ゲンバ男子が出たので買ってみた。
さんそうかんで「ゲンバ男子」として製造業で働く人をクローズアップしてたのは知ってたのですが、まさか書店で発見するとは思ってなかった「ゲンバ男子」。立ち読みましたがいいです、工場でバイト経験があるものとしては、この製造業などの工場の環境をまず知ってほしいですし、あの音や匂い、ゲンバの香りはなかなか一回実際に仕事しないとなかなか伝わりません。
そのなかでも「鉄に語り、鉄の声を聞く」
このキャッチは秀逸です。竹中製作所の寺岡さん。
ネットやITの仕事なのでベースにある考え方は、こういった手で行う仕事をいかにして工夫を行い機械化で済むように設計したうえで、人が行うことは危険度の低いことであったり、環境があまり悪くないこと、ミスがあっても最後にカバーできるチェックの仕事など、という発想があります。当然そちらのほうが究極的には企業生産性も高くなるし、品質もよくなるという発想です。
ただ、納期がタイトだったり、改良を行ったり、試作の仕事だったりと機械でカバーできない仕事はたくさん残りますし、今後はそういったことは変わるわけもないと思います。(企業規模とかシェアとかの問題は別にして)なので、単にかっこいいとかではなく、まさに長年の経験で「鉄の声を聞く」ことのできるくらいまで熟練度が上がるわけです。
webを仕事にする以上、クライアントが製造業の場合にはそういったゲンバの工場で働く人にいろいろ聞いてみたいですし、そのゲンバで作るものの完成品もまたサイト作成や改善には活きます。ミーハーで見るもよし、ですが、ゲンバ男子の本は現場の方がすごく伝わる、参考書です。