学力の経済学。本屋に行くとよく見かけます。
学力の教育分野と経済のエビデンスやロジックの世界が混じった本ですが、これは最高に面白い内容でした。
前に幼児教育の経済学に関する書籍を読みましたが、単純な費用対効果でいうと、幼児教育にコストをかけるのが最も成果を生み出す、という話で、その成果基準をどこに置くのかなんですが、仕事に追われ家族崩壊し路上で生活せざるを得なくなる場合になったことが成果になるとはいいにくいのは明らかな事実です。
学力の経済学にも同様の趣旨内容があって、幼児教育の費用対効果のメリットを書いていました。
私自身公文式やっていたので、コツコツ努力や我慢や辛抱には慣れ親しんでますが、これが慣れてない同年代を教育するのは費用対効果悪いのは一目瞭然です。そんなわけで少人数教室の内容や、ゲームをしてはいけないとか、宿題やったらお菓子あげるとかモノで釣ることの効果など、実に面白い。
今はこういった教育をうけるよりも与える側に意識が向きますが、売れている本だけあって全部あたってるように感じます。
ただし、教育成長の最終形態は自分自身が高い夢や志を持ち燃え上がり、行動を自らできる人間になることだと思います。
稲盛さん書籍にも、
「人生は、心に描いたとおりになる。二十年や三十年といった長いスパンで見ていくと、たいていの人生は、その人自身が思い描いたとおりになっている。」
「事をなそうと思ったら、まずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。それもだれよりも強く、身が焦げるほどの熱意をもって、そうありたいと願望することが何より大切になってきます。」
「寝ても覚めても強烈に思い続けることが大切」
「同じような能力をもち、同じ程度の努力をして、一方は成功するが、一方は失敗に終わる。この違いはどこからくるのか。人はその原因としてすぐに運やツキを持ち出したがりますが、要するに願望の大きさ、高さ、深さ、熱さの差からきているのです。」
「あふれるほどの夢を描け、人生は大飛躍する」
「大きな夢を描くこと。夢を持て、大志を抱け、強く願望せよ。」
など熱い言葉が並んでいます。
「仕事できるようになりたいです」→「今年1年で1人前になります」 言い切れるほうが絶対に成果が生まれる。
ここまでのまず決意、それに伴う行動を自らできるかどうか。会社は人なりなんですが、こういう人が1人もいないとたぶん半年で潰れると思います。