この本は読んでみて、びっくりするようないい感動がありました。なんというか、最後の部分にそうきたか、という感動。
事実は小説より奇なり、なんですが、山崎豊子さんの小説など実際に見た話のようなくらいにその完成度合いが高まると、小説は最高に面白みが増します。この本も小説ですが、ビジネス小説なので次にどうなっていくのかがミステリーのように入っていきます。ビジネスでは表面的な部分だけではわからない、意外性のある裏の面を感じる場合が多々ありますが、そこを一刀両断しているように思います。正にビジネス、というべき本。
社長、というタイトルがついているので社長目線での読み方をしてしまいそうになりますが、全くそんな陳腐なものではありませんでした。
意外性も、内容も、登場人物像も見事で最近読んだ中では最もいい作品だったと思います。
☆5つつけたい作品。本の太さにちょっとたじろぎますが、3時間で十分読めました、早く続きを読みたくなる本はほんとに本の楽しさを感じさせます。