大阪駅では多くの特急がきますが、ちょうど金沢から大阪行きのサンダーバードが到着したタイミングでした、この写真はサンダーバードの後部車両側からの写真です。
サンダーバードは今大阪から金沢まで通ってまして、古くは特急らいちょうでくろしおのようなベージュ色のボディで昭和の特急感が記憶にあるのですが、今はこのかっこいい形になってます。ところで、北陸新幹線が金沢~新大阪まで通るようになるということでいちおう決まってますので、いずれの日かこのサンダーバードもお役御免になるのかどうか、よくわかってないのですが、古き良きもののまた時代が終わればそれはそれで記憶に残るのでいいもの、みたいに思います。
旅行行きたいけど金沢もいいし、岡山もいいし、鳥取などもいいし、など大阪駅の特急を見ていると、ここはくろしお通らないのでサンダーバードにスーパーはくととはまかぜがくるのでいろんな想いにかられますが、そうそうぽんぽん行けるものでもないし、1人旅するならいいのでしょうがこれもこれで難しいのもあるので。まあ人生すべてにおいてそんなものです、あれもしたい、これもしたい、もっとしたいものです。
前に学生さんに話をする機会をいただいていろんな話をしましたが、自分を振り返ると司法試験のせいで就職活動をしていないし卒業旅行で海外旅行とかもしてないし、22歳から金もない仕事もない生活を送ったので極めて華やかでない生活だったおかげで、普通20代で得られるような体験は全然できてなかったように思います。自問自答と葛藤と煩悶しつつ、落合信彦先生の「アメリカよ」など読みながら熱い想いだけ抱えて力を発揮できない日々を送っていたので。
仕事もお金も家庭も時間もすべて手に入れるとかは当然なくて、何かを捨てれば何かを手に入れるというのが人生でも当たり前なので、サンダーバードに乗って福井金沢はまだまだお預けです。
国際金融のトリレンマ、どこかで聞いて覚えていたのですが、国際金融のトリレンマ状態というのは「ジレンマと関係があるものの、2つではなく3つの要素の間で板挟みになる事態のことです。つまり、トリレンマという状況の中では、3つの目標全てを達成することはできず、そのうち2つを達成するためには残りの1つを犠牲にしなければならない」やつです。電車見てると全部乗りたい、旅したい、これも一緒くらいの小さいトリレンマ。
優秀な学生さんにはなかなか伝わりずらいと思うのですが、貴重な新卒切符とか20代の就職とか、学歴とかいろんなものを捨ててしまってる側からすれば、人生で捨てることが多いと得るものも多い、これは間違いないと思います。