営業テクニックとかでミラリングとかペーシングとかあるのですけど、お客様との距離を縮めて信頼関係を築くテクニックみたいなやつで、ミラリングは鏡のように手の位置、姿勢、お茶を飲むタイミングなど合わせるものです。ペーシングは相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせるテクニックですけど、あれ嫌いなのです。昔からガムシャラにしかやってない身分なので、叩き上げの丁稚奉公からやってる身分からはしょうもない小細工いらないから、全力でばしっと来てくれる方がすごく気持ちよくて、しょうもないのは嫌悪感が生まれるのです。
自分はもっとスマート経営者的なものかと何となく思ったことありますが、地べたからの叩き上げリスク100%取って進むオーナー経営者の部類だったので、時には旧友の親交を懐かしみながら営業活動もあれば、経営者の会や集まりもコロナ禍からようやく戻ってきたので参加だったり、トラブル系に巻き込まれそうになったり、どうみても無理だろうというような相談系の解決方法を提示したり、採用面談したりなどなど、人事も営業もフォローも遊びもなんでもできることは頑張っていく八面六臂の働きだし、「報告は金曜日まで!」とか自分でタイトスケジュール組むのでひーひー言いながら仕事をすると、めちゃくちゃハードだったりしています。これは、叩き上げオーナー経営者あるあるのだと、人に指摘を受けてようやく自省しました。
言った以上はやらないといけないし、しょうもないもの出すのは嫌だし、期限は明日だし、みたいな繰り返しが永遠続くのですが信頼だけはしっかり貯まるので、中長期的に物事を見ればほんの小さな成功だと思ったりもしているわけです。従業員が大ミスしても頭下げるのも責任取って金銭解決も結局自分でやるので、見栄も名誉もいらないからまあこれはこれで大手企業と違って楽なような感じもします。そんな立場からは、営業テクニック系は知ってますしたまにでるかもしれないですけど、逆にされる側になると従業員とごはん食べる時にミラリングなんかされると嫌悪感で一気に飯がまずくなり、実に気持ちが悪いのです。
気にしなくていいから飯はうまく食ってくれ、と心から思っています。
自分頼んだ料理遅いけど、遠慮なく熱いうちに食えよ、が心からの本音です。会社を最後責任取って守るのが経営者、株を売って事業譲渡するのはオーナーですが、一緒だし後50年は頑張るので嫌なものは嫌と素直に言って、余計なストレスはためないように、です。