【SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信 vol.2】—-2008.8.1
毎月2回月初めと月半ば発行(いいネタがなければ発行が遅れます)
おはようございます。株式会社クレアネットの谷です。いまやほとんどの方が使っているインターネット。そのインターネットビジネスを行う際に、ほとんどの方が悩みに直面しています。
「なんでうちのサイトは・・・」 悩みを持っている方のみお読みください。
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1 検索エンジンと売上2600億、経常利益1200億のヤフーの収益モデル
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【まずはご報告】
同じインターネットの業界のお友達から面白いことを聞きました。
「最近オーバーチュアの営業の募集がどこでも出ている」そうです。
オーバーチュアは100%ヤフー子会社なのでヤフーの動きが見えます。
人を多く使ってでも営業販路拡大に進んでいるようです。
そこでヤフーの動きと絡めて検索エンジンと収益モデルを考慮してみます。
【ヤフーの利益モデル】
ヤフーは2007年度で売上2600億、経常利益1200億で順調な右肩上がりですが
その売上の内訳は年毎に大きく変わってきています。
売上高の推移は
・2002年 467億
・2003年 758億
・2004年 1177億
・2005年 1736億
・2006年 2125億
・2007年 2620億 で各事業年は常に利益を40~50%を出しており、びっくりの
高収益のビジネスモデルを着実に歩んできています。
下のPDFはヤフーの損益計算書です。
広告事業、ビジネスサービス事業、パーソナルサービス事業と分けたのが
2006年度からですが、収益モデルを見ると
・ヤフーBB、ヤフーショッピングは伸びが鈍化しており
・2004年、5年あたりはヤフーはオークションで利益を上げている
ことがわかりますね。今は広告事業部が2007年度の売上で1300億円ですから、
今年初めにポータルサイトをリニューアルして950ピクセルのワイド画面で広告枠を 拡大した点に加えて、上述のオーバーチュアの営業マンの人員募集を考えてもリスティング広告を収益の柱として広告を拡大していきたいと考えているようです。
ヤフーBBをキャンペーンで無料とヨドバシカメラの前などで配って、まずはネットを インフラとして根付かせて、ヤフーショッピングやヤフーオークションでユーザーがネットを慣れ親しむことでネットへの抵抗感を除去した上で王者グーグルと真っ向から勝負になるビジネスモデルであるリスティングにとうとうヤフーも本腰を入れた戦いになりました。
【リスティングでグーグルに勝ちたいヤフーの戦い】
ではヤフーがグーグルに勝つためにどのようにしているのか?幸いヤフーは日本では有名ですので、今までの知名度からも日本ではこのままいけばそれなりの利益があがると思いますが、圧倒的に勝つには後にも先にもヤフーの検索エンジン(ヤフーサーチテクノロジー=YST)の性能如何次第なのでしょう。
検索した際に変なブログサイトや、アフェリエイトサイトばかりが出てくるとユーザー的には非常に迷惑なので、YSTはより検索ユーザーのニーズに沿ったサイトを表示させようと常に進化させています。
つまり、「よりユーザーに愛される検索エンジンであろう」としているわけです。ユーザーに愛されることでヤフーの検索を用いるユーザーが増え、リスティング広告に出稿する企業が増え、広告収益があがる、という理屈です。リスティングで収益を上げたいヤフーの思惑を知れば、
「ユーザーが検索した際に知りたい情報を紹介しているサイトがいいサイト」
→ そのようなユーザー視点でサイトを作るのがSEO対策という論理的帰結になります。
日本で検索市場といえばヤフーとグーグルです。ヤフーの財務諸表をじっくりと眺めながら読み解いていけばヤフーがどのポジションに行こうとしているのか読めますし展開を考慮できて面白いですね。
ヤフーは以前2004年前には「ヤフービジネスエクスプレス」で登録されたサイトが上位に表示されるような表示方法でした。ただアメリカヤフーでは今の日本の形と同じく検索結果は全てページが出てくるような形で先に進んでいたので、「いずれ日本でもビジネスエクスプレス登録サイトが上位に表示されなくなる」と考えていて今正にそのとおりの展開になっています。
その当時サラリーマンの頃に、上司にそういう話をしたことがありましたが不思議がってましたね。 「お前気でも狂ったの??って感じで(笑)」
SEOは検索というテクノロジーに乗っかったものですので、確かに流行り廃りが
ありますが本質を捉えることで動じない対策が可能です。何事も全て本質を捉えて、能動的に考える姿勢を身につけたいものですね。
(次回につづく)
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2 水谷司法書士事務所 様 : 7月30日一般公開
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司法書士という法律職をご存知でしょうか?
弁護士とも税理士とも弁理士とも異なる士業ですが、その国家資格
司法書士の先生である水谷司法書士事務所のサイトを公開しました。
名古屋の大須観音近くにある事務所は、地方の商店街再興として
多くの地域でモデルケースになっている大須商店街。
創業以来名古屋市を中心に地域密着して業務を行う水谷先生ですが、
オープン当日に早速電話が入ってきて「御社のホームページを
拝見しましてぜひ弊社の商品のデモを見ていただいてなんたらかんたら~」
という営業電話が来たとのこと。
電話営業ではネットでチェックしてテレコールするのが多いようですね。
【水谷司法書士事務所 webサイト】
⇒ http://www.shoshi-office.com/
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【士業の先生ご相談ください】
司法書士、社会保険労務士、税理士、弁護士、土地家屋調査士に弁理士。
一般的に馴染みのない法律文章をいかにしてサイトで表現するか。
「瑕疵」という漢字を読めないwebディレクターではなく、
法学部卒業で士業サイトを数多く手がけたwebディレクターが適任です。
お悩みの方は士業サイトのあり方を事例を用いてご紹介いたしますのでご相談ください。
http://www.shoshi-office.com/
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3 「SEO対策の未来」 ブログを更新中
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・SEO対策と画像~フォトライブラリー
→制作で画像を使う際にはこんなサイトを用いています。
・ドメインの決定方法とSEO対策
→サイトを新規立ち上げでドメイン取得の際にぜひ。
・HTMLエンティティ化とSEO対策
→迷惑メールが多くて困る際にはまずここから。
ブログのテーマにサッカーを絡めてブログ書くと書いているのに
全くサッカーネタがないとお叱りを受けてしまいました。
・ホームページに必要な道具とガンバの遠藤選手のコロコロPK
→コロコロPK。変わった異名ですがインパクトは大ですね。