再び名古屋のリニア博物館話ですが、メインのリニア紹介もまた楽しませてもらいました。
今大阪から東京品川までが2時間30分くらいのところ、リニアだとその半分以下の67分で実現される予定です、何といっても500キロのスピードなので東京から大阪まで日帰り出張どころか、2往復だってできる感覚です。新大阪から67分だと新快速なら播州赤穂行きの姫路駅くらいなので、姫路行くのも東京行くのも変わらないのです。
たった1時間30分の短縮と思われるかもしれませんが、仕事人にとっては移動時間がロスになるので人々の仕事がより豊かになりますし、この素晴らしい技術があれば当然世界にもリニアが広まっていくことだと思います。大阪から福岡までつなぎ、そしてトンネルを通してしまえば海を隔てた韓国・北朝鮮・中国とつながってしまうこともできるんです。
そういえば、3人のレンガ職人という有名な仕事の話があります。
3人のレンガを運んでいる職員がいたので、あなたの仕事は何をしているのですかと聞いたところ、3人はそれぞれこのように答えたのです。
1番目のレンガ職人:「レンガ積みをしてます」
2番目のレンガ職人:「聖堂を作ってます」
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な聖堂を造っています」
果たして何番目の職人が最もいい仕事をするだろうかという話ですが、1番目の職人と2番目の職人よりも3番目の職人がいい仕事をするだろうと思います。いわれることを作業としてするだけの1番目の職人、全体のバランスや他人との調整など気にせずただただ作業をしてるだけなのでしょう、2番目はまだましですが、この職人も作業をこなす、タスクをつぶす、という感覚で仕事しているはずです。
3番目の職人、歴史に残る偉大な聖堂には何が必要か、どの部分までディテールにこだわることが必要かを考えて仕事に取り組んでいることでしょう。
仕事の意義、企業の目標・夢・志・方向性などをビジョンとして明確にする必要や、自分の仕事はどのように誰に貢献するのか思考する必要があるのが仕事の品質に直接かかわるからです。
言葉1つ、プロダクト1つにも意識が出るのは正にこの視点なのです。作業人になると「仕事をこなす」「タスクをつぶす」「クレームに対応する」、といった言葉を使うようなこともありますが、信頼を勝ち取り任せていただいた仕事を「こなして」ほしくないし、「つぶして」ほしくないし、要望を「クレーム」と言ってほしくないのです。
社会人経験不足だったり、顧客窓口としてサービスを行う経験が乏しいスタッフの欠点は正にここです。
気付くとすぐに作業人、1番目のレンガ職人になってしまうこと、これは経験から得たものです。特にリモートワークはこの勢いを加速させてしまいますので嫌なのです。
本題ですが、リニア新幹線には夢があります。サイトもいい。
https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/