重版出来6巻出てたので即買しました。大好きです重版出来。
重版出来 = 本が売れて売れて嬉しいので本を刷りなおします、という意味で、作家さんや編集者さん、本屋さんなどにとって「重版出来」と聞くだけで「うふふ」という言葉です。作家さんは自分の本が売れると言うことは市場に認められたことだし、本屋さんは売上に繋がる、編集者さんはどうやったら作家さんの作品が売れるのか、またどういう広告や本屋さんにお願いすればいいのかなので、自分の作品ではないものの市場や本屋さんに認めてもらうための仕事の結果が重版出来に繋がるんです。
そんな重版出来の裏側を書いたのがこの本です。編集者さん、とはイメージわきづらいのですがWEBの仕事も(個人的に)にている部分が多くて、すごく感情移入できます。自社開発、自社メディア、自社完結なら関係なさそうですが受託開発、受託になると顧客とwebを使うエンドユーザーの視点は必須の中、顧客会社の意向は当然大事としつつ納期ある仕事の折り合いつけないといけません。
重版出来6巻に出てきますが、漫画家巨匠が「うちでアシスタントして独立、独り立ちするのは寂しいけれど漫画業界みたらそんなこと言ってられない。だからこそ、背景だけとか出なくて1ページ丸ごとアシスタントに任せて成長しやすくしている」などの言葉、深いんです。短期的な利益と長期的な利益、そして業界を考えたときにどうあるべきかは難しいですが上に立つ人は下に受け継がないといけない。
不惑40はまだですが、少しずつその感覚はわかります。重版出来は毎回楽しみです、次は来年春頃だそうで。諸兄にも本当におススメでして、編集の仕事はマンガの本質を崩してはいけないんです。手前味噌ですが、web制作をする際には顧客の強みや競合優位性はまっさらに見たり考えたりしながら、顧客のよさを最大限に引き出すような意識をいつも持ちます。それはコックさんだと食材そのものの素材のよさを最大限にいただけるような、そんな意識です。いつもそんな意識だからこの重版出来の内容にいつも激しく同意してます。いい本です。