■ 同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録
GWなので時間もあるから普段あまりゆっくり読めないものも読んでみることに、というわけで『同和と銀行 三菱東京UFJ汚れ役の黒い回顧録』。
悲しいことに文中に出てくる「末野興産」や「尾上縫」さんなどの大阪を中心としたバブル時80年代90年代の固有名詞は、中学校のときの土曜日のTBSニュースくらいで見た記憶しかないわけで、そこからの複雑なやりとりや時代背景は田舎だとまるで温度感が違い、身をもって理解できていません。
ただ、この汚れ役で出てくる銀行側の岡野さん、ですが、今から20年前当時淡路の隣駅、大阪の東淀川区上新庄に住んでいて、この淡路支店であったり地域の場所となっている新大阪周辺地域や大阪第三ビルやらでの発砲など地域がまさに「そこにおった」のですごく興味深く読むことができました。
引退している父の仕事は金融でした。その姿を見ている分今でも金融に関する仕事やその話は興味がわきます。三つ子の魂百歳まで。
本の説明引用:『大阪府、大阪市の行政をはじめとして、警察、国税、そして芸能界までに太いパイプを持ち、バブル時代の関西圏に多大な影響力を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店取引先課長に着任した岡野義市の最大の使命は、その「同和のドン」の懐深くに飛び込むことだった―。これまで「謎」「タブー」とされてきた、メガバンクと同和団体幹部の暗部に切り込む超弩級のノンフィクション。』