年輪経営というのは、年輪のように毎年毎年年輪のように少しずつ太く強くなっていく経営のことです。木は数年だと細くて台風などの災害でぽきっと折れることもありますが、風雨にさらされながら暑い季節に寒い季節に耐えて年を重ねると年輪のようにどんどん太くたくましくなります。企業は継続が大事ですし、一過性のものでもないので、一時の流行りに乗ることはあったとしてもゴーイングコンサーンを意識して、経営をすることが必要と考えています。
年輪経営というのは有名な伊那食品工業さんにありました。
樹木の年輪の幅というのは若い樹木ほど大きく、年数を経るほどに小さくなっていくということが、自然の摂理です。しかし、樹木全体の容積は年々大きくなっているはずなので、成長の絶対量は大きくなっているということも忘れてはいけません。会社経営をしていれば、いいときも悪いときもあります。悪いときでも、少しでも成長を続けることです。むしろ、いいときに市場の影響を受けて急激に成長してしまうことに気をつけなければいけません。確実で安定した成長が、自分たちだけでなく会社を取り巻くすべての人々の幸せにつながることを実感しています。
これなのですが、高校スポーツなんかでは毎年生徒が変わるのに毎年強い高校ありますが、これは正に年輪経営と思ってて3年で生徒が変わるのに土台は変わらない、ということは3年のハードワークで身体も顔付も考えも土台が変わり、肉体的精神的強さが得られるようになるんだと思います。もちろんいい生徒が来るようになったというのもあるのでしょうけど、有名でもないのに県大会を毎年突破してる高校などはこの、年輪経営のようなものが土台にあるんだと。
社員からすれば2年3年でスキルアップとキャリアアップ、というのもあるので否定しずらいですが、好き嫌いとかキャリアアップとか発想ではなく、顧客から期待されてるから取り組むとか社内の信頼のためにやりきる、というような発想ができる社員が少しずつ増えることも年輪経営と思います。大事なことは1年1年少しずつでも前進すること。