佐藤秀峰さん作品、特攻の島。
前にも書いていました。特攻の島は、太平洋戦争末期当時の回天特別攻撃隊を扱った作品です。回天とは人間魚雷で自爆することで敵戦艦を破壊する装置ですが、一度突撃すると帰りの燃料もなければ脱出装置もなく真っ暗の戦艦内で目で見て敵を確認することもできませんので、真っ暗闇を感覚だけで進み敵に体当たりをして破壊する装置です。
戦争は何か、生きることは何か、仕事とは何か、思考はトレーニングのようなものなので筋トレとか走り込みとか努力そのものだったりします。今の仕事はいったい誰のために、何のために、仕事を行うのかを思考するきっかけにもなるのですが、広く「世のため人のため」に仕事を行う、が正しい答えであると思います。
漫画の中で主人公の渡辺、そして友人の関口は回天に乗る前に「死ぬ意味が今わかった、渡辺、お前のために死んでくるよ」という台詞シーンがあります。その後渡辺は回天に乗り込み、敵艦隊をひきつけおとりになることで渡辺などの戦艦を逃がすことに成功します、自分の命をかけて。
渡辺は絵が得意で仲間や風景などの絵を描いたので、そして鏡を使って自画像を書いたので文字が反転してる、ということなのですが、9巻まで読んだ後改めて1巻から読み直すとそういった部分がわかります。
天を回らし、戦局を逆転させる意味の回天、山口県の大津島は「回天の島」として今もあり回天に関連する施設がたくさんあります、いつか行ってみたいと思います。
「あなたが無駄に過ごした1日は、あの人があんなに生きたかった1日」日々毎日を全力で。