ネットの分野いう選択は正しいのか?
少し前ですが学生のときのサークルの後輩に会ったので、いろんな話をしていました。
転職を考えているとか、ネットのビジネスは憧れるとか、そういうやりとりがあった中で何となく話したのはこのような感じの内容でした。
スキルアップに転職というのも選択肢としていいのですが、表面的な部分だけで見ると転職市場に流されるだけの気もします。エンジャパンの「転職は慎重に」です。
ちょっと採用などでも話す内容なので抜粋します。
インターネット自体はビジネスの中心として活躍できるものでもありますが、このインターネット自体をどのように考えるかによっては社風に合うことと合わないことが出てくるはずです。若い人材が活躍できる土俵がインターネットと考えられていますが、そうではありません。別の業界や世界でも若い人材が活躍しているので、何もインターネットだけが活躍できる土俵ではないわけです。
しかし、インターネットを既存のビジネスに組み合わせることで数多くの無数のビジネスが発生するわけです。
物事を探す行為に焦点を当てるだけでグーグル、という新しいプラットホームもできたわけですし、インターネットにどっぷり入っていくことで新しいビジネスの視点もどんどんと広がるわけです。その可能性は限りなく広がっていると考えてます。このインターネット自体をただのビジネスのツールとしてみるのか、モノづくりの人間としてネット自体のルールを理解したうえで自分の作り出すモノ自体が愛着を持って向上させて、そして世のため人のために役立つ、そういったことも満足を感じるのなら、クレアネットは最高の環境になることでしょう。
ただし、何となくインターネットは楽しそうだから、だと正直辛くなるかと思います。
知り合いの会社の社長に聞くと、社員が入社して1人前になるまでは3年かかるそうです。別の業界ですし、かなりの大きな会社でもあるのでしっかりした研修も行って人を選抜した前提での発言です。もちろんその人の能力や努力もあるかと思いますが、1人前になるまでにしっかり教育を行いサポート・フォローを行い育成しても3年かかるとすると、何となくではスタートしていくととてもではないですが後で後悔することになるのでしょう。
自分の人生を真剣に見つめなおしたうえで、本当にインターネットでの仕事をしたいのか、そしてそのキャリアが自分にとっての人生のプランに添うのか、添うように自己を変化できるのか、一度じっくりと見つめてほしいと思います。
転職によって、今までの仕事を変化させること自体は悪いことではありません、むしろ成長を目指して進むことはいいことでもありますが、今まで10年間別の業界で培った能力や経験を投げ打って30歳過ぎてネットの世界に来るというのはあまりどうかと。それはその転職自体によって今までの業界での人材の喪失でのサービス低下もありますが、そこから努力を行ってネットの技術や経験を積むことは大変ですし、並大抵の努力では太刀打ちできないと思います。それなら今の環境からそのまま努力を重ねたほうが、自身と社会にとってもいいような気がする、というのが率直な意見です。
私が今から「カンボジアのマラソン選手になる!」というくらい、みんなが止めてもいいような事柄の気がするのですが・・。
逆説的ではありますが、私がマラソン選手になる!と言えば、誰もが「何で???」と聞くはず。同じことを面接でも聞かれるのは当然なのです。一度や二度の話では正直全てわかるわけでもないので、もう少し膝を突き合わせてじっくり話をしたいこともあるのですが、それも難しい。今も昔も「難しい」という意識は変わりません、けど面接は難しいと思いながら行うことと、5分でわかる、と思いながら採用を行うのではまったく違うので「難しい」と思いながら行ってます。