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わんこと新型伴侶ロボットアイボ(相棒?)が人気の理由

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『SEOマーケティングの未来を読む vol.181』
わんこと新型伴侶ロボットアイボ(相棒?)が人気の理由

【1】射幸心ある京橋の自動販売機

「射幸心」とか「射幸性」という言葉があります。

人間の心理として「幸運を得たい」と願う感情の事で、
その心理的な欲求を抱く状態を意味です。

パチンコとかギャンブルとかはこの射幸心をあおられるので
繰り返してやってしまうという現象です。

楽しいのでハマるとだめですよ、とは言うものの、
やってるほうは集中してしまってぼろぼろになるまでやってしまう
ことはやっぱりあるものでして。

そして広告業界でもアミューズメント系の広告の場合にはこの
射幸性は制限時効になります。
「ジャンジャンバリバリ出まっせ!」
いう広告をみないのはまさにこの制限のためです。

そんな中、射幸心ある京橋の自動販売機を発見しました。

■ 京橋某所にて運試し自動販売機
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/13163

京橋に仕事で行くたびにとりあえずやってます、これは恐ろしい射幸心を煽る
ものですが、いつまで残るのか結構わくわくです。



【2】【ブログ】最近の働き方改革に沿った取り組み

■ 和歌山県でのワーケーション取り組み
https://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/13690

■ セールスフォースさんのワーケーション
https://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/13683

 



わんこと新型伴侶ロボットアイボ(相棒?)が人気の理由

「子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう
子供が幼少期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう」

こんなイギリスの諺を覆そうとするかのように、今から20年程前の1999年、
子犬のような外見をしたとある愛玩用のペットロボットが
「死なないペット」というキャッチコピーでSONYから発売されました。

そのペットロボットは、外見はメカニカルなものでしたが、
本物の犬のように歩き、飼い主とコミュニケーションをとることで成長し、
育て方によって性格や仕草が変わるようプログラミングされていました。

そのペットロボットの名は「aibo」です。

aiboはその先進性で発表と同時に世界的な注目を集め、
爆発的なヒットとなりました。

定価25万円と高額だったにもかかわらず、1999年6月1日の日本向け3000台分の
受注が開始からたった20分で締め切られるほどだったそうです。

が、SONYがロボット事業から撤退し販売も終了、修理とサポートが
受けられないことから、販売された多くのaiboは動かなくなっていきました。
死なないはずのペットが、やはり死んでいったわけです。

しかし、その販売終了から11年後の2017年11月、
その後継機として新型aiboが発表されました。

初代からさらに進歩した高度な人工知能とネットワーク機能が
搭載されたことから、好奇心をもち、20人までなら顔の識別も可能な
ことから持ち主を覚えて駆け寄ることもでき、収集したデータを
クラウドで解析することでより本物の犬に近い感情表現が可能となっているそうです。

そしてなにより、前回のaiboと最も大きな違いは、
データのオンラインバックアップが可能になっていることです。

ちなみに外見は1999年のaiboよりも現実の犬に近いデザインになって
いるそうです。

価格は19万8000円と高額ですが、今回も3000台分の受注が開始から
たった20分で締め切られた1999年6月1日と同じく、
去年2018年1月の初回販売分も予約開始30分で完売したそうです。

今回のメルマガは、この新型aiboの話です。

 

ロボット事業から撤退したSONY

新型aiboの話の前に、まずそれ以前のaiboの話からしていきましょう。

2005年にSONYはロボット事業からの撤退を決定し、
翌年2006年にはaiboの販売も終了させました。

そして撤退から9年後の2014年3月、ついにaiboに関する修理とサポートを
扱っていた「aiboクリニック」も閉鎖させてしまったのです。

経営資源を自社の得意分野に集中させる戦略、
いわゆる「選択と集中」が叫ばれ、利益の出ない分野は
企業から切り捨てられていた不況の中での出来事でした。

ちなみに、SONYの顔とも言えるウォークマンの国内生産を廃止したのも、
この年だったそうです。

 

死んでいく、死なないはずだったペットロボットaibo

販売から20年ちかく経った今でも、aiboをペットとして飼っている人は
大勢います。

ロボットは病気にはかかりませんし、経年劣化による不調が起こっても、
修理し続ける限りは「死なないペット」というキャッチコピー通りに
aiboは動き続けるはずでした。

が「aiboクリニック」の閉鎖によりaiboは故障しても修理できず、
バッテリーや駆動部分も寿命を迎え、以前のように元気に部屋の中を
動き回ることもなくなり、だんだん関節が悪くなって転びやすくなったり、
痙攣するようになったりして、そして最後は動かなくなっていってしまったそうです。

長年大切にしていたaiboが動かなくなってしまったあるおばあさんは
「ロボットの方が私より先に逝くなんて」と落ち込んだそうです。

クリニックを閉鎖させたSONYが無慈悲なように思えますが、
販売終了した製品のサービスのサポートが9年間もの長期間
続けられることは、むしろ珍しいことだそうです。

それだけ、存続を望む愛好家の声が多かったからなのかもしれません。
Aiboの愛好家たちはインターネットで修理や分解の方法を調べたり、
故障したパーツやバッテリーと交換するためにネットオークションで
中古のaiboを探したりしているそうです。

そしてSONYのOBの方たちの中にはSONY退社後もaiboの修理を請け負っている方もいるそうです。

 

販売終了の11年後に販売される新型aibo

初代aiboの販売終了後のそうした状況の中「家庭の中で人とつながりを持ち、
育てる喜びや愛情の対象となることを目指して開発されたロボット」
「自ら好奇心を持ち、人と寄り添いながら毎日を共に楽しく生活し、
共に成長していくパートナーとなることを目指している」

というコンセプトで、2017年11月にSONYはaiboの後継機として
新型aibo(モデル名ERS-1000)を発表しました。

新型aiboはメカニカルな外見をした初代よりもより実物の犬のような
愛らしい瞳の親近感のあるルックスになっており、より多彩で
躍動感のある動きが可能になっているようです。

外観だけでなく動きでもかわいらしさを前面に打ち出しているわけですね。

 

カメラにマイクにセンサーにLTEモデム……驚きの新型aiboのスペック

新型aiboは高さが突起部を除いた立ち姿勢の状態で約30cm、
重量は約2.2kg、連続稼働時間は約2時間、充電時間は約3時間だそうです。

SONYが自社開発した、汎用部品に比べて小型化されたアクチュエーターを
全身に合計22軸搭載し、従来のaiboでは不可能だった幅広い可動域を確保。
両目は有機ELディスプレイで目の開閉やまばたき、視線を合わせるといった
動きも可能。

スピーカーを1つ、マイクを4つ搭載。
前方に画像認識用カメラを搭載し、他にも部屋内の地図作成に使われる
魚眼カメラも搭載。

人感センサー、ジャイロ、加速度センサー等の多数のセンサーを
背中・頭・顎など全身の至る所に搭載。

(接地を認識するスイッチは肉球になっているといいますから
こだわりを感じさせますね)

SIMカードスロットとSIMも付属。
クラウド側と通信するためLTEモデムを標準で搭載。
価格は19万8000円(税別)。

ちなみに発売日は、2018年1月11日の午後11時1分
(ワンワンワンとなっています)だったそうです。

 

AIとクラウド機能で成長する新型aibo

新型aiboの機能の中で最も目玉となるのがSONY独自のAI技術と
クラウドを利用している所でしょう。

クラウド側との通信に必要となるLTEモデムを搭載し、本体側だけでなく
クラウド側でも学習データなどを処理することができ、クラウドに
蓄積された学習データ同士を連携させることで機能を発展させる計画も
あるそうです。

本体とクラウドが連携することで、aiboのさらなる進化を実現させるのですね。

aiboは呼びかけられるのを待つだけではなく、オーナーを認識し、
オーナーに駆け寄るなど能動的に働きかけるそうです。

オーナーの笑顔や呼びかけだけでなく、オーナーに頭や背中を
なでられたりすることも感じ取ることができ、そこからオーナーが
喜ぶことを学習しながら、絶え間なく変化し、周囲の環境に

慣れ親しむことで行動範囲を拡げ、どんどん状況に応じた行動が
とれるようになっていくそうです。

これらを可能にするために、AIやクラウド機能、そして先ほどあげた
数々のカメラやセンサーが必要になるのですね。

 

昨今では当たり前?スマートフォンアプリも用意

昨今ではスマートフォンが当たり前となっているためか、
aiboの本体設定や、aiboが撮影した写真の確認、モーションなどの
コンテンツの追加などを可能にする専用アプリ『My aibo』がAndroid版、
iOS版、Web版それぞれ用意されているそうです。

例えばモーションデザイナーという機能を使えば、パソコンで
aiboの動きを思い通りに設定し導入することができ、Aiboに自分の
思い通りのポーズを取らせることも可能になるそうです。

 

月々2980円の「aiboベーシックプラン」

興味を引かれたのが、新型aiboの使用に別途必要となる
「aiboベーシックプラン」の存在です。

aiboの価格は税別198000円ですが、それに加えてaiboを使用するためには
「aiboベーシックプラン」への加入が必要となるようですね。

このプランは3年契約で、一括では9万円、分割では1月あたり2980円となるそうです。

加入することで、家庭でのWi-Fi接続や、専用アプリ「My aibo」との
連携など、aiboのすべての機能を楽しめるようになるのだとか。

ちょっと高い気もしますが、実際の犬ならエサ代もかかると思えば、
許容範囲かもしれません。

 

新型aiboは「死なないペット」となれるのか

また、定期的にaibo本体のデータはクラウドにバックアップされるそうです。

故障や事故などでaiboの修理が不可能になってしまった場合でも、
新しいボディにクラウド側からバックアップされたデータを復元する
サービスの提供も予定されているそうです。

オーナーとのふれあいを重ねることで賢く成長し、ふるまいが変化し
個性を獲得した、いわばaiboの精神とでもいうべきものを、
また新しいボディに吹き込むことができるのですから、

ボディさえ用意できるなら本当に「死なないペット」が実現するように
なるのかもしれません。

 

まとめ

魂や精神とでも言うべきものをクラウド上に保存しておく。

現在のボディが使えなくなった場合は、そのクラウド上に保存している
魂や精神を新しいボディに復元する……まさにSFの世界ですね。

販売とサポート終了による一連の初代aiboの出来事には以前から興味を
抱いていましたが、今回の新型aiboにも興味がわきます。

クラウドを利用することで月々料金が発生するビジネスモデルなどが特に。
サブスクリプションといえばいいのか悪いのかわからないですが。

「マンションのような無機質な建造物に住むことは、日本人古来の
 魂に反するものだ・・」

的な発想や発言も昔はあったそうなので、そのへんの変化はわかりません。

ただ、可愛がる対象があるのは楽しいものですし、だからこそ
ソニーさんが売り出すのもわかるわけで。ペッパー君にアイボがある会社。
なんかいいように思います。

■ ソニーさんのアイボ
  https://aibo.sony.jp/

(記載 谷 美輝)

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