■ 僕は自分が見たことしか信じない-内田篤人
タイトルからしてちょっとインパクトのあるタイトルですが、サッカー日本代表の内田選手のいろんなエピソードなどをまとめた本。
かわいいとかかっこいいとかではなくて、純粋にサッカー選手でシャルケというドイツでも名門でレギュラーとして試合で活躍しているのですごい選手なんです。その活躍までの話やワールドカップでの話などが入ってます。
そして読み終えると内田選手のハートの強さや素晴らしい選手像が浮かび上がってきます。サッカー選手もいろいろなので、「ブラジルワールドカップは優勝目標です」と言い切る本田選手もいえば、内田選手はそういった言葉を発さないですが勝ちたくないわけではなく、勝ちたいに決まってますがそのためには必要なプロセスだったり練習だったりトレーニングが必要なので言霊を発して自分が追い込むようなことはあえてしない、タイプなわけです。極端なリアリストでもありますが、スポーツ選手の中ではこういた選手も多いので、何となくわかります。
それを置いておいても、内田選手がいろんな人や先輩などからいい影響をしっかり受け継いでいるからこそ、プレーや結果が認められ今の活躍があるんだなとしみじみ感じます。人は生きていけば必ず誰かに出会い、何かの影響を受けて生きています。そしてお礼を言いたいなと思っても、そのお礼を言える方にすぐ会えないのが普通のこと、私自身もいろんなことで頭を打って失敗して先輩に助けてもらってますので、感謝の気持ちがたくさんありすぎるぶん本当にわかります。
といっても、いざ偶然にその方に会っても恐縮してしまいそうな気持ちもあるので、「その節はありがとうございました」なんか言っても、「本心から思ってない御礼言われても気持ち悪いからいらんわ」と言われそうな気もします。そのへんの距離感が難しいのですが、ほんとはたくさん感謝してます。