最終巻の11巻。
最終巻の11巻です、話は一気に変わって現代の話になって孫である田丸君が出てきます。
祖父から戦争の話を聞きながら取材形式でペリリューから帰ってきた人たちの人生を描いていくのですが、戦争から75年以上になってようやくその当時の様子や雰囲気が見えてきました。戦後から自分が生まれた年までの年数33年よりも、そこから生きてきた43年のほうが多いのが不思議な感覚ですが、小さいころには紹介できなかった事情や背景事情も多くあったように思います。
「自分の子供に自分が生きるために人を殺したことを伝えれないものだよ」
田丸爺さんの言葉が染みます、この感覚は父親でないとわからず、父親なら全ての親が持つ思いのはず。
読み始めて4年経ちました。そんなことを前に書いています。
『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』最終11巻発売!
田丸ら日本兵が生きた、戦後~現代を描き本作は一旦幕を閉じます。
はじめの構想通りのスケール感で物語を完結できたのは、読者の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
未読の方はこの機にぜひ試し読みを→ https://t.co/EDIeX6ma1i pic.twitter.com/t2ltdbv45R
— 武田一義@ペリリュー11巻7月29日発売! (@144takeda) July 29, 2021
クレアネットには書籍として1巻から9巻までおいてますが、10巻、11巻は私的な事情もあってキンドル読書してしまってので買い揃えておいておこうと思います。8月になると8月6日、8月8日、8月15日、どうしても思いを馳せる月なのですが、こういった素晴らしい本を小中学校の多感な時期に読めていればよかったなあ、と思いながら今になって読んでいます。当時ははだしのゲンの劇画しかなかったような、結構怖かった記憶が残ってるので武田さんの作品は内容濃厚でもタッチがやわらかく読みやすいので。
今生きて仕事してハードワークできることに、スポーツを楽しめて、日本選手を応援できる平和な世の中を作り上げた先人に感謝を。