前川製作所さんの、『世界を変える「場所的経営」』。
前川製作所さんの独特な経営手法であったりその展開などが書かれていて、前川製作所さんのいろんな本の中でもまた特徴が大きく出ているような本の内容です。いくつか抜粋すると、前川製作所は競争の中で勝ち上がるという発想はまるでなく、生存して生きながらえるにはどのようにすればいいのか、そのような発想の中で経営活動を行ってきた・・・というくだりの部分があって、その部分には非常に共感があります。シェア1位といってもそのタイミングでのシェア1位であって、時間と共にサービスも品質も陳腐化していけばその1位も2位になり3位になるのは当然の話、とすればサービスを行い製品を開発し、企業が生存するということを前提に考えれば1位2位などは結果であって、それよりも市場のニーズとニーズを満たされない製品をみて改良を加えれば自然と世に受け入れられる発想です。
競争では戦い傷つきますが、共創することならお互いに切磋琢磨していいものを作り上げていけばいい。