有名な達成へのモチベーションに関する、アトキンソンの公式があります。
アトキンソンは動機(モーティブ)と動機づけ(モチベーション)を区別して設定しています。
動機づけの強さ=
本人の達成動機の強さ × 成功の主観的確率 × 成功報酬の価値の高さ
簡単に言えば3つの要素の乗算というものです。
サッカー上手な子や選手なんかによく出てくる「負けず嫌い」なのですが、これはあらゆることに通じるように思いまして、ゲームでもそうですし、一緒にランニングするとかフィジカルトレーニングなんかでもあいつに負けてたまるか精神が強く前面に出てたりすると、結果として「本人の達成動機の強さ」が出るように思います。あいつには負けたくない、とか、私が最強発想なんかもそうだと。これは人間本来のものにはなるので、どう強化するなどはいろんな手法があるんでしょうが、大人になって形成できるものでもない感じだけは想像できます。
司法試験受験なんかと失敗を何度も繰り返す部分なんかは、2つ目、3つ目の、成功の主観的確率 × 成功報酬の価値の高さ になりまして、「やればできる・必ずできる」自己肯定感の向上だったり、合格したら手に職になるとか食いっぱぐれがないなどもこの成功報酬に近いものです。
自分のことは分析できますが、逆にチームつくりの際にこの公式を如何に活用していくか、これはすごく大事だったりします。
できる喜び、挑戦して勝ち取る楽しさ、サッカー、水泳、野球、虫取り、運動会、将棋やオセロ、学校でも何でもこういった能力を強化することができるのです。サッカーの小さな大会なんかも正にこれで、大会好きな理由もこれです。試合もやるからには勝ちたいし優勝したいし、できなかったら悔しいから次頑張る、この繰り返しです。
サラリーマンのときなんかは、できる人になりたい、というのが動機付けの強さでしたが、「上司からあれこれ後出して確認とかされたくない、報告できることいろいろやって信頼されて自分の思うように仕事進めたい」というのも大きな動機付けでしたし、「私の力では及びません」など絶対に言いたくなかったなんかも動機付け。とか言うことを勝手にトライアル&エラー繰り返してゲームのように楽しんでいたような。結局やるんなら楽しまないと損損というのは、自分の思う「本人の達成動機の強さ」です。