14年の歴史しかありませんが、14年という短いような長い期間にはたくさんの苦難もありました。しかしその苦難を乗り越えて新しい歴史を作ってきました。
創業当時から、「三方よし」という言葉を理念にして業務に取り組んできました、三方よしというのは、売り手よし・買い手よし・世間よし、というご商売はみんながよくなるためにある、昔から言われる理念です。
三方よしは古くは近江商人であった伊藤忠兵衛さん、今の伊藤忠商事の創業者が言われていた言葉として有名で、一所懸命仕事することによって、売り手も買い手もよくなることは当然であって、雇用を生み租税を納めることで社会に地域に貢献する、結果として「商売は菩薩の業」と言われるように、素晴らしい行為なのである、という発想が三方よしの発想です。
ご商売して儲けて会社を事業を繫栄させることは菩薩の業、一所懸命仕事することは菩薩の業、と創業の時から思っていました。今でもこの三方よしは多少会社の状況にあうように、「ハッピートライアングル」と言い換えてますが、根本は一緒です。
自分だけよければいい、とはいえ、顧客だけいいというわけにもいかず、折り合いをつけて売りても買い手も世間もよくなるために仕事をしているのだ、という考えです。
といっても綺麗ごとだけで事業が成り立つわけでもなく、前職から仕事をもらうことしなかったので、金なしコネなしでまずは営業、仕事が仕事を生むわらしべ仕事やってなんとかスタートしたのですが、その際に無料でサービスを行い、信用が増えれば顧客を紹介してくださいという顔をつなぎ営業をしながら何とか何とかなって今に続いています。
この無料でサービス、というのは、無料でホームページ作ります、無料でSEO対策もします、ドメインも取ります、サーバも用意しました、何ならロゴもこしらえました、までしてしまうわけです。
そしてこれを最短1週間もかけずに全部やってしまうわけです、時間だけは大量にあるのでマッハでやってしまうと当然ですが「お前面白いな!」となって評判があがって次につながるんです。業界自体のダンピングに繋がってどうかというのは今ならわかりますが、こっちは生きるかの瀬戸際だし家賃も家族もあれば綺麗ごとなど飢えてしまうと終わりなので、という正当な理由もあったので。
ちなみにソフトバンクの孫さんが2000年くらいにADSLのモデムを無料で配布して赤字を作りまくっていたのですが、モデムをプレゼントすることで後でADSL回線で利益を上げる方法を知っていましたし、昔はパナソニックの松下幸之助さんが無料で電気を納めて、物がよかったらまた買ってくださいと営業したことを読んでいたので、このような方法は決して破天荒でもなく偉大な経営者も行った方法なのです。
リアルなスタートはそこだったので今でも稼いで商売して繁盛しないと無力だと思うわけです。力なき正義は無力なので、三方よし言おうが仕事ないと何もない。
さすがに今は何でも無料ではできませんが、今後の商売の事業拡大も含めてここは無料ででも仕事したほうがいい、と思う場合にはそういった方法ももちろんあります、その代わり後々はしっかり利益が出るように段取りを行うことでちゃんと儲けさせてもらう、これも三方よしと思います。