採用であったりインターンなどもあって、面談する機会があります。今年の夏もインターン生がやってきて会社で職場体験を行うのですが、意識が高い学生さんと話するとなかなか面白いのといい気付きがたくさん生まれます。
そこでこんな質問。
『今までで最も仕事してよかったと思えたことは何ですか?(学生編)』
質問者は、
・年齢は19歳
・バイト経験・仕事経験はゼロ
・学校はまじめに通っている
・夏休みからインターンで学ぶぞ、意欲が高い。
さてこのインターンからの質問に対して何が正解なのか??
大前提で、同じ質問でもインターン生からなのか、うちのスタッフからなのか、取引先との食事などで話す質問なのか、によって異なると思います。スタッフには「スタッフみんな頑張って会社が成長してることが嬉しい」が正しい気もするし、取引先なら「OOさんのような取引先との縁が増えてる」が正しい気がします。
また少し考えれば、スタッフなら「おれ、会社に必要なんですか?評価されてるんすか?いなくてもどっちでもいいんですか?」のようなきっちり賞賛を求めてるような気がしますので、こんな回答がええかなと思うわけです。
そういうわけでこの学生さんの質問に対してはこうです。
「OOさんは、仕事したことないから顧客満足とか会社成長とか、たぶんイメージわかないと思うし、インターン来てもなかなかわからないと思う。
ぼくが仕事でよかったと思うのは、顧客満足とか会社がよくなるなどももちろんあるんやけど、もっと別のところにあると思います。
それは、自分が自分でメシを食えるようになったと確信したときかな。
ゼロから手に職つけて、お客さんや先輩に怒られながらも自分でこれで食べていける、と言う技術や経験を身につけれたと客観的にも主観的でも確信できたときが最も嬉しかったかな。そうすると、今まで親に迷惑かけてすねかじったけど、ようやく親孝行できたり他の人の分も面倒見れるようになったりなどができて、大人になったというか、一人前になったというか、そんなときにビジネスマンとしてやっていける、そう感じたときが最も嬉しかった気がする。
技術を完全に身につけるとかではなく、自分が一人前になった瞬間かと。」
こんな回答。
どんな職業でも一人前になっている人がいればそうでもない人もいます。職業や職種が違っても一人前で仕事をして、生活をして生計を立てる人は仕事に誇りや譲れないポイントがあって、そういった部分を自分もプロとして一人前になったと確信できたらきっと自立できるので幸せだと思います。具体的な夢目標もいいのですが、まずはそこを目標に仕事に取り組めば、きっと先輩の仕事との差異が見えるので、技術も当然のことながら仕事のディテールや姿勢などの足りないものが見える、そう思うんです。
質問を受けた場合、ちょっとその質問の意図を面談ではよく気にします。
質問 「残業あります?」 → 「残業大好き!な人は少ないけど必要に応じてあるよ。けど寝袋はないよ。」
質問 「女性比率高いですか?」 → 「まあまあ高いかな。けど男性もいるよ。」
質問 「飲み会は強制ですか?」 → 「強制ではないけど。自分主役の歓迎会にはせめて参加してね」
などなど。何を期待してもらってるのかな??と感じたりもします。この質問だと、たぶん飲み会、嫌いなんだろうな、とわかるので。
そういえば、前に孫正義さんの弟の泰蔵さんのブログで秀逸の内容がありました。学生さんから受けた質問に孫さんが答える内容です。
「皆さんにおうかがいしたいのですが、皆さんがこれまでに経験した最大の失敗ってなんですか?もしよろしければ目もあてられないようないちばんひどかった失敗を教えてください」
→ これに対する答えが素晴らしすぎる。
参考:http://taizoson.tumblr.com/post/20741440249
→ 失敗ですらも人生を彩るスパイスです。
質問にはその意図があります、だから質問を受けるほうも磨かれるし、必ず時間をとってこういった雑談しながら、夢多き学生さんがうちでさらに大きな夢を抱き羽ばたいてほしい、そんな手伝いをできるような方法を模索してます。せっかく縁あってきてもらうからには。そんな想いでうちではインターン受け入れをしています。その場で内定出せるような優秀で意欲の高い人材がやっぱりいますので、今年も楽しみです。