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お天道様(おてんとさま)が見ているという判断基準

最近ご朱印集め始めましたが、このご朱印集めとても楽しいのでもっと早く気づけばよかったと思っています。
おしゃれなご朱印帳を手に入れまして、会社の近くなら大阪天満宮さんとか桜宮とか、田辺なら蟻通神社とか闘鶏神社とかでご朱印もらうんですけど、どの神社もなかなかかっこよかったり、夏限定とかやってたりして趣味心をくすぐられるんです。桜宮は用紙が桜カラーでまたこれおしゃれ、とかあって、ちょっとした遠出した際に近くに神社あれば「商売繁盛・健康安全」を祈りながらもちょっとご朱印もらったりできるので、遠出も楽しくなったりするわけです。

神社でいえば、天神さんや八幡宮さんとかいろんな種類があるし日本は八百万でもあるので、おいなりさんのとなりに天満宮さんもあったりなんかでいろんな神様があったりします。熊野なんかは神仏混合なので神さんも仏さんも一緒でその山々がご神体というのもあったりなのでして、その中でも神も仏も一緒に考えてみれば「お天道様が見ているという判断基準」なんかは小さい子供も大人もすごく納得できるものなのでは、と思っています。子供のときからそういう教えを受けたからかもしれないのですが。

昔の話ですが、うちの会社でこんな話がありました。

創業3年目に社員を1人残して、全員が退職する危機が訪れた。顧客の40%を失い、売り上げも30%減少した。企業成長や顧客満足を追い求めるあまり、社員に対する配慮が欠けていたことに気付いた。反省から社員とも顧客とも、長く良好な関係で成長していこうと、「ハッピートライアングル」を会社理念にした。

参照:経営危機から生まれた「現代版三方よし」
https://bplatz.sansokan.jp/archives/3170

いろんな反省しきりなのと、この事件があったから最後の最後はどこまでも自分1人でリスクも責任も全て負うハードメンタルが身についたというので、割と感謝していたりするのですが。

退職した社員たちには後足で砂をかけられたのですけど、そのときの顧客などの周囲の反応は本当にいろいろあって、明らかに裏切った社員と内通してたじゃないですかというメールなどあるのに、
・退職した社員たちの裏切りや行動は全く知らない、と最後までしらを切る顧客
・経営者であるあなたの責任ではないのか?という顧客
・申し訳ないけど力になれない、と苦渋の判断を見せる顧客
・ヤクザっぽい人連れて会社に乗り込んできた顧客
・電話越しに「お前が悪い!」と怒鳴り続けていた顧客

経営なのでこういうことは日常茶飯事なのですけれども、弁護士だから税理士だからとか職業関係なく、社長だからとか取締役だからとかの役職でも倫理も道徳も関係ないのだなあと痛感したことを覚えています。この経営倫理的なものが明らか欠けているのではという方々を、あれから15年近くなった最近偶然見かけたのですけど、会社自体が消滅している、もしくは事業縮小撤退している、などのようでWEBサイトも会社名も消えているケースが多々あって、何ともいいずらいのですが長い年月経ればいろんなことはあるべき場所に落ち着く、と思っています。

これは決して自分が正義なのだ、ではなく、ミスもあったし失敗も経たけど反省も繰り返し改善を行い、経営を真摯に学び「いつもお天道様(おてんとさま)が見ているから恥じない行動に専念するで長年やってきたから、今やれていると思うわけです。ビジネスは熾烈な戦いの場であるのですが、あくまで自社の業務やサービスを改善し選ばれることが目指すべきことで、相手を騙し出し抜いて損害を与え批判し搾取することが経営では決してないと思っているわけです。

1年2年なら話は別としても長年繁栄をしていくには、「お天道様(おてんとさま)が見ているという判断基準」、そして、誰にも負けない努力を重ねることが大事だと、急に盛和塾の教えになりましたが、結局価値基準はここにあります。ほんのちょっとだけの短い期間なら才覚と時流に乗れば何とかなるとは思いますが、長期的にはなかなか難しいでしょうし、結局は本人の資質というか性格というか、そういった事柄に左右されていくのではないのかと思ったりしています。ただし最近気付いたのですけどその長期的な実行が非常に難しい、「誰にも負けない努力」業務終わってからでも勉強したり、いろんな実験したりなどの努力なのですがまだまだです。

15年も最前線でばたばたもがいてやってるからそういったことが小言のように言わなくても何となく感じたりわかるものです。半年研修も続かずにうちを離れたスタッフがいて、ちょっと知り合いの会社に転職したと聞いたのですがそこでも半年持たなかったと聞いたりして、これも何となくとか明確なものでもないのですけど、統計的なデータとして蓄積されていくのでさらにまたカンが磨かれるのことはあります。これも決して自分が正義なのだ、ではないです。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。

平清盛が太政大臣になってから壇ノ浦で滅亡するまで実は15年ちょっとくらいの期間なんです、盛者必衰盛者必衰です。

ちなみにヤクザっぽい人連れてきた会社さんはまだしっかりありますが、
・ビジネスモデル的に大家業なので人がどうこうではなく継続可能という部分と
・昔からのファミリー企業で大家業なので、身内だけでやってるから他人を雇用しないしヤクザな人は社外にいるだけ
などなどということで、これもこれでしっかりといい学びになるわけであって永続的発展や全従業員の物心両面幸福追求を目指すとはちょっと違うような気もしますが、人は人、自分は自分です。

長期的には素直で性格いい人が残ると思ってて、食事で店員さんにも明るく接する、整理整頓ができてきれい、誰にでも優しい、ただし自分で決めたことは絶対にやり通す、世のため人のために尽くすことができる、など、仕事ができるから人がいいとかでなくて、人がいいから仕事も人間関係もトラブルもクリアするなど物事うまくいくのでは、みたいなことを思ったりしています。結局は経営者としての自分の器を大きくする、自分を研鑽する、これに尽きます。

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自己紹介

趣味はマラソン、サッカー。よく走り、よく蹴り、よく学び、よく仕事し、よく経営する。

常に明るく前向きに、夢を希望を抱いた経営を。

勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。人間の大切な徳。徳である限りこれを積むには不断の努力がいる。

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