潮垢離ではなく水垢離です。
潮垢離(しおごり)は最近扇ヶ浜でもよく言われるようになったのですが、潮垢離は、浜で海水を浴び、けがれをはらう儀式のです。垢離とは神仏に祈願するために心身を水で浄めることで、その行を「垢離を掻(か)く」といいます。川で行なう場合は水垢離、海では潮垢離、温泉では湯垢離といいます。プールならプール垢離でしょうけど、そんなものはありません。
身を清めてから旅立つというのは何でもよくありますし、神社でも龍神さんの口から水が出て手を洗うようの手洗い場があったりするのも一緒です。手水舎で手を洗い口を洗い、まず最初に不浄の手である左手を洗い、右手を洗うというならわしも一緒と思っています。冷水を浴びて身体の穢れを払い身を清めて、熊野三山におまいりするというものです。和歌山県西牟婁郡上富田町岩田、稲葉根王子のすぐ近くの頓田川沿いなのですけど、昔はなかったようなですがいろいろ変わるものです。