経済人には胸が熱くなる映画、三浦春馬さん主演「天外者(てんがらもん)」。
「激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男がいたー五代友厚(ともあつ)武士の魂と商人の才を持つこの男、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた。近年、多くの人の研究により、その真価が
再認識される。「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ・・・」とひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い思いが、時代を超えて今、解き放たれるー。」
公開前に大阪商工会議所から試写会ご案内来てたので行きたいのはやまやまだったのですけど、結局年の瀬で夜だったので行けずじまいの中ようやく行けました。
五大友厚さんは大阪商工会議所初代会頭で、大きな銅像も建っていますし歴史の教科書にも出てくるくらいなのですが、大阪商工会議所がおすだけあって「東洋のマンチェスター」とか「大阪港が開港じゃ」などなど、大阪商人にとっては馴染み深い言葉多くすごく自分ごと感で見れたのが不思議な感覚だったりします。五代さんは明治維新で官になるのですが、辞職して民になり「経済は民が作っておるのじゃ」と経済に奔走します、「金も地位も名誉も要らぬ、欲しいのは目的じゃ」と不平等条約下の日本を引っ張り経済を通じて発展させますが、志半ば49歳で亡くなります。
映画フィナーレの大詰め部分、商工会議所会頭になるときに、天外者で五代友厚が言い放った「あきんどが世界を救うんじゃ!」
経済人が活躍しないと世の中も国も民もよくならないわけで、商人道を突き詰めるとこの世界は誰かの仕事でできていて、あきんどはその世界を作る一助になっているのであり、命を使うと書いて使命だから使命感を持って今の仕事に取り組むべきなんです、そんな意味のあきんどが世界を救う、の言葉です。
私腹を肥やしてるんじゃないか、という批判にも「利益出せない商人などあきんどではないわ!」(ちょっとうろおぼえ)、など、商人道の思いを揺さぶられる言葉だらけ。
経営者だけでなく大阪でお仕事されてる方みんな見てほしいなと、熱くなる映画でした。
吉村知事も絶賛してましたのでこちらに。
映画のクレジット見てたら、吉村知事、松井市長に、「大阪天満宮」なんかも。
あと映画終わったあと少しメイキングなんかも出たりするのですけど、全部終了後「自然発生で起こった拍手」がなんかよくて雰囲気年配の方がすごく多い印象だったから、この中には五代が亡くなったときには市民や政財界など4500人が葬儀で偲んだと出てましたけど、時代をこえて五代が訴えるメッセージへの感謝なのかもしれません。三浦春馬さんの演技は素晴らしく、改めて心よりご冥福をお祈りいたします。
三浦さんの遺作ということで有名でもあったりするのですが、EQWELさんにもポスター貼ってあって子供なんかにも見てほしいなと思う映画です。
「あきんどが世界を救うんじゃ!」
商人は右から左に物を流して利幅を取るものでもないんです、もっともっと大きな視点や自分の商売が世の中を支えていると思うのが大事ですし、そう思うべきです。
会社でも1人でやればそれは気楽でいいんですが、20人雇用すればその分の責任とその家族も含めればその家族の責任も当然あります。顧客会社の利益もあれば顧客会社で働く社員も社員の生活も、そう思うからこそ責任や使命やプロとして期待される事項が見えてくる、そう思います。