子孫のために美田を買わず。
⇒ 子供や孫たちのために、わざわざ財産を蓄え、残すようなことはすべきではありません。結局は自立心を失わせることになり、弊害があるからです。
経済や政治などの成功者にとっては、次の世代にどのように財を継続していくかは大きな問題かと思います。そのために、美田を残すべきではないというのがこのことわざ。
そして、100億の金を残すより100人の社長を育てる、かの有名な前川製作所の独立法人について昭和時代に書かれた本です。
>前川製作所
前川製作所といえば産業用冷凍機、コンプレッサをイメージしますが、組織的には独法という仕組みを取り入れています。
独法といっても、富士電機から富士通ができたとか、日立鉱山から日立製作所ができたとか、そのようなことは昔から当然のようにありました。ぱっと読んだ印象はアメーバ経営に近いといえば近い、生態系なども参考にしているのはこの独法もそうなので。
あと人材育成に関して20代の若者に外国企業の社長を任せたりするのですが、育成の根本は権限委譲、というのはよくわかります。「かわいい子には旅をさせろ」ではないですが、権限を委譲しつつ方向性を示したあと、任せていかないと成長は絶対似ないと感じます。自分の経験を振り返ってもそうなので、それが独法の根本にもなっている、かに感じます。
前川製作所はここからまた変化しますが、その前の昭和の部分をしっかり理解できたので変化が見えます。
これはまた面白い、点でなくて線で見る感じでしょうか。そういえば、ビジョナリーカンパニー4を読みましたがこれも同じ、点と線がくっきりします。