敵を知り己を知れば百戦殆からず。
サッカーの話です。
日本の人口は1億2000万人、中国は10億人以上、インドも10億以上。サッカーの強いヨーロッパでいえば、前のワールドカップで負けたベルギーは1146万人で日本の10分の1程度。オリンピック負けたスペインでも4694万人で半分以下、強豪国で言えばオランダなんかも1728万人しかいません。
人口だけでいえばずっと多いのだから、勝てるのだ、という小学生発想でいえれば簡単ですがそうでもないのがスポーツの難しいところ。
けど、恐れることはないですし、敵をしっかり知って勝てる要素も多々あるんだと思うほうがまずはいいはずと思います、これだけサッカーが普通になって小さいときからやってる選手がたくさんいたりすれば、オリンピックの久保選手のように小さいときからヨーロッパで活躍する選手ももっと出てくるはず、と思います。
ところで。
思い出話ですが、和歌山市にはラピュタそっくりの友が島という島があって、その近くには加太港、加太中学校があります。
この加太中学校には中学校の最後の大会県準決勝で負けたのですが、今中学校を見ると全校あわせて生徒さんが24名、当時も2クラス学級とか聞いたような気がしますが過疎化が進んでいます。
たらればですが、試合前に、
「多い部員の中から選ばれたスタメンメンバー、8クラスある中で1学年20名ずつで合計60名の多い部員がいるうちの中学校、相手はサブメンバー含めても20名、3倍の人数で力を3倍にしてスタメンはピッチに立ってくれ。相手を侮ることではなく、自分たちは試合に出れない50名の思いを背負って戦ってくれ」と言われたらどうだったのかなあ、とふとふと思います。背負わせることは愚作かもしれないけど、相手よりも圧倒的に努力も練習も試合もこなした自信と、自分1人だけではないという力はまた違うのかも、と。
特に相手の状況や選手特徴などあまり知らずに、都会の選手は上手、という田舎めいた思考しかなかったのでまずはその部分クリアにできていれば、と今になって思うわけです。
敵を知り己を知れば百戦殆からず、もう何十年も前のことだからこそ、田舎者だからこそ、同じように思うことがないように。