松下幸之助さんは「おやじ」と呼ばれていたようでして、そういう書籍があって読んだことがあります。社員からおやじと呼ばれる社長ですが、呼ばれ方や呼び方で関係性がなんとなく推測できることがあります。
あとは本田宗一郎さんもおやじと呼ばれていたような、ヘマやミスをするとおやじのスパナが飛んできたみたいなエピソードなのですけど、まあ社員との距離が近かったんだと思います。信頼関係という言葉がありまして、社内でも社外でもこの信頼関係で成り立っているものが多く、郵便ポストに入れたら手紙が届くのは当たり前みたいな信頼関係です。
この信頼関係があればコミュニケーションコストが短縮されるので、仕事に対しての信頼が大事であってコミュニケーションコスト削減しないと永遠に説明義務が発生してしまうわけです。信頼度低いと説明を繰り返し確認が度重なり手戻りも多く、ミーティングも多く設定するという生産性が低い業務に陥るわけです。1を聞いて10を知るくらいに考慮して、長々したコミュニケーションを取るよりも1聞いただけで全て完了までの道筋を立てて実行を行えばコミュケーションコストは最小限に抑えることができ相互にメリットだったりします。
これは社内でも言えるのですが、何かを行ったり実行する際に何から何まで説明を要する人と大枠を把握して動く人に分かれます。そして、大体の場合何から何まで説明必要な少数の人のために時間の80%くらいを無駄に使わないといけない、という肌感覚もあります。これは経験則上なので最初からそういった「説明がないと動かない、動けない」人を採用したミスと教育指導でのミスもあります、またグレーゾーンを自分の解釈で把握できない思考力の弱さもあるのですけど、目指すべきところは「おやじが言うなら間違いはない、細かいことはわかってないけど信頼して行動する」境地、そんな信頼を受けうる器を持つこと、と思います。
全員ではないですけど、信頼関係がある社員が言うなら「全部理解できてないけど、行動するわ」というケースも多々増えてきています、もちろんその逆で根掘り葉掘り聞いて質問攻めにして最終的に「無駄なのでやめたほうがいい。ぼくは行動しない」というケースもありますので、全ては過去の結果と行動が起因してしまうわけです。おやじが言うならやるわ、そんなのがいいんです。