傍目から見た場合の楽な商売はあるけれど

20代の時に警備員のバイトをしていたときのことですが、年に1回くらい警察OBさんが警備の心得のようなことを話してくれる機会があったのですが、OBなので警察事情など詳しく言ってくれるものの時々話が長かったりなどでくどかったものの今でも覚えている話があります。警備員のバイトなので20代若者いますが50代、60代もいるわけでなかなか面白い話も多く、
「みなさんは逮捕しなくていいんです、逮捕なんか素人ができませんし逆に投げられたり反抗されて殺害されるなど危険なこともあります。犯行や何か悪い人がいた場合には警察にすぐに連絡してパトカーが来たら犯人も逃げていくのでそれが最も大事です。繰り返します逮捕なんてできないですから」というような悪人逮捕は無理だと諭してくれてたのを覚えています。

警察の仕事が楽とかそんなことは全くないですし、事件起きないと何もしないとも思えるのですがやっぱり海外旅行なんてできないわけで、
「ようやく休みが取れて奥さんと旅行で青森着いた途端に、警察署から連絡あって戻ってこい命令。トンボ帰りでまた大阪戻ってきたけど、まあ警察はそんなものです」さらっと話していて、責任重大、市民を守る仕事は本当にそんなものなのです、警察官の皆様には頭が下がります。緊急事態発生時を考えたときにこのような仕事は多々あります、震災の復旧に携わった方たちなどもそう、電線とか電気とか線路とかインフラの方なども同じくです。人が休んでいるときに人のために働く人がいて、生活を守り支える人たちがいます。

求人サイトなんかで9時30分～18時30分で土日祝日完全休み、年間休日120日とかの労働条件面だけしか紹介しない求人いっぱい出てたりしまして見るたびに、なんか嘆かわしく感じることが多々あります。そんな中でも身を挺してでも働く人がいて危険な仕事に従事して、夜な夜な業務に取り組む人がいるわけで。「世の中で一番楽しく立派な事は一生涯を貫く仕事を持つ事」福澤諭吉さんがいいましたが、年を重ねると警察官も体力が大変になるなどははたから見てもわかりますし、ハコヅメという漫画は会社に全巻ありますけど、その警察官を経て漫画を描いているハコヅメ読むとなお感じます。

はたから見たら楽な商売、必ずどこかで誰かが支えていると思うしライトが当たらない人や場所や職種の方がいる、だから楽になる、そう思います。仕事ってこんな感じ、アイアム社長。