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iPhoneとおサイフケータイから考えたこと

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SEOマーケティングの未来を読む~クレアネット通信vol.111
 『iPhoneとおサイフケータイから考えたこと』

【1】セブンイレブンのまんがでわかる 16歳からの経営学

西天満界隈はファミマが圧倒的に多いのですが、 バイトをしていたこともあって、やっぱりセブンが好きなんです。
そこでセブンで発見したマンガ
「セブンイレブンのまんがでわかる 16歳からの経営学」
もちろんセブンイレブンで買いました、1000円也。
バイトはええですね、ご商売の基本です。 たかがコンビニとか言いますが、セブンイレブンは いろんな意味で今でも好きですし、すごいなといつも思います。
内容などもやっぱり充実してます。
「言われたことだけすること=作業」
「ニーズに即して頭を使うこと=仕事」
「わかりません」、「私には無理」、ということの繰り返しで、 いちいち手取り足取り全部教えることが必要なら、 それはただの作業で仕事にならない。
「明日この商品がいくつ売れるのか」の正しい答えは、 自分なりに仮説を立てて実際に試して検証してみるしか ないわけで、それが仕事の醍醐味でもあるわけです。
至極納得。

【2】WEBマーケティング4コマ漫画

■ 第118話 広告用語の3R

■ 第50話 広告用語の3B

【3】iPhoneとおサイフケータイから考えたこと

iphone

iPhoneは全世界に普及しています。
iphone
特に日本での人気は高く「iPhone」の普及率は 7割近くと言われています。
そのiPhoneの数少ない欠点として、おサイフケータイが 使えないことがよくあげられます。
いつかiPhoneにもおサイフケータイが搭載されるのでは ないかと淡い期待もありましたが、発売されたiPhone6の NFCもApple Pay専用であり、日本で使われているおサイフ ケータイは今回も見送られました。
そのApple Payも日本で導入されるのは早くて来年の2015 年以降とまだまだ先の話です。
要するに、日本人が期待するようなおサイフケータイ機能、 モバイルSuicaや楽天Edy、nanacoといったプリペイド型の 電子マネーから、QUICPayやiDといった後払い型 の電子マネーまで、すべてiPhoneでは利用できません。
日本のおサイフケータイは、海外のものと比べ非常に 便利で使い勝手がよいものです。
コンビニをはじめとして様々な店舗で電子マネーを利用できます。 特に威力を発揮するのが駅の改札。
これに慣れてしまうと切符の購入が非常に面倒に感じますし、 急に電車に乗らなければならなくなった場合でもICOCAや Suicaは大変重宝します。
iPhoneでおサイフケータイが使えないから、2台持ち している人までいるそうです。
今回は、iPhoneやおサイフケータイ、新しく発売される ドコモのデバイスについて取り上げ、そこから感じたこと 思ったことを書いてみます。

■絶望的な「iPhoneでおサイフケータイ」

便利なおサイフケータイはなぜiPhoneで利用できないの でしょうか。 おサイフケータイとはNTTドコモの主導で開発された 近距離無線通信用チップ(FeliCa)を利用した電子決済 サービスで、日本の携帯電話がガラパゴスと言われた 時代に日本独自の進化を遂げました。
FeliCaは国際標準規格のNFCに分類されますが、iPhone6に 搭載されたNFCとは規格自体が別物であり、Appleは 「世界共通のグローバルモデル」を指向していますので、 日本以外の国では普及していないFeliCaをわざわざ採用 する可能性はかなり低く、iPhoneで日本のおサイフ ケータイ機能が使える日は来ないだろうと言われています。

■iPhoneをおサイフケータイ化する方法あれこれ

おサイフケータイを使いたいiPhoneユーザーの中には、 電子マネーカードや交通系の非接触ICカードを使い、 あの手この手でiPhoneをおサイフケータイ化している人がいます。
その方法を紹介します。
・電子マネーシールを携帯に貼る
Edy、WAON、nanacoなどの電子マネーシール をピタッとiPhoneに貼り付ける方法。
シールに厚みがあり、通常のケースには取り 付けられず、見た目もイマイチなため、評判も よくありません。
・ストラップとして電子マネーのアイテムを取り付ける
Edyストラップは楽天Edyが使えるようになるデバイスです。 iPhoneにストラップとして取り付けて利用します。
・普通のiPhone用ケースに電子マネーカードを挟み込む
iPhoneと普通のiPhoneケースの間に電子マネーカードを 挟んでおく方法です。 簡単で、自分の好きなケースが利用出来るというメリット がありますが、厚みのあるカードは使えない場合があります。
・ICカードを複数枚収納できるiPhoneケースを使う
最近、最も流行っているのがこのICカードを収納できる iPhoneケースを使う方法。 デザイン性に富んだケースもいろいろ発売されており、 好きなものを選んで使用することが出来ます。
カードは差し込み式で出し入れも簡単で、逆さまにしても カードが落ちないように設計されたものもあります。
こうしてみると実用的なのはやはりケースを利用する方法ですね。
中には「ジクロロメタン溶液を使って電子マネーカードの 樹脂を溶かして回路部分だけを取り出しiPhone本体の中に 仕込む」という荒業を使う人もいるそうですが、これは ちょっと真似できませんよね。
iPhoneを可能な限り薄くスタイリッシュにした努力を無に 帰す分厚いケースを、今は亡きスティーブジョブズは 大嫌いだったそうです。
しかし、スマートフォンにケースを利用していない 日本人は少なく、日本ではiPhoneの発売日と同時に300から 500種類くらいのケースが店頭に並び、ケースなどの スマートフォンの周辺機器市場は2200億円に成長すると 言われているのが現実です。
iPhoneにはケースを使うのが当たり前、おサイフケータイ も普及している、そんな日本でICカードを複数枚収納できる iPhoneケースが発明されたのは当然かもしれません。

■おサイフケータイを利用できるようになるドコモのiPhoneアクセサリー

先日、ドコモがiPhoneでもおサイフケータイを利用可能 にするアイテムを開発したと発表しました。
それが「おサイフケータイ ジャケット01」です。
iPhoneに装着することでおサイフケータイの各種サービス が利用できるデバイスで、10月下旬よりドコモショップや ドコモオンラインショップで販売されます。
もちろんドコモのiPhone以外でも使えるそうです。

■「おサイフケータイ ジャケット01」とは

「おサイフケータイ ジャケット 01」は、先ほど取り上げた ICカードを複数枚収納出来るケースなどとは違っていて、 FeliCa ICチップやBluetooth、バッテリーを内蔵した 電池パックがセットになった小型デバイスです。
これを専用ケースにセットし、そのままiPhoneに装着 することで、iPhone と一体化させることができるよう になっています。
iPhoneに専用アプリ「おサイフリンク」をインストールし 、Bluetoothでこのジャケットと接続すれば「iD」「QUICKPay」 「楽天Edy」などの電子マネーサービスや、各種ポイント サービス、飛行機の搭乗券など、複数のおサイフケータイ 対応サービスを利用することができるようになります。
iPhoneとは独立したデバイスであるため、機種変更しても データ移行する必要もなく、対応ケースを替えるだけで おサイフケータイサービスを使い続けることができるのが メリットです。

■「おサイフケータイ ジャケット01」のスペック

・FeliCaモジュールのバッテリーにリチウムイオン電池(150mAh)を内蔵
・連続動作時間は約2.5カ月
(1日のBluetooth接続通信時間が1分、おサイフケータイの利用が10回の場合)
・電池残量がLED表示
・Micro USB 経由で充電
・本体サイズは約86×51×4.2mm 重さ約22g
・対応OSはiOS 7.1以上
・他社が販売する端末やSIMロックフリーの端末でも作動可能
・対応機種はiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5c、  iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデル。


■発売時点で対応する予定のサービス

・全日本空輸:スキップサービス(10月下旬)
・ヨドバシカメラ:ゴールドポイントカード(10月下旬)
・NTTドコモ:iD(12月)
・JCB:QUICPay(今年度内)
・楽天Edy:楽天Edy(時期未定)
・ローソン:ローソンモバイルPonta(時期未定)
利用している人間の多いモバイルSuicaなどに対応するのか が気になる所ですが、現時点では未定だそうです。
駅の改札をサッと通れるようになるところがおサイフケータイ の一番のウリだと思っているので、これに対応できるかでき ないかで、売上が大きく変わると思うのですが、どうでしょうか。
駅の改札以外でも、慣れれば慣れるほど手放せなくなるのが おサイフケータイです。
おサイフケータイが無いからiPhoneに移行できないと いう人もいます。
ドコモの「おサイフケータイ ジャケット01」は、 そういった人々の需要に目をつけた、ちょっと面白い商品 だと思います。

■NFCより便利なiBeacon?

NFCやおサイフケータイの話ばかりしてきてあれなのですが、 ここでちょっと気になることがあります。
Appleは「ユーザーにとってはNFCよりiBeaconのほうが便利」 と主張しているんですよね。
iBeaconとは、BluetoothとiOS 7を活用することで、数十cm ~数mの範囲で通信することを可能にする仕組みです。
つまり、iBeacon は、NFCと違って端末をかざすという明示的 な動作の必要がないということです。
iBeaconアプリの入ったiPhoneを持った人が、専用の機器が 設置された店舗に来れば、そのユーザーが店舗のどのエリア にいるかということを認識できるようになり、レディース ウエアのコーナーにいればレディースウエアのクーポンを 表示させるということも可能になります。
アメリカのApple StoreにiPhoneを持って近づくと、iBeacon により店舗関連情報を受け取ることができます。
iPhone6にはNFCが搭載され、Apple Payが可能になりましたが、 革新的な製品やサービスを世に送り出してきたAppleが本当に やりたいのは、従来からあるおサイフケータイみたいなiPhone を機械に近づけてピッとやるやり方ではなく、付近を通った だけで自動で通信されるようなシステムなのかもしれません。


■まとめ

「必要は発明の母」と言われるように、必要に迫られた時 に発明は生まれるものです。
ICカードを複数枚収納できるiPhoneケースや、iPhoneで おサイフケータイを利用できるようにするドコモの 「おサイフケータイ ジャケット01」などは、そうやって 生まれたのだと思います。
しかし、真に革新的な発明は、人々が思いもつかなかった、 つまり必要だと思うことすらできなかった製品やサービス を生み出すことではないでしょうか。
Appleは、これまでの常識や世間のスタンダードから逸脱した 「アッと言わせる」製品やサービスを生み出し、それを新しい スタンダードにしてきた革新的な企業です。
おサイフケータイは非常に便利ですし、日本の技術や行き届いた サービスの表れだと思いますが、おサイフケータイに消極的な Appleは、もしかしたらもっと違う、今までにない製品や サービスを見せるつもりなのでは……とも期待してしまいます。
記載:クレアネット谷

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(次回につづく)

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