「スマホのネットワークの混雑を解消するpCell技術」 2014.03.14
【1】ホワイトデーの買い物など
今日はホワイトデーなので、男性諸兄は何かプレゼントでも ということでいろんな店で買い物する諸兄をみました。
おれはそんな流行に流されないとか、大馬鹿なことを言えるのは 学生までで、今日という日と何をもらえるの?と言う期待に 応えるにはそれなりの準備をしっかりしないといけません。 「何ももらってないのに悪いね!」 と言われるほうがよっぽどよくて、何かもらってしまうと 倍返し改め3倍返しにしないといけない切迫感を感じるので、 これはこれでなかなか難しい。
あとそういうわけでお店に行くと、 男性が多い多い。北浜の五感でこんなに男性が多く入るのをみたのは 初めてかもしれません。 でもって、何がいいのかわからないので買うものといえば 「ホワイトデー限定商品」 と書いた商品。飛ぶように売れますね、そしてみた瞬間に買いますね。 何というかキャッチコピーも 「どんな女子も必ず喜ぶ!」とか 「OL100人に聞いて支持率98%の商品」とか 「上司が部下に渡すホワイトデーランキング 当店ベスト3」 とかあると、2秒で買います。
このあたりの頭はほぼ思考停止状態ですので いわれるがままに買います。そんな不思議な日ですね今日は。
■ 北浜の五感
http://www.patisserie-gokan.co.jp/shop/kitahama.php
【2】WEBマーケティング4コマ漫画
■ 第90話 ヤフー トップインパクト広告
■ 第89話 ドロップシッピング
「こんなネタも書いてほしい!」などあればお気軽に スタッフまでお声かけください。
【3】スマホのネットワークの混雑を解消するpCell技術
● 災害時にも役立つ!?スマホのネットワークの混雑を解消するpCell技術
■東日本大震災とスマートフォン
2011年3月11日に発生した東日本大震災から3年たちました。 地震の規模はマグニチュード9.0。
観測史上、世界では4番目、日本周辺では最大の地震であり、 死者1万5884人、行方不明者2633人、震災による直接的な被害額は16~25兆円で、 世界銀行の推計で自然災害の経済損失額としては史上1位という未曾有の大災害でした。 大災害では、回線数は限られているのに多くの人が電話をかけ 続けようとするため、携帯電話がつながりにくくなります。 東日本大震災でも、携帯電話の基地局が停電で使えなくなったり、 ネットワーク全体のダウンを防ぐために、音声通話にはNTTドコモ では90%、KDDIでは95%、ソフトバンクテレコムでは70%の発信規制 をかけられたりしたため、発生した直後からつながらなかった ケースが多かったそうです。
しかし、パケット通信は比較的つながりやすいままだったそうです。 また、公衆無線LAN事業者がネットワークを無料開放する緊急措置 を取ったりもしていました。 こうした背景と、ネットを通しての通話は可能だったこと、 SkypeやTwitterはネット回線が生きていて通じたこと等が話題になり、 災害時のスマートフォンの持つ利用価値の高さが注目されるようになりました。
■災害時の情報収集
地震などの災害が起きた場合、余震や津波などの二次災害を防ぐための情報や、 電力や交通の復旧に関する情報が必要となります。 スマートフォンなどのIT機器があれば、格好の情報収集ツールとして使えます。 eメールで連絡をとったり、インターネットで情報を集めるだけでなく、 Twitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスを使っての リアルタイムでの情報を収集したり、自分からも発信・拡散することもできます。
しかし最も知りたい情報とは、 家族や恋人が無事かどうかではないでしょうか。 東日本大震災では、電話がつながらずメールや SkypeやTwitterで家族や恋人の安否を確認できたというケースが 多かったためか、東日本大震災以降パケット通信やパソコンで 使える安否確認サービスが一気に増えたそうです。 携帯電話事業者各社の対策も進んでいて、NTTドコモやソフトバンク モバイルは、基地局に24時間以上稼働できるバッテリーを内蔵する 工事を行ったそうです。
■繋がりにくくなるスマートフォン
しかし、スマートフォンも、電波を共有しているため、同じエリアで一斉に通信を行った場合、電波を発信する基地局の処理能力に余裕がなくなり、通話やインターネット接続が難しくなることがあります。また、モバイルデータの需要が高まり、ユーザーあたりの帯域が不足する事態も起こっています。 米連邦通信員会(FCC)のデータによると、2009年を100%とすると、 2013年の基地局あたりのトラフィック(ネットワーク上を移動する デジタルデータのこと)は925%まで増え、2014年には1250%へ伸びる と言われているそうです。
1250%!凄まじい増加ですね。 「Cisco? Visual Networking Index(VNI):全世界のモバイルデータ トラフィックの予測アップデート」によると、全世界の携帯端末のわずか27% の台数でしかないスマートフォンが、2013年には、全世界の携帯端末の 総トラフィックの95 % を占めたそうです。
そして、全世界のモバイルデータトラフィックは、2013年から2018年の間 に、約 11 倍に増加する見込みだそうです。 2007年にiPhoneが登場して以来、スマートフォンでメールやWEB閲覧 だけでなく動画や音楽などのメディア・ストリーミングが頻繁に行わ れるようになったからでしょう。 スマートフォンはその便利さで普及しましたが、それは爆発的な トラフィックの増加を招きました。
携帯ネットワークの混雑を解消する新技術pCell
最近、同じエリア内でスマートフォンによって一斉に通信が行われても 携帯ネットワークの混雑を避けることができる、pCellという新しい 無線通信技術がアメリカで発表されました。 このpCellという技術は、アメリカの有名な発明家でIT企業の経営者、 スティーブ・パールマン氏が10年以上も温めてきたコンセプトであり、 2011年に公開された (Distributed-Input-Distributed-Output)を商業化 したもので、大きな問題となっているモバイルユーザーの増加によって 生じるネットワークの混雑や速度低下を解消できるかもしれない画期的 な技術として、各方面で注目されています。
実用化されれば、東日本大震災のような災害時でもいつもどおりに通話や インターネットへの接続ができるようになり、高画質な動画もスムーズ に視聴することができるようになると言われています。 この技術は来年にも実用化される予定で、スティーブ・パールマン氏いわく、 「どこにいても携帯端末の高い性能を保つことができるようになり、 携帯端末の利用に革新をもたらすものだ」 だそうです。
pCellの仕組み
pCellの仕組みを簡単に説明すると、 「利用者ごとに区画を割り当てる」 「特殊なアンテナで波を増幅」 ということのようです。 もう少し詳しく説明してみます。 従来の携帯ネットワークでは、ひとつの基地局を複数の通信端末 で共有しているため、端末の数が増えれば増えるほど、通信速度は低下します。 それに対しpCellは、他のユーザーとシェアせずに、個々の端末、 個人ユーザーごとに、周囲に自分専用のセルを作り出します。 これなら、基地局を共有する端末の数が増えても速度は変わらないそうです。 そのため、同じエリアで同時に多数のスマートフォンで動画を視聴するような 場合でもスピードが落ちず、列車内で動画を視聴する時に感じるような通信 の途切れも感じないそうです。
この自分用のセル「personal cell」が名前の由来だそうです。 pCellを実現するためのpWaveというアンテナは、屋外でも室内でも どこにでも設置できる上に小型で消費電力も少なく、低コストで設置と 運用が可能で、pCellはLTEや3Gなどといったネットワークとも併用可能だそうです。
pCellを開発したスティーブ・パールマン(Stephen G Perlman)とは
pCellを開発したスティーブ・パールマン氏とはどういう人物でしょうか。
アップル、マイクロソフトなどに勤めた経歴もある米国の発明家で、マル チメディアなどのテクノロジー分野で80以上の特許を取得しているそうです。 出身はコロンビア大学。企業家でもあり、アーテミス・ネットワークス(Artemis Networks)の創業者でもあります。
彼の携わった有名な発明は、数多くあります。有名なものだけでも、アップルで開発に携わった「QuickTime」、オンラインゲームによる対戦サービスを可能にしたセガサターンと任天堂のスーパーNES(スーパーファミコンのことを欧米ではSuper Nintendo Entertainment Systemと言う)の専用モデム「XBAND」、家庭用TVを利用しインターネットやデジタルビデオ、ゲームの機能を融合させた「WebTV」 (マイクロソフト社に5億ドル以上の金額で買収され現在はMSNTVになっている)オンデマンド式のゲームサービス「OnLive」、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」という映画で主演のブラッド・ピットの顔を切り取って別の役者の胴体と繋ぎ合わせる編集に使われた「Contour System」など。……凄すぎて、ちょっと言葉が出ないですね。 尊敬の念とともに、どれくらい儲けたんだろう、なんて考えてしまいます。
pCellとビジネス
スティーブ・パールマン氏が2月19日にコロンビア大学で行ったpCellのデモでは、 「5MHzの周波数帯で8台のiPhoneでHD動画を滑らかにストリーミング再生」 「10MHzの周波数帯で2つの4K UltraHD動画と2つの1080p HD動画をストリーミング再生」 してみせたそうです。 時間もコストもかけずに広いエリアに設置できる上に3G、4G、LTEといった ネットワークとも共存できるメリットを主張し、アーテミス・ネットワークス (Artemis Networks)はすでにpCellの導入の交渉を大手の携帯通信事業者 やインターネットサービスプロバイダーと進めているそうです。
■まとめ
技術はどんどん進んでいきますね。 アメリカでは近い将来「人々は毎日1Gbyteのデータを消費する」 と予想されていると聞いたとき「そんな大きなデータをたった 一日で何に使うんだ!?」と驚いたものでしたが、pCellのような 技術で高画質・大容量の動画の再生が当たり前の時代になるのなら、それも頷けます。 それに伴って、次々と新しい発明がされるITという分野のビジネス チャンスは無限大だなと改めて感じました。
そしてこう思いました。 いつかまた日本が大災害に見舞われたとき、スマートフォンを所持 している人は、今よりもずっと多いはずです。 その時、pCellのような技術が、人々の役に立つはずです。 スマートフォンにはバッテリー切れという弱点がありますが、 リチウムイオン電池の容量を大幅に上げる技術も開発され、 克服されつつあります。
こうした新しい技術やスマートフォンを使いこなす人々の知恵があれば、 どんな大きな災害でも、被害を少なくすることができるのではないでしょうか。
● ご相談フォーム
https://clarenet-biz.ssl-xserver.jp/info/inquiry.html
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(次回につづく)