ストックデールの逆説というのは、ビジョナリーカンパニーに出てくる一説の話です。
逆境を克服する企業の経営陣が持つ二面性のことを「ストックデールの逆説」と呼びます。
ストックデール将軍は、ベトナム戦争で捕虜となり、8年間の捕虜生活で、20回以上にわたって拷問を受け、いつ釈放されるか見込みがたたない状況を生き抜いた方で、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはいけない、という現実主義者でもありました。自分は生かされているわけで、生きているという主体的なものではない、というような発想をもつことが大事のように思います。
ヴィクトール・フランクルの夜の霧、にすごく類似してると感じたのですが、いつか必ずここを出ることができるという楽観主義者は失望のうちにみるみる衰弱する、という文章があります。
これは経済用語なのかビジネス用語なのかわからないですが、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」にすごく似た表現じゃないかと。
この人生をどう生きるのか、というのが通常の発想であれば、人生はいったい何を求めているのか、なぜ自分はここで生きているのか、というようなものです。
ヴィクトール・フランクルのように、かつては自分も試験に落ちて自分に打ちひしがれていた時期が数年経験した、という事実があったので、この発想はすごくしっくり来るのです。その意味では究極の楽観主義でもあるものの、究極の悲観主義でもあります。
聡明で明朗でモチベーションも高く活発な人ほど、内面世界での葛藤や自己矛盾や拷問のようなひどいことで真摯に見つめる機会がないので、簡単に折れたりもわかります。
ちなみに、なんとなく調べたら自分で書いていました、記載したのは「2020.04.16」コロナ禍が始まって、谷町線には平日午後電車乗ってるのは1車両に私だけ、のようなゴーストタウン上になっている大阪を、ただ1人営業活動をしていたときです。
臨場感しかありません。社員はリモートで家に置き、自分は戦場で戦っていたあの頃にも同じようなことを思い書いていました。