言葉が魔法に変わる話。
ある痴漢の多い地域で、何とかして痴漢を減らす方法がないかということで、立て看板を設置したのですが、「ちかん注意!」だとなかなか効果なかったので、「おかげさまで痴漢が捕まりました」にしたら減ったという話。
ちかんはあかんですが、痴漢者からすれば「ちかん注意!」だと、注意されてもしますよ、そりゃ、となるわけです。そこで、「おかげさまで捕まりました」なら、事例実績もあるので警戒心が増えてこの場所でしたくなくなる、というわけです。ポイントは痴漢を減らしたいから被害者側の啓蒙を行っても難しいんです、スマホしてたり電話してたり傘さしてたりずっと警戒できません。なので、痴漢する方に刺さる言葉を出したわけです。
ブックオフの主婦でパートタイマーで入社して、社長にまでなった橋本さんが、「お売りください」というキャッチコピーを考えたそうですが、まさにこの目線ですね。本を買取します、は本屋の目線、お売りくださいはお客さんの目線。言われればすごく納得ですがなかなかこの目線をぱっと作りづらいのも事実。
最近トイレによく「きれいに使っていただいてありがとうございます」と貼っているのをみますがあれも同じ。かと。
そういえば最近、「零細企業の資金繰りや会計面でお役に立ちたいんです!」と話されていた方の営業の話を聞いたのですが、確かにうちは大企業でもないんですが、零細企業と言われると・・せめて「中小企業」とか「ベンチャー企業」とかオブラートにしてもらえるほうが・・というのがあったのでふと書いてみました。
■ アイアム社長
FM802でたまにかかっているのですが、守らないとあかんものもいっぱいある社長が聞くと「そやそや」と感じます、日本フルハップはいらなあかん気にもなります。こんな聞く人にすっと入る言葉を使いたいものです。