[盛和塾] 機関紙マラソン 35号
塾長理念 ビジネスの本質を忘れるな
私は、当社のビジネスは、不動産に投資をすることによってではなく、製品を作り価値を付加することにより利益を得ることであり、今後ともこの方法のみを追求していきたい、と丁重にお断りました。
【気付き】
投資による利益ではなく事業を通じて利益を生み出し、世のため人のために事業を行うという塾長の姿勢がはっきり出ています。いいサービス、いい製品を作りいい世の中を作る、クレアネットもそういう会社でありたいと。
塾長講話
製品や機械、原材料、治工具にいたるまで、工程全体をすみずみまで観察し、素直な目で現象をじっと見つめなおすことです。
お豆腐屋さんであってもパン屋さんであっても、製造機械が異常な音を出していることがあります。私はそれはたいへん問題であるとし、よく「機械が泣いている」と現場の者を叱ったものでした。
観察をする人間の感度の違いです。感度が違うものですから、運転手さんは変わらないと言い、私は変わっていると言う。「調べてみろ」と言って修理工場で調べてもらうと、ベアリングの玉がひとつ欠けているなど、必ずどこかに異常がみとめられます。
私は、このような感度は、危険を予知するために非常に大事だと思うのです。
私には整理整頓と清掃の二つを口やかましく言うきらいがありました。
人は誰しも単純なミスを起こすことがあります。また、してはならないと知りながらも、つい魔がさしたように不正を行ってしまうことがないともかぎりません。
こうしたミスや不正を防ぐためには、複数の部門や人が関わるダブルチェックのシステムが働くようにする必要があります。
物品の購入における受入部門と検収部門という複合部門によるチェック、公印の捺印における捺印者と保管者という複数の人によるチェック、数字の計算における二者検算等は、その代表的なものです。
たとえば、経理部長が社長印を持っている。ある人が「この書類に印鑑をください」と持ってきたときに、経理部長は捺印してしかるべき内容のものかどうかを確認し、責任を持って押す。ただし、経理部長は、自分でその書類を作ってはならない。
【気付き】
製造工程に関してと経理に関して塾長が大事なことを述べています。
コードを書いたり文章を紡いだり、デザインを作成するなど仕事上ものづくりに関わる以上、内容に関して親和性を感じます。やはり意識の違いによって見えたり感じたりなど違いは多くありますので、そういった価値観を同じく持たないといけない、といつも感じています。
また、経理はダブルチェックの原則。
大西正純 元福岡ダイエーホークス管理部課長
プロ野球の世界には毎年、たくさんの新人選手が入ってきます。私はマネジャーをしてから、その新人選手たちが二つのグループに分けられることに気が付きました。
一方には、プロ野球に入ったのはたんなる過程にしかすぎず、自分は絶対に一軍に入って大勢の観客の前でプレーしたい、そしていずれはスターに、あわよくばスーパースターと呼ばれるようになりたい。
という強い願望を抱いた選手がいます。それに対して、プロ野球の選手になることが最終目的だという者がいます。プロ野球に入ってくるわけですから、当然のことながら彼らも技術的には極めて優れていますが、そういう選手たちの成長はほとんど入団した時点で止まってしまいます。
スターと言われる選手は、やはり相当な練習を積んでいます。彼らは、目立たないところで自分の身体をギリギリのところまで追い込み、成功をつかみ取っているのです。
【気付き】
プロ野球選手の話が出てきたのですが、プロ野球選手のように小さい頃から自分を律してきた人のメンタルやマインドは素晴らしいものがあります。
これは経営にも同じく関わる部分で、最後の最後逃げずに踏ん張りやり遂げる能力や行動力は同じかと思いますし、ここに出ていた松中選手、小久保選手、そしてイチロー選手などのトップアスリートは全てハードでタフなことに耐える力を兼ね揃えていると思います。
私もトップアスリートとして、最近70kmマラソンチャレンジしましたが、
無念にも関門突破できず辛酸を舐めました。
http://clarenet-contents.com/archives/10243
追い込み、走り込み足らなかったのが要因です。次に生かします。
このへんのマインド、自分に厳しく、はちょっと反省。
松下幸之助に学んだ「松下流経営哲学の神髄」木野親之
人が人を好きになるのは、三つのケースがあるそうです。ひとつは、相手に人間的魅力を感じたとき。会った相手がものすごく人間的魅力のある人なら、理屈抜きで好きになってしまいます。
二つめは、自分を理解してくれる人。自分を理解してくれると嬉しいですから、この場合もその人を好きになります。三つめは性的なもの。
「君な、嫌いな人間でも好きになるためには、人間を研究せんとあかんで。会社へ入って仕事をするのは結構やし、大いに働いてくれ。しかしそれ以上に人間を研究せえ」
経営にとって大事なのは経営理念や経営者が哲学を持つことだということが分かってきました。
【気付き】
トップである以上ご商売の経営上手も大事ですが、人間学、経営学、
教育学、組織などなど日々学びが必要ですが、「人間を研究せんとあかん」についてはすごくわかります。
話がとんで、うちの1歳のぼうずですが、エレベーターできれいなお姉さんが来るととびっきりの笑顔で愛想を振りまいているのをみて、人間と言うものの本質をいつも感じさせてくれます。
好き嫌いも大事、感情も大事、その部分を知った上で組織を作る必要性。
芝原英司 ショーエイコーポレーション 代表取締役社長
「芝原さんはそういう考え方だから中小企業の経営者なんですよ。それだったらアメーバの経営を導入する意味がありません。中小企業、大企業になるために導入するのではないのですか」
と言われたときはさすがに頭に血がのぼり、けんか腰でいい争いました。
塾に入って以来、私は「なんのために会社を経営するのか」「頑張ってくれている会社の仲間に、どう応えればいいのか」ということを命題として自分に課しています。
【気付き】
今の延長線上ではなくて、今からどこに行きたいのかから考える、
これは大事です。目の前のものでないから、大きな目標を立てると歩みが一気に大きくなります。
うちも5月決算なので来年の目標も考慮してるのですが、やはり大きな目標を立てると歩みも行動も変わります。トップである以上目標を大きく立てる、みんなを巻き込む、鼓舞するなど必要なので、目線をあげる。
山邉裕佐 アシスト不動産販売 代表取締役社長
また、塾長に学んだこと、他の塾長さんから学んだことは私自身のフィルターを通さずすべての社員に伝え、思いを共有するようにしています。塾長に関する著書も、講話テープも、機関誌もすべてオープンです。
【気付き】
テープを聴いたり冊子を読んでもらったりなどスタッフにも共有する話はよく聞きます。大事なのはそういったことを少しずつ継続する必要性。弊社でも朝礼は継続してやっていますが、組織文化を作るには少しずつ少しずつ。