第二新卒生、ちゃんと教育できる自信がありませんのでお断りします、と言ってます。
新卒で入社して3年未満の求職者=第二新卒生とかいうのですが、第二新卒生を育成できます、自信もあります、結果もあります、と言えればこれはこれでいいのですが。自社では全くそうでない場合なので、第二新卒生とか言われてもうーん、「何でうちにきちゃったんだろう」なのです。さらに言えば、新卒生ももっと「何でうちにきちゃったんだろう」うーん、なので、これは自分自身の変な経験からしかないような気もします。
自分自身自体が新卒でちゃんと就職活動してませんし、キラキラしてませんし、第二新卒生みたいなくくりもなかったですし、第二新卒生の感情や未来やビジョンなどの思考しても何もわかってないんです。たぶん第二新卒生さんも、私と話してもこのおじさん大丈夫なのかな?でしょうし、大丈夫ではありません。高卒生も「何でうちにきちゃったんだろう」でもってのほかです。
第二新卒生が来た場合に想定される面談は
・夢は仕事で一人前になることです
・ネットの業界で仕事したいと思ってたんです
・以前は飲食の仕事をしてまして!
・ぜひお願いします!
となって絶望感を味わうのでなるべくしたくないなあと。よくある「自社が選ばれる理由」が、第二新卒生からすれば全く理由が見当たらないのです。辞める理由はそりゃいろいろあるんでしょうけど、辞めた会社のほうが待遇いいでしょうし、あえて火中の栗を拾いに行くほど意欲やアグレッシブもないでしょうし。そうなると、とりあえず小さいところで修業したらいいかなという思いで来るのでしょうけど、小さいところのほうが無能さや仕事のできなさぶりが明確になってさらに自信喪失すると思います。
もちろん和歌山田辺のような「IT業界興味あるけど会社が少なすぎ!」で結果として自社が残るのはウェルカムパターンですし、和歌山県庁も市役所も試験完敗で路頭に迷いましたのでお願いします!もOKです。
今年引退する糸井選手も最初は投手だったのに打者になってこれだけ活躍したんだから、人生転機は何回もあるんです、と思いますので。
自分振り返って考えてみてもバイトでなくてちゃんとした仕事として、18歳で仕事、20歳で仕事、22歳で仕事、26歳で仕事、でいえば18、20、22歳で仕事など言われたことをひたすら繰り返す、むしろ言われたことをちゃんとできるだけで素質ある、みたいなレベルなので40歳超えて職務経験20年近くのパートさんのほうが10倍以上会社に対して成果を発揮するように思うのです。もちろん若い人には若い人の情熱などがあるので、高評価されるのでしょうけど、それさえもない第二新卒生なんかでいえば難しいんだろうなと。
中小零細企業なので、他社で一定限度教育された社員を雇用して事業を成り立たせないと始まらないのですが、第二新卒生でいきなりうち来たらまあまあよくない、と思うので、新卒チケットちゃんと使っていいとこに行くというのは実に戦略的だし、娘が歯科衛生士の専門学校行ってるねん、と話してた社長も戦略的に思います。すごく偏見的ですが手に職をつけさせるというのは正しい親の教育です。
やればできる必ずできる、とは言うのですがこのIT業界も経験者が増えてきてある程度業務も洗練されてきているので、そもそもパソコンに弱いみたいな第二新卒生自体は絶対に無理であって、年々レベルが高くなってきているように思います。
そういうのもあって、「第二新卒生はどうですかの営業」ちゃんと教育できる自信がありませんのでお断りします、と言ってます。
第二新卒生はどうですかの営業、でない方面から入る方法などをもっと戦略的に思考してほしいなあと、選ぶ立場でありながら選ばれる立場を忘れてる内容ですが、何百人を採用する企業戦略と数人雇用を行う企業戦略とは全然違うのです。