成功体験を積み重ねて成長させるか、なのですが、健全な組織にとっては人の成長に投資をがんがんかけるほかなくて、その成長というのは自分自身でやりあげた経験でしか得られないと思います。
そして採用なんかで人を見極められるわけもないので、最後は「この人だったら失敗しようが仕方ない」と思えるかどうか、サッカーの試合なら同じチームで活躍できかつPKを蹴ってあいつが外したなら負けても仕方ないと思えるかどうか、そんな信頼感をもてるかだと思っています。
よくいえば「この人と一緒に仕事したい」と思えるかどうか、です。
取引先でもそんな方はいます、この人は本当に調子いいし約束もぜんぜん守らないけど別に騙されたとしてももうええかな、というような人間味というか感覚というか、そんな方はいます。
ちょうど創業のときからお世話になっていた取引先、先代はもう逝かれたのですがよくしてもらって気付けば長い取引になりました。
「儲かったら払うし頼むわ」が口癖のように言っていたけど、なかなかネットの世界を理解するのが難しく、スタッフをいろんなEC大学に通わせたりして教育にも投資したものの、その通わせる費用は会社でもつけどこれは就業時間に認めない、というような契約の内容うんぬんかんぬんでトラブル起こったりなんかもいい思い出です。
無料でのご奉仕の代わりに大根もらったり、スナックに連れて行ってもらったり、食事に招かれたり、化粧品もらったり、賞味期限ぎりぎりのジュースもらったり、とにかくお金はぜんぜんもらえなかったのですが、よくしてらえましたし、知り合いを多く紹介してもらったりもしました。とにかく馬力のある方で、周囲には自分と同じように巻き込まれたような感じの方も多く、経営者とはそんなものなんだなあと今でもしっかりと覚えています。
取引が終わる、スタッフさんが辞める、会社をたたむ、サイトを閉じる、いろんな終焉はありますけど、また新しい出会いも生まれることもあります。
創業の想いでがむしゃらに、あのときも今も経験値は変わりますが何も変わりません。
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり、です。当時から自分も大人になりましたけど、本当にいい経験を積むことができました、感謝です。
米ぬか美人サンキューさん。