[盛和塾] 機関紙マラソン 130号
塾長講話経営 思いは必ず実現する
当初は高齢のこともあり、「フルタイムで働けるわけではありませんので、週に二、三日ほどの勤務とさせていただきます。その代わり給料は一銭もいただきません」と話していました。
しかし、再建に懸命に取り組むうちに、出社が週四日に増え、さらに五日へと増えていき結局は一週間のほとんどを費やす形となりました。 京都に家を構える私は、週始めは東京・・
「家族みんなが犠牲に耐えてくれたことを、お父さんは喜んでいる」と、子どもたちに伝えたいと思っています。
塾生のみなさんにも、「もし従業員が喜んで自分の人生を託していけるような立派な会社にしていこうと思うならば、家族の理解と協力が必要ですし、ときには犠牲も伴うことになります」と、私は言いたいのです。
やはり、立派な仕事をしようと思えば、それに見合う自己犠牲を払わねばならないということです。
【気付き】
クレアネットにも新卒が入ってきます。
22年間、小さいときから含めて丹精こめて愛情をこめて育ててきた子供が
初めて社会の荒波に飲まれていく、という親御さんの気持ちが最近ようやくわかってきたので、親御さんとお食事会を行おうと思っています。
人生をかけてしっかり育ててきたお子さんは、自分の人生も従業員の思いも親御さんの思いも全部含めて私が立派な会社にします、と自身を持っていわないといけないと思うのです。それくらいの気持ちで経営は行っている、と言う意味で。
そのため、ちょっと犠牲もあるのですが、最近サッカーしてないな、フットサルあまりしてないな、大阪マラソンも不参加だったな、それくらいは想定内。厳しい路には当たり前。
奥田 拓己 〈香川〉
株式会社北四国グラビア印刷 代表取締役社長
「今までは、目標の90%しか達成しなくても良しとして、詰めを怠りがちだった従業 員に、妥協を許さなのづくりの精神を訴え続け、全員が職人集団となって完全主義を貫く考え方を根づかせていきました。
【気付き】
職人集団となって100%やりきろう!と引き上げる人がいれば徐々にあがります。最近満足感と納得感という話を聞きましたが、言われたことをまずは100%やる、もちろん納得してもらえる、それ以上にやる、そしたら120%満足で納得ではなく満足感になる、話です。
仕事が超多忙でどうしても納得感の仕事で収まることもありますが、満足感を追求して仕事を提供したいものです。
杉山 茂之
株式会社あいネットコーポレーション 代表取締役社長
社長になってから毎週日曜日の出社前に、必ずお墓参りをしておられます。
今週一週間会社と従業員が何事もなく無事に過ごせたことのお礼をされているのです。
【気付き】
落ち着いてご先祖さんに感謝できる日々は大事です。
祖母もよく般若心経を読んでいましたが、心が整えられます。
長谷部選手は心を整える時間を日々30分くらい作ってるとか書籍にありましたし、塾長も寝床に本をいっぱい置いているというのも同じ。
永谷 武久 〈滋賀〉 大吉商店株式会社 代表取締役
「至誠」の言葉に導かれて 「ある日、労働基準局の調査があり、働かせす ぎと指摘されました。十二月の繁忙期に残業百 時間を超えているベテラン社員がいたのです。 同じタイミングで「働かせすぎ」「もっと協調して」という声があがりました。ベテラン社員の「これくらいあたり前」という考えと、若手社員の 「仕事、仕事と強引だ」という思いに、すきま風の存在があることを知り愕然としました。
【気付き】
よく年齢での差異が出ますが、結構このわけかただとあまりうまくいかない
ことがあって、
・人に依頼する側
・人に依頼される側 に分けたほうがいいのかなというのはあります。
台風などの大変なときには、当然社長などは会社に来て備えますが、
緊急対応する側と家で待機する側、なんかも同じ。この分岐点あたりなども
実は結構意識で参考になる気がします。
立場、役割もあるんですが、これは意識の問題の部分で大きく変えずらい箇所。
藤本 一博 〈熊本〉 株式会社ザッパージャパン 代表取締役
社員を前に口を開いた瞬間、「冬のボーナスはないとここで言うことは、すでに諦めているということだ。
社長は諦めていると、みんなに言うことと同じではないか?」と思ったのです。
「本当にあんた思っとるとね?思っとらん」先輩から言われた言葉が一瞬頭をよぎりました。まさに神のお告げでした。「冬のボーナスも出す」という言葉を発した瞬間、私と社員のエンジンに火が入りました。
【気付き】
差別化や優位性もあるんですが、小売業や製造業などある程度の原価や
売値がコントロールされる業界で伸ばそうと思うと、グレーゾーンを走るのか
ヒト的なサービス精神部分、そして、トップの意識の部分かと思います。
ボーナス・・払うから!
と言ってしまい燃える集団になれば変わります。
エンジンに火をつけるにはいろんな方法があるんですが、つけることができれば
そうすれば変わります。最後は情熱というか覚悟的な部分に近いです。
田中 利直〈新潟〉株式会社タケショー 代表取締役社長
強烈な危機感のもと、私は社員を集めて「販売代理店から購買代理店へ」ということを力説しました。「われわれが信頼できる食品素材メーカーにとっての新潟地区の販売代理店」ではなく、「尊敬できるお客様、尊敬できる食品加工メーカーにとっての購買代理店」になろうと訴えました。
【気付き】
購買代理店発想は、ミスミさんでも聞いているのでそのことか、と思いました。
食の花束、も世界大会参加して聞いたのでイメージしやすい伝わりやすい言葉だなと。
川田 篤 〈東京〉 株式会社オロ 代表取締役社長
しかし、サービス業にとっても大事なことであると塾長に教えていただ き、まずは自分なりにエクセルを使い、一時間当たりの粗利益高を示す人時生産性のひな型を作りました。
【気付き】
オロさんこの後上場で今は東証一部。
イオンリテール中心だと聞いてるので、今後の成長に着目してます。同じく、
「一時間当たりの粗利益高を示す人時生産性」これはすごく意識します。
宮田 諭 〈秋田〉 株式会社サンワ 代表取締役
売上はさらに落ち込み八億九千万円、経常利益 は二百万円と最悪の数字となりました。私の報酬や従業員賞与もカットし、仕入れ価格の低減や経費削減もあり、かろうじて黒字を出しましたが、金融債務が五億円ほどあり、支払金利が大きな負担となっていました。そしてなによりも、私と社員の危機感には大きな ギャップを感じました。
【気付き】
最悪の時には経営者と従業員は危機意識が全く異なります、
辛いです。けど経営者はそういうもの、受け入れるのは多少時間かかるのですが
そんなもの。その機会が経営者の器の拡大に繋がるんだろうと思います。
吉田 盛範 〈北大阪〉
株式会社グッドプランニング 代表取締役
そして、何とか薬局内の仕事を数値化できな いのかを考えていた時に、塾長のお話からアメーバ経営を学びました。部門別独立採算制について塾長は、多店舗展開は一店舗一店舗で高収益を上げているのであれば、ユニットオペレーションで無限に発展していく。
私自身、店舗ごとの数字をはっきりと把握できていませんでしたし、正直なところ時間当たり採算は製造業の話で、われわれサービス業にはあまり関係ないし、実際に運営するのは難しいと思っていました。
【気付き】
『多店舗展開は一店舗一店舗で高収益を上げているのであれば、
ユニットオペレーションで無限に発展していく。』
これ。
アメーバの本質だと思うのです、すごく納得です。
薬局でもそう、ご飯屋さんもそう、サービス業でも地域によってそう。
弊社のような組織でもあてはあるので希望の持てる言葉。