やまもといちろうさんの質問と回答について。いい文章です。
「組織変革とはまず自分が変わろうとすること」
『経営者が、リストラされる社員の顔色を伺うようでは駄目だし、一方で人間味をすべて失って一方的に解雇通告をしたりリストラ部屋を作って押し込んだりするようではいけません。もうこれ以上、社員にとって会社にいても厳しい未来しか待っていないのだと、個々膝詰めで話す以外に方法はありません。そして、味方はいないと思って構いません。よほど物好きな弁護士でもいれば相談に乗ってくれるかもしれませんが、基本的に不振企業に誠意を尽くしてくれるような人はいないのです。悩んだって、誰も肩を持ってくれないのです。最悪、いまいる取締役だって会社に未来はないとなれば、うまくフェードアウトしたり、取引先に転職しようとしたり、ライバル会社に引き抜かれたりします。世の中、そんなもんです。』
世の中そんなもんです。
この言葉に凝縮されてます、そんなもんです。だって人間だもの。
経営者って大変ですか?とか経営ってどうやったらできますか?とか、経営の塾に行けば変わりますか?とか、社長さんはしんどいのですか?とかいろんな質問をいろんな方から受けますがどう答えたらいいのかいつも迷います。経営がうまくいけばいいですが、いかなくなるととんでもない方向に落下しそうになりますし、誰も助けてくれそうで助けてくれないのが当たり前の常識。最後の最後は自分が歯をくいしばってとことんやりきるところまでいかないと、組織変革などできるはずがないんです。
一方やると決めたら、とことんやり切ることができるのが経営者でもあります。
残業代とか当然としても土日に出社要求できますし、パートナー会社さん、取引先さん、家族など巻き込めるならどこまでも巻き込むことは力があればあるほど可能になってきます。その分負荷をかけるかもしれませんが、うまくいけば倍返しするなど約束手形を切ってでも事業にぶっこむことも可能です。そんな力のあるなしも含めて、人生の侘びさびを感じるのも仕事の醍醐味、ではないかと。
ふとしたときに読んでも本当にいい文章です。こういった文章を書く根底の経験があるからこそ、やまもといちろうさんの意見と言うのは正論で筋が通ってるなと感じるのではないかと。