスをします、
呉氏については前からトレースしてます、実に面白い。
■【公式】広島県呉市PR動画「呉ー市ー GONNA 呉ー市ー」
本気です、本気。キレッキレ。
ぜひ一度ご覧ください、ついでにこちらも。
おすすめです!
【2】 WEBマーケティング4コマ漫画 毎週金曜日更新
■ 第275話
楽天カードマン
お得商品の裏側にある企業戦略とは?
■ 第274話
商魂あふれる企業
商魂ギランギランした発想は、選択肢を増やす意味でもすごく大事です。
■ 273話
広告宣伝費87%
広告宣伝費をどれだけ投下するかによって、大きな差異が生まれるようですね。
【3】 「新規上場 UUUM(ウーム)のIPO」
今回はユーチューバーの話です。
子供たちに大人気のユーチューバー。
ユーチューブで生計を立てるというカリスマたちが集まった会社「UUUM(ウーム)」が最近8月30日に上場しました。
事業内容は「YouTuberを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作」です。
ウームに所属するクリエイターには
・HIKAKIN
・はじめしゃちょー
・木下ゆうか さんなど ユーチューブのCM「好きなことで生きていく」
で出演していたクリエイターなどが所属しています。
YouTube(ユーチューブ)のそもそも。
Googleの傘下でアメリカ合衆国カリフォルニア州サンブルーノに本社を置く動画共有サービス、YouTube(ユーチューブ)。
Tubeはブラウン管という意味で「あなたのテレビ」という意味です。インターネットをする人で知らない者はいないでしょう。
現在、YouTubeには毎分400時間分の動画が投稿されると言われています。
YouTube は2011年4月、アップロードした動画に対する収益化プログラムを一般公開しました。
そのため、YouTubeで収入を稼ぎ生計をたてる、俗に言う
YouTuber(ユーチューバー)」なるものまで出現。
YouTuberの中には最高年収2億5000万円という者まで現れました。
YouTuberは特に子供たちの間で人気が高く、学研ホールディングスが行った調査「小学生白書Web版2016」の「将来つきたい職業」に「YouTuber」と回答した小学生がいたことが報告されています。
(テクノロジーの進化よりもこうした結果に世の中の移り変わりを感じてしまいます)
しかしYouTubeの収益化プログラムで億を稼ぐ
YouTuberなどごくわずかで、ほとんどのYouTuberのアップロードした動画の視聴回数もそれほど高くはありません。
そうした末端のYouTuberにとって死活問題とも言える事態が発生しました。
現地時間2017年4月6日、YouTubeは規則に従って活動しているクリエーターの収入を守るためという名目で、ビデオコンテンツの収益化を支援するプログラム「YouTube Partner Program」の要件変更を発表したのです。
簡単に言うと、YouTubeは今後、視聴回数1万未満のチャンネルには広告を表示させないように変更したのです。
今回のメルマガでは、YouTubeとYouTuber、そして話題となっているこの改革について取りあげてみます。
パーティーで撮影したビデオを皆で簡単に共有できる方法はないか
「パーティーで撮影したビデオを皆で簡単に共有できる方法はないか」と考えた結果、動画共有サービスYouTubeは生まれました。
チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムらによって2005年2月15日にカリフォルニア州サンマテオで設立。
2005年12月頃にアメリカで人気のテレビ番組がアップロードされていたことからブログなどで話題になり始めたそうです。
2006年に入ってからはYouTubeの動画をブログに貼り付けらえるように改良され、2006年4月にはYouTubeはアメリカの映画制作会社と提携し、映画の予告編をYouTubeで配信するようになりました。
これがきっかけとなり、様々な企業や団体がYouTubeに動画を公開。
また人的リソースの不足から削除が追いつかず、YouTubeには大量のアダルト動画がアップロードされるようになりました。
こうしたことからYouTubeのユーザーは増大し、アメリカで爆発的に普及したとされています。
(日本でビデオデッキが家庭に普及したのはアダルトビデオのおかげと言われていますね、そう言えば)
この頃には日本でもYouTubeはブログなどで紹介されるようになっていたそうです。
2007年3月、民間調査会社のネットレイティングスの発表では、
日本国内の家庭からの利用者が1000万人を超えたそうです。
設立直後からYouTubeは著作権などに関して問題視されてはいましたが、無料で動画をアップロードし皆で視聴できることから多くのユーザーに支持され、
YouTubeはいまやインターネットに欠かせないものとなりました。
YouTubeを買収したGoogle
注目を集めユーザーも増え続けたYouTube。
しかしYouTubeの運営にはかなりのコストがかかり、サーバの回線コストだけでも月間100万ドルに達していたそうです。
YouTubeの基本となるビジネスモデルは広告収入ですが、ずっと赤字続きで、どう収益を上げていくかが問題だったようです。
この問題を解決するため、YouTubeは2006年10月に16億5000万ドル(約1340億円)の株式交換でGoogleの買収に同意。
「この買収でアップロードされた動画に対する規制が厳しくなるのではないか」という一般ユーザーからの危惧があったそうですが「YouTubeはGoogleに買収されたが、今後もYouTubeとしたブランドで独立したサービスを提供し続ける」とハーリーCEOはコメント。
Google側もYouTube内の動画を検索するサービスを開始するようになりました。
そしてサービス開始以来、2010年になって初めてYouTube単体での黒字化に至ったそうです。
政治にも活用されるYouTube
政治という面からもYouTubeは活用されています。
2007年12月、日本では自由民主党、社会民主党、日本共産党がYouTubeに公式チャンネルを開設しています。
YouTubeを通して党の政策や活動状況などを配信することで、若い有権者にアピールするためです。
2008年アメリカ合衆国大統領選挙の際にはYouTubeは候補者と有権者が直接映像で意見交換する「You Choose ’08」という場を設置しています。
大統領候補者ヒラリー・クリントンはこうコメントしています。
「YouTubeを利用することで、アメリカ国民に自分の意志を動画で共有出来るから」
2011年の収益化プログラムの一般公開と億を稼ぐYouTuberの出現
YouTubeは2011年4月、収益化プログラムを一般公開します。
アップロードした動画に広告を挿入することで収入を得ることができるようになったのです。
そうしてYouTubeで収入を稼ぐYouTuberが現れるようになりました。
株式会社AppBankの創業者で実業家としても知られるマックスむらい。彼はYouTuberでもあります。
「リトルトーキョーライフ」(テレビ東京系)というバラエティ番組に彼が出演しYouTuberに関する質問に答えた際に、彼はYouTuberとしての最高年収は2億5000万円であると明かしています。
しかし「YouTuberって儲かるの?」という質問には
「一番よく聞かれる質問だがほとんどのYouTuberは儲けておりません」
「私の感覚だと、YouTuberとしてご飯が食えている人は全体の1%いるか、いないかだと思います」とコメント。
しかしながら、人気YouTuberになればここまで儲けることができるのか、と驚いた人も多かったようです。
小学生の「将来つきたい職業」にYouTuberが登場
こうした影響もあってか、小学生の将来つきたい職業としてYouTuberが登場したそうです。
学研ホールディングスによって2016年9月17日~9月20日にインターネットを使って小学1~6年生の各学年の男女100人とその保護者の計1200人に対して実施された
「小学生白書Web版2016」の調査では、将来就きたい職業の質問で男子のトップ3は「プロサッカー選手8.3%」「プロ野球選手4.8%」警察官4.5%」でした。
女子のトップ3は「ケーキ屋10.2%」「パティシエ10.0%」「医師4.5%」と定番の職業であったものの、「YouTuber」と回答した小学生もいたそうです。
数は0.5%(1200人中6人)と少数ですが、学研ホールディングスはこの事実を発表の中で大きく取り上げ、以下のように解説しています。
「選択肢の中に将来つきたい職業がない場合は『その他』とし、自由記述欄を設けた」「その中でひときわ目立ったのが『ユーチューバー(0.5%)』という回答である」
「自分らしく楽しいことをしながら稼ぐ、という新しいスタイルの職業に小学生も注目しているようだ」
広告収入のために質の低い動画をアップロード……玉石混交のYouTube
数多くの動画を無料で閲覧することが出来るYouTube。
素晴らしく有益な動画も多数存在する一方で、広告収入のためだけに投稿された質の低い動画も数多く見られるようになりました。
動画共有サイトにもかかわらず1枚の静止画を背景に機械の音声と字幕を流すだけのものや、大人が眉をしかめる子供だましな動画でありながら、それが文字通り子供
にはウケるのか、数十万という再生数を稼いでいるものも存在します。
中には警察沙汰にまでなった悪質で過激なYouTuberも存在します。
ヤマト運輸の営業所にチェーンソーを持って押しかけたYouTuber
より多くの広告収入を得るためには再生数を稼がなくてはなりません。
そのために過激な動画をアップロードするYouTuberも後を絶ちません。
あるYouTuberは、ヤマト運輸から荷物を受け取れなかったという口実でヤマト運輸の営業所に押しかけ、チェーンソーを作動させながら応対した職員に「はよ、荷物出さんかい」「全世界配信したるぞ」と叫び、その様子を撮影しYouTubeに投稿しました。
ヤマト運輸は警察に被害届を出し、このYouTuberは逮捕されています。
現在この動画は削除され、このYouTuberも生放送で謝罪したようですが、こうした例のようにYouTuberの動画内での言動が過激化しています。
広告主の撤退が相次ぐYouTube
こうしたYouTubeの動画の低品質化も問題ですが、アメリカ人が神経質になっているテロや人種差別などを扇動する動画に自社の広告が表示されることで企業イメージを損なう恐れがあるとして、YouTubeから広告を引き上げ撤退する企業も相次いでいるようです。
スターバックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フォルクスワーゲン、ウォルマートなどの企業画が広告の引き上げを決定したそうです。
その対策として、親会社であるGoogleは企業のブランドイメージを傷つけたことを謝罪し、不適切な動画に企業の広告を表示させないよう改善計画を発表しています。
視聴回数1万回未満の動画には広告を表示しないYouTube
こうした背景の中、YouTubeは視聴回数が1万回未満のチャンネルは動画に広告を表示させないと発表。
このYouTubeの変更は各方面で話題となりました。
もう少しわかりやすく言うと、広告収入を得るためには収益化プログラムへの参加申請が必須ですが、その審査を受けるためには視聴回数が1万回以上を達成しなくてはならなくなったのです。
視聴回数が1万回以上を達成し、ポリシーに反していないことを確認されてから、初めて収益化プログラムへの参加が承認されるわけです。
こうした新たな基準を設定することで、アップロードされた動画に対する十分な情報が得ることができ、質の低い動画の排除と、規則に従って活動しているクリエーターの収入を守ることができると、YouTubeは考えているようです。
まとめ
質の低い動画にウンザリさせられることが多いのか、今回のYouTubeの改定について多くのネットユーザーの反応は好意的なものが多かったようです。
その一方で、新規のYouTuberが生まれなくなるのではないか、という意見もあったようです。
広告収入のためだけに過激な動画を投稿することに対しては当然反対ですが、大企業のさじ加減ひとつで今まで利益を上げていたものが通用しなくなったり無になったりするということに対しては、悲哀のようなものを感じます。
ただ純粋に、私が今の小学生だったら、「ユーチューバーかっこいい!」と思ってしまってるような気がします。
キン肉マンのように、キン肉ドライバーをかけようとし、聖闘士星矢のようにペガサス流星拳を打ち、悟空のようにかめはめ波を打とうとしていた小学生時代。
ヒカキンなんてスターに見えてる少年だったと今でも思います。そう考えれば本当に夢のある話であって、こういったケースは今後ももっともっと続くとそれはいいことじゃないかと思うんです。
ネットにはまだまだ夢も希望もあふれています。
(記載 谷 美輝)