成り上がり~金融王・安田善次郎を一気に読破!
金融王と呼ばれてさぞ豪快な生き方だったのかと思いきや、富山の田舎から江戸に丁稚奉公で仕事を始めて銀行をつくるまでになった。みずほフィナンシャルグループの創業者ですが、本の大半が銀行を作るに至るまでの話で富山から江戸に出るまでの幼少期や、江戸に出た後事業が軌道に乗るまでの話が非常に興味深い。
善次郎さんの、できることをコツコツと積み上げて信用を積み上げていく仕事のやり方や、生き方の指針は本当に参考になると思います。信用があれば後にお金はしっかりついてきます、逆にお金ばかりを追うと信用がついてこないということになりかねません。大きな失敗もしてしまいますが、両替商や金融を通じて国のために社会のためにどうあるべきなのかを考えて実行して進めていったことなどは、仕事の価値観として本当に参考になります。最初から善次郎さんの生い立ちを知らなかった分、最後は悲しくなりましたがそれでも読み終えた後、元気が湧き上がってくるような本です。